あなたがいれば、どこにいようと、どんな時空にいようと、私は構わないんだよ。 だって、将臣君、あなたがいればなにもいらないから。 あなたについていければ、本当に何も必要がないから---- 波の音がロマンティックなBGMに聴こえる。それはきっと目の前に将臣がいるから。 どこにいても、海はいつも望美たちを包み込んでいてくれた。 鎌倉にいて高校生をしていた時も、壇ノ浦の闘いの時も、そして故郷から時空も場所も遠く離れたこの南の島でも。 白い衣一枚の寝巻きに身を包んで、望美は小さくなっていた。 緊張していたといっても良い。 ようやくたどり着いたこの時空の果て----楽園のような南国に、今、愛する男性と共にいるのが何だか信じられない。 子供の頃からずっと一緒で、お互いに異性として意識したときには、離れ離れの運命が待っていた。。いくつ者困難と、運命の上書きを繰り返して、今ようやく、一対として向かい合うことが出来たのだ。 「望美、疲れたか?」 「ううん、大丈夫。将臣君こそ、大変だったでしょ? 沢山準備しなくちゃならなかったし」 望美も手伝いはしたものの、将臣の働きには遠く及ばなかった。ご飯を巻きで炊いておにぎりを作ったり、フルーツを剥いたりする事位しか出来なかった。 それでも将臣は笑って労わってくれたのだ。 「ようやく、こうしておまえを腕の中に入れられる」 「あっ…」 熱い腕に抱き寄せられ、望美は幾分か糖度の混じった声を上げる。 将臣に抱きしめられると、安心するのと同時に胸の奥が五月蝿いぐらいに鼓動が跳ね上がってくる。薄い布一枚ごしに伝わる将臣の熱が愛しかった。 自分だけに向けられた情熱をずっと独占できる。 離れ離れになって始めて知った、この楽園の海よりも深い将臣への恋心。それが今、大きなものに形を変えようとしている。 望美は、将臣の総てを感じたくて、その胸に頬を当てて、匂いを吸い込む。 鎌倉にいた頃、将臣から感じたのは『男の子』に匂いだった。それが今鼻腔を擽るのは、『男』の匂いだ。胸の奥を騒がせる香りであり、安心させてくれる唯一の香り。 愛しさが胸いっぱいにこみ上げてきて、泣きたくなった。望美は将臣に強く抱きつくと、想いを言の葉に乗せた。 「----将臣君、大好き…っ!!」 感極まるような情熱的な声で言えば、将臣もそれに応えるかのように、更に強く抱きしめてくる。肋骨が軋むほどの抱擁に、望美の吐息は途切れた。 「俺も好きだぜ。愛してる。ずっとおまえは俺の女だった。これからも俺の女だ」 掠れた低い艶のある声が降りてきて、望美は胸を上下させて喘いだ。 涙が流れる。それぐらい将臣を愛してしまった。 愛しすぎたといっても過言ではないぐらいに。 噛み付くような激しいキスが、唇に降りてきた。 比べる対象など何もないけれど、将臣のキスは溺れてしまう位に巧いと思う。どこでそんなことを覚えたのかと考えると、切なくなる。哀しくはない。それは終わってしまったことだから。けれど、胸の奥がチクリと痛かった。 将臣の舌が深く絡みこんでくる。容赦ない動きは、望美の感じる場所を総て知っている。熾烈を割り、この上なく優しく愛撫をしたかと思えば、激しく乱暴なものになる。 唾液を交換するほどの熱っぽいキスに夢中になりながら、いつしか背中にひんやりとした寝具が当たったことに気づいた。ぞくぞくして熱くなる背筋には丁度良い冷たさだ。 「あ、んん…」 上顎を舌で愛撫されながら、唾液と酸素を奪われる。空気が欲しくて一瞬唇が離れた隙に一度吸い込んでも、また直ぐに将臣に唇をふさがれる。吸い込んだ空気を、総て奪われた格好だ。 唇の端を吸い上げられたときには、それだけで全身に戦慄が走った。 先ほどまで気持ちが良かった夜風も、もう冷ましてはくれないほどに熱い。 望美はただ将臣の広く精悍な背中に縋るしかなかった。 知っていたときよりも逞しさが増した背中。 あの頃はもう少し少年らしく、こんなに筋肉も綺麗についていなかった。まるで彫刻のような美しさだ。 唇を離された後、暫く胸を上下させなければ巧く呼吸が出来なかった。 唇がぷっくりと腫れあがって痛い。それぐらい強く、将臣に吸い上げられていた。 「----望美おまえを今夜から抱くからな。際限ねえぐれえに抱くからな。覚悟してろ」 将臣の真摯な眼差しに、心を奪われながら、望美は真っ赤になりながら頷いた。 「可愛いな、おまえ」 「だって、将臣君が恥ずかしいこと言うから…」 「これから、その恥ずかしいことをいっぱいしようぜ」 「あっ!」 白い寝巻きの合わせの間から、将臣が手を入れてくる。直に乳房に触れられて、望美は恥ずかしさの余りに、躰を固くした。 「力を抜け…」 将臣に言われると、自然と抜けてしまうのが不思議だ。深呼吸をして力を抜くと、白い寝巻きを一気に剥がされてしまった。 「直におまえを抱きしめたい」 将臣は自らも白い衣を脱ぎ捨てる。 闇に目が慣れてきたせいか、将臣の躰のラインがはっきりと判る。綺麗に筋肉がついたボディラインは無駄なく精悍に締まっている。綺麗に鍛えられた胸板から目を離せないでいると、将臣は苦笑した。 「…綺麗だなって思って」 「何言いやがる。おまえのほうが、ずっと綺麗だぜ」 将臣の視線が熱を帯びて、望美の躰を眺めている。余りに真剣で熱いから、羞恥がこみ上げてきた。 「綺麗だぜ、おまえはすげえ」 「余り見ないで、将臣君…」 恥ずかしくて躰を隠そうとすると、将臣はそれを許さずに両手首を掴んでくる。 「綺麗だ…」 本当に感動しているかのように呟くと、将臣は望美の乳房に手を伸ばした。 「ああっ!」 持ち上げるように優しく両手でマッサージをしながら、将臣は息を乱している。自分に興奮してくれることが、望美には嬉しくて堪らなかった。 幸せが全身を駆け巡り、更に肌が感じやすくなる。 将臣の大きな手で胸を揉みしだかれると、下腹部がひどくしびれてじれったい気持ちよさが溢れ出して来た。 「おまえのは柔らかくて、本当にすべすべしてて、もったいねえぐれえだ。いつからこんなに胸が大きくなっちまったんだよ」 「あああっ! 判らない!」 将臣はくすりと精微な顔に艶めいた笑みを浮かべながら、望美のふんわりとした豊かになりつつある胸に顔を埋めてくる。柔らかさを確かめるように、何度も頭を振った。 「あ、ああっ!」 「ずっとおまえをこうやって感じたかったんだ」 「将臣君…!!」 将臣は、総てに自分を刻み付けるような勢いで、望美の胸にキスの雨を降らせる。時には、強く吸い上げて、自分のものだという赤いしるしを、しっかりと刻み付けた。 「ああ、ああっ!」 勃ちあがり固くなった乳首を指先でもてあそびながら、強く吸い上げる。それは子供が刷るのではない、大人の男が女を愛するためにする行為だ。 舌先で転がされたりする度に、望美の乳首は完全に色味を深いものに変えた。男を知った女にしか灯らない色だ。 将臣に丹念に乳首を愛撫されるたびに、腰が不自然に揺らめく。いつしか、下半身が湿った感じがした。 将臣の手がごく自然に湿った場所に伸びた。 「やっ!」 躰がびくりとして腰が浮いてしまうぐらいに恥ずかしい。 唯女の中心を軽く触られただけで、全身が震えた。 「随分濡れてるじゃねぇか。俺のこtp欲しがってるみてぇだな」 ほんの少し濡れて光る指先を、将臣は舌で見せ付けるように舐める。あまりに恥ずかしい行為に、望美は視線をそらすことしか、出来なかった。 「ちゃんとおまえを見たい」 「あ、やだっ!」 何を具体的にされるかを、そのときようやく気がついた。 だが、抵抗するにはもう遅くて。 大きく脚を広げられると、将臣は容赦なく濡れた女の場所に顔を埋めてきた。 「ふわあ…」 熱い場所に吐息を感じる。それだけで、こしが引けてしまうぐらいにじんじんと感じた。 「おまえのここ、南国の花みてえに綺麗だぜ」 「あんまり見ちゃいやだあ」 愛するひとだとはいえ、その場所は見せたくはなかった。望美は泣きながら嫌がったが、将臣は全く平気な顔だ。 「自分でも見たことないのに…」 「俺だけの特権だ。こんな綺麗なもん誰にも見せるかよ」 「ああっ!」 将臣の舌がふっくらとした場所を捉え、襞の内側まで音を立てて丁寧に舐めてくる。腿に伝うのが、溢れる蜜なのか、それとも熱く乱されたが故の汗なのか。そんなことも判らないぐらいに、望美は激しく乱れていた。 「…美味いぜ、おまえの。最高だ」 「やあ、あああっ!」 将臣の舌が固くとがった望美の宝石をぐるりと嘗め回す。 もう頭の芯までしびれる位に感じてしまい、望美は完全に理性を飛ばしてしまっていた。 寝具を掴み、細い体を弓なりにそらせて、愛しい男の愛撫を受け入れる。 「ああ、ああ…!! 痛いっ!」 自分の入り口に異物を感じた。 それが将臣の指であることは直ぐにわかった。 痛いくせに、離そうとしない自分の膣が恨めしい。 「すげえからんでくるぜ。入口慣らせねえと、よくねえからな」 「うう、将臣君…」 異物感を覚えて少し痛い。だが、将臣が入口を指でほぐすに連れて、かrなり楽になってきた。 こんなこといったいどこで覚えてきたの? 私の知らない3年間に、何人の女を抱いたの? だからこそ、私は絶対にあなたを離したくない---- 望美は無意識に腰を揺らめかせながら、次第に下腹部が心地よくなってくるのを感じていた。 だが直ぐにまた痛みが走った。 将臣が指を増やしたのだ。 「痛い…」 「こんなので痛いって言ったら、俺のモノが入らねえだろ? でっけえからな」 「あ、もう、将臣君のバカ…っ!」 将臣は笑いながら、更に指を動かしていく。 すると次第に、入口がとろとろに溶けて、感じてくるのがわかった。 「あ、ああ、ああつ!」 将臣の指と舌での攻めが激しくなる。 同時に望美の体も落ちたり沈んだりしてくる。 徹底した愛撫に望美はいつしかわれを忘れ、恋焦がれる動物のように切ない声を上げて、初めて達した----- 「なかなかなイキッぷりだったぜ?」 「もう、知らない」 望美あ顔をそらせると、将臣は頬を包み込むようにしてきた。 「だから俺も我慢の限界だってことだ」 固くそしてはちきれんばかりに勃起した自らの雄剣で、将臣は望美の入口をなぞった。 それだけで望美の腰は揺れるが、決して不安でないわけじゃない。 「…痛い?」 「ああ。少しな。痛かったら俺を引っかいてもかまわねえから、しっかりつかまってろ」 「うん」 望美は将臣のしっかりとした方に捕まると、脚を大きく広げさせられた。 もう直ぐ、愛する人のものになる。 それだけで幸せが胸の奥に溢れてくる。 将臣の固いものが、望美の狭い入口を抉るように進入してきた。 「あ、いやあああっ!」 先端が入っただけなのにも拘らず、望美は身を引き裂かれるような痛みに、叫び声を上げた。 痛くて仕方がない。 涙が出て、将臣の肩につかまっていなければ、死んでしまいそうになる。 それでも、やめて欲しくはなかった。 「痛いか?」 「うん…、でも止めないで…っ!」 「オッケ」 将臣は宥めるように望美の頬を撫でた後、更に腰を進めてくる。 「もう止めることは出来ねえからな」 「あ、あああんっ!」 脳天を突き破るほどの痛みを、望美は歯を苦縛って耐え抜く。将臣が進むたびに、上にずり上がったが、それでも止めたくはなかった。 「----入ったぜ、全部」 「あ、はああ」 大きく深呼吸をしたあと、望美は将臣に更に抱きつく。 「動くぜ…っ!」 「う、うん…」 望美はどうしていいか判らずに、ただ将臣のリードに任せていた。最初は本当に痛くて堪らなかったのに、緩やかな優しい動きの将臣に、次第に翻弄されていく。 「あ、あ、ああっ!」 「そんなに締めるなよ…っ! おまえただでさえキツイのに・・・っ!」 将臣が苦しそうにしているのが、望美はどうしてだか判らない。ただ本能に赴くままに、自らも腰をぎこちなく揺らし始めた。 「ああ、ああ、将臣君…っ!!」 将臣が入っている場所が本当に熱い。 総てを支配するように献身的に動く将臣を、今、ようやく捕まえたような気がする。 肌が熱くなった。細胞が細やかに化学変化を起こしていく。 「ああ、ああ、ああっ!!」 痛いはずなのに、先程よりも更に大きな快楽のうねりに乗っていることを、望美は感じていた。 視界も、そこに映りこむ将臣の横顔も総てが熱い。 もう芯まで解けるぐらいに弾けたい。 「あああっ!!!」 その瞬間、将臣の動きが性急になり、望美もまた体を痙攣し始める。 「将臣君…!!」 「望美・・・っ!」 名前を呼び合い、お互いの指と指を今から見合わせる。 もう二度とはなれないために。 二人そろってた髪に上り詰めた瞬間、将臣は望美の胎内で、愛と欲望の証である精を、直接注ぎ込んだ。 気がつくと、波の音に抱かれながら、将臣に抱きしめられている。 「「痛かっただろ? すまねえな」 「大丈夫よ。本当は最後はちょっと気持ちよかったんだ」 「知ってる」 将臣は笑うと、望美 を更に強く抱きしめた。 「俺は楽園よりもすげえところに行くぐれえに、気持ちが良かったぜ」 「もう」 戯れている間も、二人は絡めた指を離さない。 そう、二度とその手を離さないのだから---- |