恋の見習い/天使の見習い


 あなたにとって、私はどんな存在なの?
 簡単にプラスマイナスできる存在?
 それとも------


「おら、もっと舌を出して見ろよ。おまえはいやらしい女だからな」
 レオナードに言われた通りに、エンジュは舌を出してキスを受け入れてみる。
 この不遜な男の想い通りにならなければならない自分が、エンジュは悔しい。
 惚れてしまったものは仕方がないのだが、こちらから一泡ふかしてやりたいと思う、今日この頃だ。
「ほら、おまえはこうするとすげェ色っぽくなるぜェ。元々はスキモノだからな。仕方がねェか」
 レオナードになすがまま、言われたい放題の自分が悔しい。
 今は胸に揺れる小さな銀の卵だけが、エンジュとレオナードの絆のように思えた。
 付き合い初めてからずっと、セックスが先行した付き合いが続いている。
 なんだかんだと言って応えているのは、やはりレオナードが大好きだから。
 こんな乙女心を理解出来ないだなんて、これだから頭が筋肉男は困ると、エンジュは思った。
「あっ…あんっ…」
 考え事をしていると、決まってレオナードの攻めが激しくなる。考え事ですら、許してはくれない感じだ。
 レオナードは、エンジュのみつあみを解いて胸にたらしながら、尖った乳首を吸い上げてくる。
 全く、この男に乳首を吸われると、ふにゃふにゃになるまで気持ち良いのが、始末におえなかった。
「あっ、はんっ…」
「おさげをしている時より、こうして下ろしているほうがすげえ色っぽいぜ?」
「レ、レオっ…!」
 レオナードは超が付く”俺様”だ。エンジュはそれに翻弄される毎日を続けている。
 胸をしっかりと揉みしだかれながら、白い肌をよじるようにして動けば、レオナードの思う壷になる。
 悔しいが、それでも与えられる快楽には勝てない。
 レオナードはいつもは余裕の表情で、エンジュを見つめている。
 どうしていつも対等にはなれないのだろう。そんなことを、エンジュはぼんやりと考えていた。
 レオナードはエンジュの意外と着痩せするボディラインを撫でてくる。エンジュのそれは、女らしい曲線に彩られて、とても肉感的だ。
 その躰を更にいやらしくしたのは、他でもないレオナード。
 レオナードは脚をこれみよがしに撫で付け、もどかしい熱を煽ってきた。触って欲しいのに、触られない、ぎりぎりのところで動く指 先の動きに、エンジュはとろけてしまいそうになった。
「バカ…っ!」
「誰に”バカ”なんて言ってるんだよ、アホ!」
 レオナードの愛撫を求めて、蜜壷はとろとろになっているというのに、肝心の場所を触ってはくれない。
 エンジュは憎らしくて恨めしくてしょうがなかった。
 脚を高らかに上げられて、キスをされたり撫でられたりする。そんな恰好をさせられると、更に蜜がとろとろになっていることがばれてしまう。
 エンジュの熱くなったそこは雫を垂らして悲鳴を上げている。しかも大きな口を開いているものだから、もどかしさは頂点に達していた。
「…やっ…!」
 背筋にゾクゾクとした冷たいものが走り抜けて、エンジュをより獣へと駆り立てる。レオナードが相手なら、エンジュの獣度はたかが知れているが。
「おまえのここ、触って貰いたくてひくついているぜェ!」
 全くなんて男なのだろうか。エンジュの剥き出しになった肉芽を、指先でちょんちょんと刺激をするだけだ。
「レオナードの、バカっ!」
 軽い刺激だけなのに、エンジュは腰を痺れさせるぐらいに感じてしまっている。お腹の奥が、ぐちゃぐちゃになるぐらいに、レオナードを欲していた。
「可愛いなァ、エンジュちゃんは」
「も…っ! バカ…っ!」
「ご希望通りに指と舌で無茶苦茶にしてやるよ」
「やあ、あっ!」
 口では、嫌だとかなんとか言っても、結局は、レオナードの与えてくれる快楽には、エンジュは勝てない。
「…エンジュ…。すげェ感じているなァ」
「もう…バカ…っ!」
「バカなんて言うな。たっぷりとお仕置きだぜー」
「はっ…!」
 レオナードが貧るように、エンジュの濡れる場所を舌先で舐め始める。響く水音が、とてもいやらしい。
 舌で丁寧に掬いあげ、レオナードが蜜を味わっているのが解る。
 その間も、太い指で入り口を弄られて、気が遠くなりそうだ。
 最初はレオナードの愛撫が、ひどく乱暴だと思っていた。しかし、最近では、それがとても気持ち良くなっている。
「レオナード…っ!」
 レオナードの指が胎内に入ってくる。内壁を摩る甘い強さに、エンジュは腰を浮かせる。
 勿論、とことんまで快楽に追い詰められているせいか、エンジュは自分がどれだけ濡らしているかが、想像出来なかった。
 肉芽を舌で味合うように舐められながら、胎内に指を挿れられる。ワイルドなレオナードの攻めに、エンジュは躰を反らせながら、快楽を貧っていく。
「いやらしいな、ホントに。おまえみてえにいやらしい女に逢ったことは、今までになかったぜ?」
「あっ、あ…!」
 エンジュをこんなに感じやすい躰にしたのは、レオナード本人だというのに。もっともっとレオナードが欲しくて腰を振るのも、至極あたりまえのことのように思えた。
 指が二本に増やされて、更に胎内を犯していく。一番奥のふっくらとした場所を何度も指で突かれる度に、じれったい快感が、エンジュを支配した。
「あっ、ああっ!」
 レオナードの指が更に強くうごめく。
 こんな指だけではなく、もっと熱い快楽が欲しいのに、レオナードはそれをくれない。
 その間も、レオナードの熱くて硬いものを求めて、エンジュの腰はなまめかしく揺れていた。
 レオナードとのセックスは嫌いじゃない。だがもっと優しく甘いものも欲しいぐらいなのに。
「あっ、ダメっ…! レオナード…! お願いっ…」
 息を切らしてレオナードを求めても、ただ意地悪に笑うだけ。
「あっ、お願い…っ!」
 最高に快感が高まり、まるで躰は宙に舞っているような気がする。
 レオナードの指の動きは強さと速さを増して、エンジュはとことん追い詰められた。
「あっ…ああっ!」
 レオナードは指の動きと同じように、舌の動きも激しくしていく。
「はあっ!」
 ふわっと躰が揺れ瞳を閉じると、エンジュはそのまま意識を沈ませた。


「ったく、イキッぷりも良い女だぜ」
 レオナードが唇を軽く合わせると、蜜でべたべたに濡れた指を突き出す。
「見てみろよ。おまえのあれがこんなに俺を濡らしているぜ?」
 あからさまに見せ付けられると、エンジュは羞恥の余りに真っ赤になってしまった。
 こんなに全身で感じられるのは、レオナードだけだ。
「舐めろよ」
 目を細めながら挑戦するかのように言われ、エンジュはそっと指に近付く。
 いやらしい行為も、レオナードとセックスをする間は出来てしまう。
 エンジュはレオナードの指を口に含むと、丹念にそれを舐めた。
「んっ、 んんっ!」
 舐めている間、レオナードが髪を撫でてくれる。それが何よりも幸福に感じた。
 口から指を離すと、レオナードが満足そうに笑い、同じ所を舐める。
「良い子だな…。ご褒美をやるぜェ」
「あっ…!」
 レオナードがアンジェリークの脚を大きく開くと、その間に自分の躰を入れ込む。
 エンジュは期待する余りに腰を揺らした。
 焦らすように、レオナードの勃起したものが先端でエンジュの入り口を撫でる。その焦らす動きに、エンジュは泣きだしそうだった。
「レオナード! お願いっ!」
「んなに俺様が欲しいのかよ? しょうがねェから、やるよ」
「あっ…ああっ!」
 レオナードの逞しくて熱いものが、エンジュの胎内に入ってくる。
 待望の圧迫に、エンジュは叫び声を上げた。
 気持ちが良い。
 レオナードに胎内を圧迫されて、満たされる。
 先端がエンジュの敏感な所に当たり、焦らすようになぞり始めた。
「あっ…! んっ…!」
 気持ち良さがだんだん上に上がってくる。エンジュは気持ち良さの余りに、レオナードをしっかりと包み込み、腰を揺らし始めた。
「ったく…、おまえは気持ちが良すぎるんだよ…」
 レオナードの息が乱れて理性や意地悪さのかけらすらも残っていないことを感じる。
 レオナードも同じように気持ち良くなってくれるのが、嬉しかった。
 お互いに激しく動き、その熱を恋心を貧っていく。エンジュは激しい目眩に、気が遠くなるぐらいに感じていた。
「…レオナード…っ! 好きっ!」
「エンジュ…っ! おまえのは最高だぜェ」
 レオナードの腰の動きが速くなり、エンジュは快楽の階段を昇りつめていく。
「あっ、ああっ…!」
 最後には金髪の綺麗な髪を、古代の女神のように震わせると、エンジュは最高の快楽を得た。
 やはりレオナードとなら、楽園を見ることが出来る。
コメント

秋に書いた、「恋のたまご/天使のたまご」の続編です。
お楽しみいただけると幸いです。





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