ピンクの秘密


 セレスティアに温泉がオープンすると聴き、アンジェリーク、レイチェル、エンジュの三人で、プレオープンを愉しみに行った。
 女の子同士なので、わいわいと心おきなく話すことが出来る。
「陛下、すごい胸が大きいですよね! ぷかぷかと浮かんでる!」
 エンジュのイキナリな発言に、アンジェリークは真っ赤になり、自分の胸を見るばかりだ。
「そ、そんなことはないよ」
「アリオスがここまでにしたんだよ。エンジュもさ、レオナードにやってもらえば?」
 レイチェルはしらっとクールに話をするものだから、アンジェリークたちは余計に意識して真っ赤になってしまう。
「アンジェ、最近、乳首が大人っぽくない?」
「え!?」
 レイチェルの発言はいつも唐突。アンジェリークは、どこが大人っぽいのだろうかと、じっと自分の乳首を眺めてみた。
 絶句してしまう。
 今までに比べて、明らかに色見が濃くなってしまっていた。
 可愛いピンクだったのが、成熟したピンクベージュになっている。
 アンジェリークは絶句した。心あたりはひとつしかない。
 アリオスだ。アリオスに吸われたり弄られたり、散々したものだから、明らかに色が変わっていた。
「嘘…。もうっ、アリオスのバカ!!!」
 行きようのない怒りを、アンジェリークは叫ぶことで解消しようとした。

 ピンクベージュの乳首を、元のピンク色に変える為に、アンジェリークはジェルを購入した。何でも、一週間ほど続けると、綺麗な色になるのだという。
 アリオスが使命から戻って来た日、アンジェリークは風呂上がりに少し使用してみようと思った。
「おい、何をやっているんだよ?」
 アリオスがシャワーを浴びている間にやろうと思っていたが、計算違いに早く出て来てしまった。
「あっ、何って!」
 アンジェリークは慌ててジェルを直そうとしたが、時は既に遅し。アリオスがジェルの入った可愛い瓶を手に取っていた。
「何だよ? え。バストジェル、バストトップの色を素敵なピンクに」
 アリオスがパッケージのセールスポイントを読むものだから、アンジェリークは恥ずかしくて仕方がない。
「ちょ、ちょっと読まないでよ」
「俺がおまえのにたっぷりと塗ってやるよ」
「あっ、やっ、ああっ!」
 ジェルの入った瓶を取り上げたまま、アリオスは背後からアンジェリークを抱きしめてしまう。
 バスローブから手を侵入させ、下着を付けていないアンジェリークの胸を優しくマッサージをした。
「やっ! あっ!」
「んな色っぽい声は出な名よ」
 アリオスの手の動きはかなり淫猥で、強弱をつけながら揉みしだいてくる。
「ああ、ああっ、あんっ!」
 下から持ち上げるようにしたかりと揉み上げると、アリオスはジェルを指に塗った。
 既に下腹部が熱くなるぐらいに揉み上げられ、張り詰めて情熱の塊になってきている。
「アンジェ」
 耳たぶに唇を寄せながら、アリオスはジェルをぬりにくる。
 ひんやりとした感覚が全身を包み込むのを感じながら、アンジェリークの胸は大きく張り詰めていく。
「あっ、ああんっ!」
 アンジェリークは、アリオスに背中を支えてもらいながら、快楽に溺れていった。
 指先がまるでまほうのように、冷たいジェルを、乳房の頂きに塗りこんで行く。
「はあ、ああっ!」
 アリオスの綺麗な指先が乳首を捉らえて、捏ねくり回してくる。敏感になった所を何度も捏ねくり回されて変になりそうだ。アリオスの指の動きは巧みで、強弱をつけたりしている。
 いつしかバスローブが肩から開けて、胸のところで引っ掛かるといったいやらしい状態になっている。
 背中をくちづけられて、ただでさえ敏感になっている肌が粟立つ。
「肌震えているな。感じているんじゃねえのか?」
「そ、そんなこと」
 アンジェリークが必死になって否定をしても、アリオスには通じない。
「ホントにそうなのか、俺がたっぷりと確かめてやるよ」
 アリオスがどう来るかは解っている。だが、アンジェリークにはそれを嫌がる術などなかった。
 アリオスの手が、これみよがしにふとももを撫でつけてくる。アンジェリークは息と肌を震わせた。
「いやらしいな。下着を付けてねえじゃねえか。期待してたのか?」
 そんなつもりは、ほんの少しあるかもしれない。否定出来ない自分が、アンジェリークは悔しかった。
 アリオスの指が、快楽を待ち侘びているアンジェリークの襞の中に侵入してくる。淫らな水音ですらも、心地の良い音楽になる。
「アンジェ…」
 名前を囁かれると、何だか特別な立場になったような気がする。アリオスにはそんな威力があった。
「やっぱりすげえ濡れてる…」
「言わないでよ…」
 硬くなり始めた肉芽をアリオスがコリコリと撫で回し、腰が痺れて来た。じんじんとしたどうしようもない快楽が、下腹部に及ぶ。
「どれだけ濡れているか、教えてやるよ」
「い、やんっ!」
 アリオスはアンジェリークの手を取ると、そのまま熱い泉へと導いていく。それだけではおさまらず、アリオスはアンジェリークの指と自分の指を、胎内へと続く入口に宛てがった。
「やだ、もう解ったから…」
 泣きそうな声で言っても、アリオスは許してはくれない。そのままふたりの指が、胎内へと入っていった。
「ああっ!」
 自分の指とアリオスの指が胎内に更なる熱を産む。自分の意識ではままならず、アリオスが動きをコントロールしている。
 うごめく襞の内側をせり上げられ、余りに官能な行為に、腰が揺れた。
「アリオス…っ!」
「良い声だな…。もっと聴かせろよ?」
「あっ、あっ、ん!」
 アリオスの指が動きを速めて、アンジェリークの奥や壁を激しくすりあげる。
 この快楽に、自分の指が関わっているのかと思うと、快楽はかなり高まり、指を激しく締め付けた。
 頭の中がガンガンとして、快楽しか受け入れられなくなる。アンジェリークは、包み込むアリオスの腕にしっかりと捕まり、自分を支えるしかなかった。
 情熱の高まりまで追い詰められた躰は、弛緩を始める。
 もっとアリオスが欲しい。
 だがこれ以上耐えられないところで、アンジェリークは軽く意識を失った。
 暫く自分を取り戻すのに、時間がかかる。息を整えていると、アリオスが胎内から指を抜き去り、蜜に濡れたふたりの指を丁寧に舐めた。
「あっ…、アリオス…っ!」
「口で愛してやらねえとな。おまえは納得いかねえだろ?」
 アリオスは意地悪に笑うと、すっかり立ち上がったアンジェリークの乳首を唇で吸い、時には甘く噛む。
「アリオスっ!」
 舌で乳首を転がされると、それがとっておきのご褒美に思える。躰をのけ反らせながら、アンジェリークはアリオスに胸を押し付け、ねだるような仕種をした。
「相変わらずの感度だな。もっとおまえを調教しねえとな」
 アリオスはいつも意地悪だ。
 アンジェリークの脚を大きく開けたかと思うと、中心に顔を埋めて来た。
「やっああっ!」
 アリオスの唇は、先ほどの愛撫で濡れまくってしまった場所に、口づける。
 アリオスは舌で真っ赤に頑なった宝石をなぶった。
 この上なくあいされていることが解る。
 アンジェリークは、余りにもの快楽に、アリオスの髪をぐちゃぐちゃにして、縋ることしか出来ない。吐息すらも、アリオスに愛してしまった。
 たっぷりと蜜を舐められると、そこだけが熱を帯びて、どうしようもないぐらいに気持ちが良くなる。
 アンジェリークは肌を激しく震わせた。
 こんなに気持ち良いセックスは、初めてかもしれない。
 アンジェリークは意識を朦朧とさせながら、アリオスにしがみついていく。
「あっ、ああっ!」
 頭が真っ白になりながら、アリオスは目を閉じた。
「おまえの躰はマジで綺麗だぜ?」
 アリオスはふっと笑うと、自らの熱く高ぶったものを、アンジェリークの入口に宛てがった。
「アンジェ…」
 名前を囁かれたかと思うなり、アンジェリークの胎内に向かって、熱く腰を進ませる。
「ああっ!
 アンジェリークが声を上げると、アリオスは指を絡めてくれた。
 少しずつ腰を進ませ、胎内の最奥に、自分の剣を突き刺さる。
「アリオス…」
 奥をアリオスの先端で撫でられると、もう狂ってしまい、快楽の嵐に巻き込まれた。
「アンジェ…」
 アリオスもやはり苦しいのか、何度も顔を歪める。
 胎内がうごめいて、アリオスを離さなかった。
「アンジェ…」
「あっ! ああんっ!」
 すっかり脚を開けて乱れた姿を、アリオスは味合うかなように、腰を動かした。
 視界が淫らに揺れて、周りが熱っぽい状態になる。
 アリオスもここまで来ると理性が効かないのか、苦しそうだ。
 細胞の化学変化を起こすように、アリオスの動きが活発になる。
 全てを支配するように抱かれると、それだけで幸福になる。
「あっ、ああ…!」
 眦に涙を流せば、後は快楽に任せて墜落するだけ。


 意識を戻した後、アンジェリークはアリオスに拗ねるように顔を背けた。
「アリオスが強く胸を吸うから、ベージュになっちゃうのよ!?」
「そいつは悪かったな。でも気持ちよかっただろ?」
 アリオスにからかうように言われ、アンジェリークは真っ赤になる。そして、長い間の後、そっと頷いた。
「うん…」
コメント
さくらまんが買った胸ジェル思いついたお話しです。





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