エピローグ「ピアニストの憂鬱」
紅葉に華やいだ秋が終わり、白い冬がやってくる。寒く暖まりたいシーズン。…なのに、うちのレストランは、ランチタイムは華やぎすぎています。 そう、常連客とくっついてしまった三人の可愛い娘たち。全く見る目がなさ過ぎます。 レイチェルは堅物の大学教授と、エンジュに至ってはどこの山から出てきたかも定かではないクマ! アンジェリークはヤクザと余り大差のない刑事とくっついてしまいました。 私と言う名の、素敵な異性がいるというのに、彼女たちの見る目はなさ過ぎます。 私も一人しかいませんから、たったひとりの私の天使を選んで、後は他の殿方とくっついて頂かなければなりませんが…。 私ほど、将来有望な人間はいないというのに! ドクターですよ! ドクター!! なのに、少女たちはそんなステイタスには目は眩まないとばかりに、他の男と…。苦苦苦。 ああ、でもいいのですっ! 彼女たちが幸せであればっ! 今、この”エンジェル・ミラーズ”は幸せに溢れています。熱く華やいだ接客を受けられたい方は、どうぞお越しになって下さい。きっとあなたも幸せになれることでしょう。 あ、今日も素敵な誰かさんが、幸せを探しに舞い降りたようです。 可愛らしい誰かさんに、私は心を込めてピアノを奏でましょう…。 『愛の賛歌』を THE END |