YOU ARE EVERYTHING


 湯舟に浸かっているととても安心するのは、母親の胎内でおよそ9か月もの間、羊水に緩やかに包まれていたからかもしれません。
 まるで原始の記憶を思い出すように、私は深く瞳を閉じた。
 温かなお湯が剥き出しの肌を包みこみ、その感覚に、私はあのひとの肌の温もりを思い出す。
 隼人さんに初めて抱かれたのは、ほんの数か月前。何もかも初めての私を、彼は優しくリードしてくれた。
 あの瞬間、私は世界で一番の幸せ者だと感じ、女としての悦びを初めて知った。
 あれから何度も付けられた隼人さんの噛み痕を、私は指先でなぞる。
 隼人さんのものになる瞬間のことを思い出すだけで躰は熱くなり、どうしようもなく躰の奥深くが疼いてくる。
「…好き…」
 私は切ない幸せの余りに涙が零れてくるのを感じた。
 子供の頃から憧れていて、ずっとずっと好きだった男性。
 ずっとずっとあの腕に縋りたかった…。
 ようやくそれを手にした私は、世界で1番の幸せ者のように思える。
 隼人さんの腕に抱かれている間は、私が私でいられる気がするから。
 ちょうど羊水に浸っていた時間がとても幸福だったように、あのひとの腕のなかでも私は護られる幸福を手にすることが出来た。
 けれど、独りになると切ない。
 あのひとを傍に感じない。
 あのひとに傍にいて欲しい。
 お湯で敏感になった肌を、私は強く擦ってしまい、そこだけが朱く染まった。
「…未来、のぼせていないかい?」
 ふと脱衣室から隼人さんの声が聞こえる。優しいベルベットのような声に、私の胸は熱くなる。
「…大丈夫…」
 お風呂に入っているからなのか、それとも隼人さんへの想いからなのか、私は熱い吐息を吐きながら応えた。
「待っているから…」
「うん…」
 返事をした後、私は湯舟の中で溜め息をつく。肌が敏感になって、隼人さんを求めているのが解った。
 今日は隼人さんの部屋でお泊り。彼の聖地に行くようで嬉しいと同時に、私以外の女性もこの場所にいたのかと想うと嫉妬にこの身を焦らした。

 お風呂から出て、バスタオルで水分を拭き取る。肌が敏感になり過ぎて、ぴりぴりと痛かった。
 パジャマを着て、パウダールームを出ると、隼人さんが待っている。
「髪を綺麗に拭いてあげるよ。おいで…」
「はい…」
 まるで子供のように手を引かれて、私はベッドルームに連れていって貰った。
 ふたりには少し狭いようで広いセミダブルのベッドに座らされる。隼人さんは私の前に立つと、優しくタオルで髪を拭いてくれた。
「昔もね、こうやってハヤトお兄ちゃんに髪を拭いてもらったね」
「そうだね。よく一緒にお風呂に入って、拭いてあげたね。君は髪を拭いてもらう時だけは温和しかったよね」
「…だってお兄ちゃんの指が気持ち良かったもの…」
 私は本当のことを言うのが、少し恥ずかしくて、顔を赤くしながら俯く。隼人さんが柔らかな優しい笑顔になったことを背中で感じた。
 手慣れた隼人さんの手つきに、私はふと疑念を感じる。こんなこと、思っていけないことは解っているけれども、焦れるような女としての情念を止めることが出来ない。
「…隼人さん…」
「何?」
「…私以外の女性の髪を…こうやって拭いたことはある?」
 私は心臓の鼓動が跳ね上がるのを感じながら、隼人さんにそっと聞いてみた。ヤキモチを妬いてしまう余りに、声が僅かに震えたけれども。
 くすり。隼人さんが甘く笑うのが聞こえて、私は少しだけ躰を硬くする。
「ないよ…。僕がこうやって髪を拭いて、整えてあげるのは、子供の頃の君と今の君だけだよ」
 隼人さんのとっても甘い言葉は、私の心を充分に潤して、緊張を解してくれる。同時に、どうしようもないほどの女としての優越感を私に与えてくれた。
「可愛いね、君は本当に…」
 隼人さんの声を聞いているだけで、私の心は熱情に充たされていく。早くこの男性と肌を重ねたくなる。
 タオルドライが終わると、今度はドライヤーで髪を乾かしてくれる。私の髪を傷めないようにと、隼人さんはマイナスイオン効果のあるドライヤーを用意してくれたのだ。
 隼人さんの器用な指先が髪を滑る。それだけで、私はドキドキした。
「君の髪はいつも綺麗だね。この髪をこうして乾かすのは、僕の特権だから、誰にも渡す気はないけれど」
「隼人さん…」
 私は自分でもビックリするぐらいの甘い声で、彼の名前を呼んだ。それだけ、私が隼人さんを好きだという証。
 最後は柘植の櫛で髪を丁寧に梳いてくれる。髪を梳いてもらう行為は、なんて親密なんだろうか。
「今日は楽しかったね。僕は君と一緒に過ごすだけで、凄く楽しい」
「私も…。新婚さんみたいなことが出来て嬉しかった。隼人さんとお買い物に行ったり、お料理作ったり…。昔のままごと遊びを思い出しちゃった!」
 私たちの中にある優しい想い出が、いつも見守ってくれるような気がする。懐かしさはいつも私に艶やかさを与えてくれるような気がする。
「そうだね…。君がお母さんで僕がお父さんだったね。皆で擬似家族を楽しんで、あれは幸せだったね」
「うん。素敵な家族ごっこだったわ…。”夜です、寝ますよ!”って言いながら、皆で川の字で寝たよね? 私はお母さんだったから、いつもハヤトお兄ちゃんの隣だったけれど…」
 隼人さんは髪を梳くのを止めると、不意に背後から私を抱きしめてきた。
「…こんなこと、ままごとではしなかったけれどね…」
 含み笑いを混じらせた低いセクシィな声で囁くと、隼人さんは私のパジャマの会わせ目に手を入れてくる。もちろん眠るだけだから、キャミソールしか着けていないせいか、直ぐに乳房を直接的に愛撫された。
「…だって、あれは…、あんっ…、子供だし…ままごとだし…」
 隼人さんの体温より少しだけ冷たい唇を首筋に感じる。同時に乳首を指先でくにくにと摘まれてしまい、じんわりとした快楽が背中に走るのを感じた。
「あっ…!」
「相変わらず良い声だね…。ひどくくそそるよ…」
「あっ!!」
 パジャマのボタンは完全に外され、肩だけが脱がされて腕に引っ掛かっている。そのうえ、ワイン色のキャミソールは、肩紐だけ外された、淫らな状態になっている。
 背中に隼人さんの唇を感じながら、大きな手で白い胸を揉みこまれる。
「あっ、ああ…!」
「未来…、綺麗だよ…」
 隼人さんの与えてくれる快楽にこの身を委ねながら、私は自分とは思えないよがり声を上げていた。
 隼人さんの指先は魔法のようで、私をとことんまで追い詰める。
「背中…震えているね…」
「だって…、隼人さんがっ…!」
 隼人さんの唇が強く背中を吸い上げる。沢山の場所を吸い上げられて、私は更に肌を粟立たせた。
「…滑らかで綺麗な肌だ…。全部僕のものだよ…」
「あっ、はあんっ! 全部…隼人さんのものだから…」
 私は喘ぎながら何とか声を搾り出す。隼人さんは、唇や手だけではなくて、艶やかな声でも私を追い詰める。
 パジャマがさらりと落とされた。隼人さんは私の背中に唇を押し付けたまま、自分のパジャマも脱ぐ。
 熱い肌が密着して、私は肌が潤っていくのを感じた。
「やっん…!」
 しっかりと胸を揉みこまれて、胸が痛いほど張り詰めていくのを感じる。
 熱に追い詰められる。
 息を少しだけでも吐きたいと思っても、隼人さんは私にそれを許してはくれなかった。
「はあっ…、ああんっ…」
 彼の指先が乳首をくりくりと摘み上げてくる。私のそれは勃ち上がっていて、硬く色見が濃くなっていった。
 隼人さんの唇が背中を横断すると、下着ごとパジャマのスボンを脱がされてしまう。
「…やっ…!」
「随分、濡れているね…。下着がもう蜜で湿っているよ…。ほら…糸が引いてる…」
「…隼人さんの、えっち…っ!」
 私は赤面しながら感じてしまう。隼人さんの指が私のお尻をそっと撫でる。
「…んっ、ダメっ…!」
「未来…」
 隼人さんは、私の腕をベッドの上に着かせて、ちょうど赤ちゃんがはいはいするようなスタイルにさせる。お尻が突き出た恰好にさせられ、かなり恥ずかしい。
 初めての時はバックだったし、たまにこういうスタイルになるけれど、恥ずかしさは変わらない。
「…隼人…さん…」
 隼人さんの指が、私のお尻のクレバスに入って来た。そこを緩やかに撫でられて、私はお腹の奥深くに熱い痺れを感じる。
「…いやっ…! 恥ずかしい…っ!」
「恥ずかしくなんかない。君は本当に綺麗だから…」
 隼人さんは甘く囁くと、いきなり舌をクレバスに這わせた。
「やっ、やだっ!! ああっ! 汚いのに…!」
「汚くない…。凄く綺麗だよ…」
 隼人さんは刻まれた花びらの紋様を丹念に舐めてくる。私は、羞恥と快楽で頭が真っ白になるほど感じていた。
「凄いよ…。蜜が溢れてここまで来てる…。後でこっちもたっぷり舐めてあげるよ…」
「やっ、ああっ!」
 ほんの一瞬だけ、隼人さんの指が私の花芯を強く摘む。私は首をのけ反らせて、激しく喘いだ。
 呼吸が快楽に支配されている。私は無意識で腰を振り、シーツを強く掴みながら、快楽の波に溺れた。
「あっ、ああっ!」
 達してしまう寸前で、隼人さんは私から舌を離すと、今度は脚に唇を落としてくる。強く吸い上げられるのを感じて、私は慌てた。
「…あっ、隼人さん…、スカートはけなくなっちゃう…」
「だったら君はパンツをはけば良い…」
「あんっ!」
 隼人さんの唇は丹念に私の脚を吸い上げていく。スカート穿くのが大好きなのに…。彼のキスに肌がざわめく。ぞくりとした感覚に、私は何度も喘いだ。
 隼人さんの唇が爪先まで来ると、私の躰を仰向けでベッドに横たえた。
「…あっ…!!」
 足の指を一本ずつ吸い上げられて、私は更に快楽に追い詰められる。
 隼人さんに全身を愛されているのを感じる。幸せな瞬間。女としての悦びが、私の総てを支配していた。
「…隼人さん…」
「覚えておいて…。君は僕だけのものだよ…」
「はっ、あんっ!」
 隼人さんの唇はどんどん上へと上がってくる。期待をしてか、私の胎内から沢山の蜜が溢れかえった。
「やんっ…!」
 隼人さんの手が脚を僅かに開いてくる。蜜で濡れた太股が恥ずかしくてしょうがない。
 熱い吐息に、私は彼の興奮を感じて嬉しかった。
 濡れた場所の襞に愛する男性の唇が掠る。ここを許すことが出来るのは、彼だけ。否が応でも私の躰は期待に震えた。
「…あっ…!」
 隼人さんの唇は濡れた場所ではなく、太股の上----脚と襞のギリギリの境界線に落としてくる。
「「…やっ!」
 焦れる熱さに、私は思わず躰を捩った。
 隼人さんはそこを強く吸い上げて、私に咬み痕をつける。-----彼にしか判らない所有の痕。それを貰うだけで、私の心は天にまで舞い上がることが出来た。
「ああ…」
 大好き…。
 私の想いが蜜になって、胎内から止めどなく流れ落ちる。
 幸せに浸っていると、隼人さんの唇が上に上がってきた。
 強く抱きしめられて、その温もりに私は心が潤むのを感じる。
 愛する男性の温もりって、なんて心地が良いんだろう。
「…未来…」
 熱い吐息を混じらせながら名前を呼ばれた後、隼人さんは唇にキスをくれる。
 舌が唇を舐めた後、奥深いところに絡みついてきた。
「んっ…!!」
 隼人さんと私の舌が、お互いを求めるように絡み合う。
 どちらのか判らない唾液がお互いの口腔内を行き来する。
 私は隼人さんの唾液を貪りたくて、求めるように飲み込んだ。
 キスだけでも達しそうになる。
 隼人さんの舌は私が感じるところを充分判っているから、攻め立てるのに、容赦がなかった。
「…んっ、んんっ…」
 決して誰にも見せない顔と、聴かせない声。
 隼人さんにならあげられる。
 キスだけで、腰が重い痺れに支配された。
 息が苦しくて、だけど隼人さんが欲しくて…。
 私は、強請るように彼の方を自分に引き寄せた。
 こんなキス、誰にもしないで…。私だけにして…。
 唇を離された後も、ふたりの熱気でむせかえっていた。
 呼吸が烈しくて、胸が上下してぷるぷると揺れる。隼人さんがじっと見ていて恥ずかしい。
「…未来…」
「あっ…!!」
 隼人さんの唇が胸を捕らえてきた。
 彼を求めて勃ちあがった乳首を捕らえて、舌先で転がされる。
「んん、んんっ…! あああっ!!」
 隼人さんの愛撫はいつも容赦がない。
 もう数え切れないほど肌を合わせているけれども、決して飽きることはなく、いつも私を魅了する。
「あ、あああっ!」
 隼人さんの刺激で色味が増した乳首を甘く咬まれ、快感が全身を走り抜ける。私は首を仰け反らせるのと同時に、思わず腰を浮かせてしまった。
 ぎゅっと隼人さんは私を抱きしめてくれる。
 隼人さんは、総てを支配するように優しく他の女性を抱いたのだろうか…。今まで付き合ってきた女性は、優しく甘い愛撫に、意識をとろけさせるほど熱く抱かれたのだろうか。
 私は焦れる想いに、胸が軋むのを感じた。
「…隼人さん…」
「何?」
「…このベッドで…抱かれるのは私だけ…?」
 隼人さんは私を艶のある瞳で見つめると、ふっと笑って額にキスをしてきた。
「君だけだよ…。第一、僕の部屋にこうやって呼んで、こんなことをするのは…」
「うん…」
 私は隼人さんに抱き付いて、その胸に甘える。ほんのり石鹸と隼人さんの香りがして、私の胸は更に甘く騒いだ。
「…隼人さん…。私…どうやったら、隼人さんを喜ばせることが出来るの?」
「今でも充分に、僕は君に喜ばせて貰っているよ…」
「でも、私…。もっと隼人さんを喜ばせたい…」
 私は泣きそうな眼差しを隼人さんに向けて、真摯に呟いた。
 彼の瞳が優しく光る。温かで大好きな手が私の頬を捕らえて、撫でてくる。
 ぞくりとした。
「じゃあ、少しずつ…馴れていこうか…」
「うん」
「じゃあ、先ずは、僕のパジャマの下と下着を脱がせてご覧?」
 私は手が震えるのを感じながら、コクリと頷いた。
 隼人さんの為なら何だって出来る…。私の愛している男性だから…。
 私は隼人さんの腰におずおずと手を伸ばして、そっとパジャマの下を脱がす。
 そして、下着は…。もう、その上から、彼が興奮しているのが見て取れて、私は思わず生唾を飲み込んだ。
 そっと、隼人さんの下着に手をかける。
 とても淫らなことをしているような気がして、恥ずかしい反面、どこか喜びを感じた。
「…未来…」
 下着を脱がせると、隼人さんの熱くなった分身がそこに見える。私は、躊躇うことなく、それを両手で優しく包み込んだ。
「クッ…、未来…っ!」
 隼人さんの息が艶やかに乱れるのが判る。
 私の手の中にある隼人さんは、熱くて、硬くて、その上大きい…。
 これがずっと私の胎内に挿って、快楽をくれていたかと思うと、妙に驚いてしまう。
 そっと手で擦ってみると、隼人さんが更に大きく硬くなるのが判る。
 彼の甘い吐息を聴いていると、もっと聴きたくなって、私はどんどん手で彼を擦りつけた。
「くっ…、未来…、このままじゃっ…」
「ああっ!」
 隼人さんは息を乱しながら、無防備で濡れた部分に指を入れてくる。剥き出しになったそこが、指によって空気にさらされて、私は感じてしまった。
「隼人……さんっ!」
 私は無意識に隼人さんを締め付けてしまい、彼の逞しい躰が大きく跳ね上がる。
 きっと感じてくれている…。
 そう思うだけで嬉しい。
「…未来…。僕を離してくれ…。もっと、君を愛して上げるよ…」
「あっ!」
 私の手から彼は自分を抜くと、脚を大きく開かせた。
「…凄いね…。いつもより濡れてる…」
 艶やかな瞳で見つめられるだけで、私は感じてしまい、更に蜜を溢れさせている。
「…見ないで…」
「いつ挿れても大丈夫みたいだよ…。僕を求めて、ここがすごくひくついてる…」
「いやあんっ!」
 隼人さんは濡れて充血し硬くなった花芯に触れてくる。くにくにと円を描くように摘まれると、私の襞が更に震えた。
「あああっ!」
「君はここを触れられるのが大好きだからね…」
「いやあんっ!」
 隼人さんは、剥き出しになった部分に顔を寄せてくる。高い鼻がそこに押しつけられて、私はまた花びらをひくつかせた。
「綺麗だよ…」
 甘い声で優しく言いながら、隼人さんはしっかりと私の膝を開く。彼の柔らかな舌が、花芯をふっくらと舐めあげ、溢れる蜜を吸い取ってくれた。
 じゅるじゅるとした淫らな音が響いて、本当に恥ずかしい。
 だけれど止めて欲しくない…。
 隼人さんにとことんまで追いつめて貰いたかった。
 彼が舌を動かすと、快楽の震えは躰の奥深くに伝わってくる。
 花芯を吸い上げ、襞に絡みつく蜜を吸い上げながら、わざと音を立てて丹念に私を味わっている。
「やっぱり、美味しいね…君は…」
「やだっんっ!」
 そのまま指を私の胎内に潜らせて、ゆっくりと動かし始める。
「やっ、あ、あああんっ!」
 指は私の感じるところを丹念に突いてくる。
 でも指だけじゃ足りない。
 もっと熱いものが欲しい。
 けれども、私は隼人さんに限界まで追いつめられる。
「あっあっああ!」
 隼人さんの指が私の奥が軽くひっかいた。
「いやあ、ああああんっ!」
 びくびくとそこと躰が連動して震える。
 汗と蜜が混じり合って、私の白い太股に流れ落ちるのを感じながら、私は快楽に意識を沈ませた。

 達した後の私は、更に隼人さんを求めている。
 もうどうしようもないほどに彼が欲しい。
 求める余りにひくつくそれを、彼の熱いモノに押しつけた。淫らでいやらしい行為なのは判っているけれど、そうせずにはいられない。
「挿れて欲しい?」
「…うん…」
 私は熱に踊らせながら、何度も頷く。彼はくすりと笑って、私の入り口を先端で撫でつけた。
「や…早く…来て…っ!」
「君の欲しがる顔が可愛いから、もっと見たいよ…」
「やん…。隼人さんの意地悪…っ!」
「君の甘えた声には弱いからね…。約束通りにあげるよ」
 とろけるような甘くて柔らかな笑顔を隼人さんは向けてくると、膝立ちして、私に躰を重ねてくる。
「-----ああ、ああっ…!!!!!」
 少しずつ、隼人さんの熱い楔が私の胎内に挿ってくる。張り出したモノの先端が、私を抉るようにぐいぐい進んできた。快楽をこじ開けるように、力強く蠢いているのが感じる。
「やああっ!」
 あんなに大きなモノが私の胎内に挿るのは信じられない。想像するだけで、ドキドキして、喉が渇いた。
「…未来…っ! 君はどうして…そんなに良いんだ…」
 隼人さんは大きく息をし、どこか苦しげに私には映る。
 烈しい熱と熱がぶつかり合えば、隼人さんには理性が効かないらしい。それは私も同じ事だ。
「あああっ…! 隼人さん…」
 指先までがざわついて化学変化を起こしている。総てで隼人さんを求めた。
「挿ったよ…」
 隼人さんが最奥まで突き当たったのが判る。私の肌が敏感にも震えた。
「はあ、あああっ!」
 胸を烈しく揉み込みながら、隼人さんは腰をグラインドさせてくる。激しさの余り、泣いてしまうほど私は感じていた。
 もっと、もっと奪って欲しい。
 もっと、もっと隼人さんが欲しい。
 隼人さんが腰を引いて、突き上げるたびに、蜜で擦れる音が響く。
 こんないやらしい格好でも、隼人さんにならば晒すこと出来る。彼以外には出来ない…。
「あああっ! あああんっ!」
 隼人さんは何度か烈しく私を突き上げた後、最奥の部分をさするように動き始めた。
「ああっ! 隼人さんっ…!!」
 背筋が快楽に痺れて、躰中を熱い情熱が駆けめぐる。私は隼人さんがもっと欲しくて、両脚を隼人さんの腰に絡めた。
「ああっ! 隼人さん…っ!」
「未来…っ! 凄く良いよ…っ!」
 私たちはしっかりと抱き合いながら、お互いに腰を烈しく揺らした。
 隼人さんは烈しく突き上げてくる。
「ああ、ああ、あああっ!」
 隼人さんが私の最奥に何度も当たり、胎内をかき回してくる。
 視界が熱で歪んで、頭の中も真っ白になった。
「ああ、ああ、ああっ!」
 隼人さんの動きがどんどん速くなり、何度も私を突き上げてくる。
 何もかもが熱い。
 お互いの肌も、絡み合った腕も全部…。
「…もう…あああっ!」
 私の躰は限界に近付き、熱く上り詰めていく。
「未来…っ!」
 私は隼人さんを抱きしめて、痙攣する熱い場所をすり寄せ、彼を締め付ける。
「ん、ああああっ! 隼人さん…っ!」
「未来…くっ!」
 ふわりと躰が浮いたような気がした。
 そのまま頭の芯まで痺れて、私は躰を痙攣させながら、達する。
 遅れて隼人さんが達し、私の胎内に熱いものを放出させる。
 じんわりと温かな液体に、私は安心したように深く瞼を閉じた-----

 繋がったまま、隼人さんは私を優しく抱きしめてくれる。
 その際に、意味深にも躰のラインを撫でてくる。
「…君は最高だね…。何度でも欲しくなる…」
「何度でも、私もあなたを欲しくなるわ…。私は隼人さんのもののだけれども、隼人さんも私のものなのよ?」
「判ってる。君の総ては僕のもので、僕の総ては君のものだよ」
「うん…」
 甘いキスを交わした後、私は隼人さんに抱き付きながら、その温もりをしっかりと感じた。
 優しい、私を心地よくさせる温もりを------
     
コメント

久々の完全書き下ろしです。
エロくなりすぎました(笑)




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