STARFESTIVAL REMEMBERED


 七夕に隼人さんとゆっくり出来るのは、私にとっては最高のプレゼントになった。
 部屋は相変わらずロマンティックで、バルコニィからは武庫川と桜塚大劇場が見える。歌劇団の稽古場はまだ明かりがついていて、一生懸命練習をしている生徒たちがいるようだ。
 バルコニィに出ると、本当に気持ちが良い。やっぱり空調で作り出される人工的な風よりも、湿気が幾分か含んでいても、やはり天然の風は素晴らしいと思わずにはいられない。
 空には美しい天の川。
 私がゆっくりと見つめていると、隼人さんが背中から覆うように抱きしめてくれた。
「あっ…」
 甘い感覚が躰を走り抜け、思わず声をあげてしまうと、隼人さんの少し冷たい唇を首筋に感じた。
「…可愛い声だね…」
 隼人さんの艶のある声が、私をからかってくる。私は恥ずかしさと官能の震えで、オレンジ色の吐息を吐いた。
「…もっと星がみたい…」
 私が懇願するように呟いても、外科医である隼人さんは器用な手の動きを止めてはくれない。
 ペアトップの上から、私の胸の周りを意味深に触れている。切ない動きが堪らなかった。
「…きっと、織り姫と彦星も、再会の嬉しさで僕たちみたいに愛し合っているさ…。極上の愛の交わし方だろうね…。だから、あまり見ていると、ふたりが恥ずかしがるよ」
「あっ、でもっ、あんっ!」
 隼人さんは背中側だけ私のスカートを託し上げると、下着の上から敏感な部分に優しく触れてくる。
 布一枚を隔てた感触が、私を甘い淵に追い込んでいった。
「…や、誰かが見ていたら…」
「…誰が見てるの?」
 隼人さんはからかいの含んだ声で私に言うものだから、恥ずかしくてしょうがない。その間に、彼の器用な指先は下着の中に入り、気温と同じように熱くなり始めた場所を弄り始めた。
「やっ、あっ…!」
 ほんの僅か弄られているだけなのに、私は膝ががくがくになるほど感じる。隼人さんの指だけで達しそうだ。
「凄く濡れているね…。可愛いよ…」
 隼人さんの言葉も、星の光も何もかもが恥ずかしくて、私は躰をよじる。
「やっ、ああっ…! ベッドに…! お星様が見てるし…」
「そうだね。彦星と織り姫が見ているから、向こうに行こうか」
 腰に力が入らなくなっていたので、隼人さんが抱き上げてくれて、安心する。
 私は隼人さんの首に腕を回して、甘えながらベッドに運んでもらう。
 薄明かりのベッドに寝かされて、官能のときめきを感じた。
 隼人さんが艶のある真摯な眼差しで、私を覗き込んでくる。躰の芯まで熱くなり息が上がる。肌がさくら色に染まっていった。
 隼人さんはゆっくりとベッドに乗り、僅かに軋む音がする。
 隼人さんの躰が近付き、私のラインを意味ありげに撫でる。それだけで吐く息が甘くなる。
「隼人さん…」
 彼の顔を見つめるだけで、ときめく。隼人さんへの想いを眼差しに宿し、唇を舌で濡らすことによって、伝える。
「早く服を脱がせて欲しいって顔をしているね…」
 くすりと隼人さんは笑うと、私の濡れた唇に甘いキスをくれた。
 隼人さんの唇が私の唇を深く包み込んでくれる。それがとても気持ち良くて、私もしっかりと包み込んだ。
 私がキスに夢中になっている間も、隼人さんは躰をまさぐってくる。トップスを脱がされ、スカートも同じように取り払われた。
 舌を絡め合わせて、何度もお互いの想いを交換しあう。
「最近ね、前みたいに、オフショルダーの服を着なくなったね…」
「…だって、隼人さん…、肩とかにいっぱいキスするんだもん…。痕が残ってしまうんだもん…」
 私が恥ずかしそうにすると、隼人さんはくすっと笑う。
「だって君は僕のものだろう? 僕のものだって証をつけただけだよ…。誰にも君を渡さない…」
「あっ…!」
 隼人さんは意地悪に笑うと、わざと見える位置である首筋に思い切りさくら色の所有の痕を付けてくる。肌が敏感になりすぎて、それだけでも感じてしまい、甘い声を上げた。
「可愛い声だね…」
 躰の奥深いところから甘いテノールが響き、私の心を掻き乱す。
 隼人さんはどうしてこんなに甘いんだろう…。
 熱く官能に煙った瞳を向けられる。総てを見透かされてしまうようで、恥ずかしい。
 綺麗な指が私の躰のラインをなぞった。意味深にまるで愛を語るように。
 背中に手が回されて、ぷつりと音がする。ブラジャーのホックが外されたのが解った。
 恥ずかしくて、私が身をよじらせると、隼人さんはくすりと笑う。本当に意地悪なんだから…。
「何度も言うけど…、未来の裸は凄く綺麗なんだよ? 隠す必要はないよ。僕だけにはね」
 私は真っ赤になりながら、隼人さんに顔を背ける。胸を隠そうとしたら、隼人さんに両手を取られてしまった。
「ダメだよ」
「あっ! ああんっ!」
 隼人さんは私の剥き出しの肩に思い切りキスをしてくる。激しく、吸い上げるように。いくつもの場所にキスを受けて、私は何度も激しく躰を浮かせた。
「感度がいいね…。僕はもっと可愛い声を聞きたいね…」
「あっ、やっ…!」
 隼人さんの器用な指先が、私の胸を柔らかに揉みあげてくる。触れられるだけで、私の躰の奥深いところがビクリと疼く。甘く切ない感覚は、私を狂わせていった。
「あっ、隼人さん…!」
 胸を揉まれるだけで、張り詰めてくる。私は痛いぐらいに快楽を貯める乳房を、隼人さんに押し付けた。
 もっともっと甘い快楽が欲しいから…。
 私の胸を持ち上げると、隼人さんは色見が濃くなった私の乳首を、指先で弄ぶ。
「やっ! うんっ!」
 私はもっと隼人さんに胸を愛して欲しいのに、彼は激しい愛撫をくれない。もっと、もっと欲しいのに…。解ってやっているのが、悔しくてしょうがない。
「…隼人さん…っ!」
 私は隼人さんに強請るように胸を押しつけると、また意地悪にも笑った。
「可愛いよ、本当に・。子供の時からおねだりするところとかね…」
「ああっ!」
 色味の変わった私の乳首を、隼人さんは甘く咬んでくる。びりびりと背中に快楽が走り、私はシーツを握りしめていた。
 隼人さんの舌は硬くなった私の乳首を転がすように舐め回しながら、胸をしっかりと持ち上げるように揉んでくる。
 私は隼人さんにこうされるのが好きだし、かなり敏感だと思うけれど、本当は隼人さんも胸を弄るのが好きなのかな?
「やあ、ああっ!」
 私の滲んだ汗と隼人さんの唾液が絡んで胸を濡らす。それが何だか嬉しくて、気持ちが良かった。
「…あっん…」
 乳首に歯を当てられる。
 痛みとはまた違った甘い痺れが走り、中心がむずむずする。
 躰の奥がじゅんとした熱い感覚になり、温かい駅で潤い始めたのが解った。
 そうなるともう止められない。
 蜜で熱い場所が潤って、動くたびにいやらしい水音が響き渡る。私は恥ずかしさの余りに真っ赤になっていた。
 隼人さんは耳ざとくてそのおとが響くなり、指を下着の上から亀裂に這わせる。
「…下着汚しちゃったかな? 明日は僕の家で着替えてから大学に行くかい?」
「…もう、やだん…」
 意地悪なことを良いながら、隼人さんは指を下着の上から何度も亀裂の上に往復させる。
「あ、あああっ!」
 ショーツがはぎ取られた。
 隼人さんの指先が亀裂をやっしくなでると、濡れた恥ずかしい音がする。ぬるりとした感触と共に、隼人さんの指が私の胎内に侵入を始めた。
「あっ!!」
 指で私の胎内をかき混ぜながら、隼人さんは真っ赤になって硬くなった花芯を親指で撫でてくる。
「やっ、ああああっ!」
 侵入した隼人さんの指が私の奥の深い膨らみの先が撫でる物だから、私は躰を浮かせながら全身で感じていた。
 花芯からは甘い痺れが、胎内からはぞくぞくとした甘い快感が流れ落ちてくる。
「いやあ、あああっ!」
 隼人さんが胎内を指でかき混ぜるたびに、湿った音がホテルに響き渡る。
「ああぁぁあんっ!」
 隼人さんが与えてくれる愛撫は本当に気持ちが良くて、頭が真っ白になるぐらい感じる。躰が宙に浮いているのかそれとも下がっているのかが解らないぐらい、感じていた。
 感じすぎて、私は隼人さんにしがみつく。
「あああ、隼人さん…!」
 隼人さんが欲しくてしょうがない。
 腰をくねらせて隼人さんを求めると、指を胎内から抜かれてしまった。
「いやあんっ!」
 喪失感が一杯で、それよりももっと熱いものが欲しくなって私は泣きそうになる。
「可愛いね…。愛しているよ…、未来」
「ああっ! 私も、愛しています…っ!」
 熱い風を大切な場所に感じたかと思うと、隼人さんは唇をそこに押しつけてきた。
「ああ、あああんっ!」
 舌先で蜜だらけの襞を舐め回された後、熱く硬くなった花芯を甘く咬まれる。感じすぎて、熱い液体がこぼれ落ちるのを、私は感じていた。
「あっ!」
 舌先が亀裂を渡って胎内に入って、蠢く。
 私は全身に震えを感じて、脚を無意識に広げていた。
 頭がぐちゃぐちゃになってしまって、何が何だか解らなくなってくる。
 隼人さんが欲しい。隼人さんに入ってきて欲しい。
「ああ、隼人さん、お願いっ!」
 私が乱れると、隼人さんはくすりと笑った。
「そろそろいいね?」
「…はい…」
 私は喉を鳴らして返事をすると、隼人さんは大きく脚を広げさせた。
 足の付け根に隼人さんはきつくキスをし、所有の痕を残してくる。
「ああ…」
「綺麗だね…。君のここ。濡れてて、光ってて…。最高だよ…」
「や、恥ずかしい…」
 隼人さんは「そんなことはないよ」と言って、私の瞼に甘いキスをくれた。
 ぐっと、力強い隼人さんの熱くて硬い物が押し当てられたかと思うと、躰の重みと共に、大きな塊が胎内に侵入してきた。
「あああああっ!!!!!」
 胎内を抉るように隼人さんは侵入してきて、最奥に来たところで一旦動きを止める。
 直に感じる隼人さんは温かくて気持ちがよい。
 ----正直、私は妊娠しても良いと思っているし、隼人さんも子供を欲しがっているので、私たちは同意の下で避妊はしていない。
 卒業したら結婚する約束もしているし、子供が出来てももう構わない環境だ。
 早く赤ちゃんが出来た方が、嬉しいかもしれない。
「あ、ああっ!」
 隼人さんが最奥を熱いもので撫で始めた。
「ん、ああああっ!」
「感じてる?」
「ああっ!」
 隼人さんの問いに答える余裕がないほど、私は感じている。腰の辺りがじりじりと痺れて、熱いものが溢れかえるのが判る。
「ああ、ああ、ああっ!」
「未来…最高だよ…っ!」
 隼人さんの息が乱れ始める。
 隼人さんを包み込む私の胎内は収縮を始め、彼に絡みつく。
 もっと隼人さんが欲しくて、私は無意識に彼を締め付けてしまっていた。
「ああ、ああ、あああっ!」
 隼人さんの動きが烈しくなった。私は暴力的な熱に内側を支配されながら、腰を烈しく揺さぶられる。
「あ、ああっ!」
「未来…愛してる…っ!」
「私もっ!」
 隼人さんは指で肉芽を弄りながら、私の最奥を何度も突き上げてくる。
 私は感じすぎて奥歯を噛みしめ、同時に全身が快楽で痙攣してしまった。
「ああ、ああ、あああっ!!!!」
 もうなにも考えられない。
「未来っ!」
「ああああっ!」
 隼人さんが更に奥に烈しく突き当たる。私の腰を掴むと、私の躰を揺らして最奥と彼自身を烈しく擦りつけた。
「ああ、ああああっ!」
 がくがくと躰が揺れ私は意識を手放していく。ぼんやりと墜ちていく意識の中で、熱いものが胎内勢いよく注がれたのを心地よく感じた。
 瞼に光を感じ、新たな生命の予感を、私に与えてくれた----

 暫く息を整えた後、私は隼人さんの腕の中で優しい温もりに包まれていた。
「------ひょっとして、赤ちゃんが出来たかも…」
 私は確信を持ってそっと呟く。
「だったらいいな。いまだったらさくらの季節だね、きっと。それだったら凄く嬉しいな…」
 隼人さんは嬉しそうに呟くと、私のお腹を優しく撫でてくれる。
 きっとそう。
 だって七夕様の願いは、叶うんだから-----
 私は愛する男性の腕の中で、安らぎと幸せを感じていた------
コメント

七夕物です。
大遅刻。
七夕様っていつでしたっけ?(苦笑)

前半胸タッチまでは「誕生日」が届く前に書いたんですが、微妙にかぶっちゃいました。





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