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ゆきは緩やかに意識を戻す。 こうしていると、躰が更に高杉を求めているのを感じた。 ゆきの一番女性の部分が、疼いて堪らなくなる。 高杉を求めて、暴れだしそうになっていた。 ゆきが潤んだ瞳を向けると、高杉はその頬をいとおしげに撫で付けてくれている。 ゆきは嬉しくて、手を伸ばして高杉のフェイスラインを撫で付けた。 高杉は美しさと男らしさを同居させた稀有の存在だと、思わずにはいられない。 こうして撫で付けられると、ゆきはうっとりと目を閉じてしまう。 愛されている。 愛している。 だからこそ、ゆきは高杉に総てを捧げるのだ。 「……ゆき、お前を奪う……」 「……はい。高杉さん、大好きです……」 ゆきがうっとりと恋の言葉を呟くと、高杉が思いきり抱きしめてくれる。 息が出来なくなるぐらいに抱き締められて、ゆきは幸せでたまらなくなった。 今すぐ泣きそうになってしまうぐらいに。 高杉は、ゆっくりとゆきの脚を開いてゆく。 ゆきは恥ずかしくて、思わず目を閉じた。 つい躰に力が入ってしまう。 すると、高杉は、ゆきの瞳をじっと覗き込んだ。 「……力を抜け、目はもっと大きく開けるはずだろう?」 低く高杉に囁かれると、ゆきは流石に従わずにはいられなくなる。 切ないけれども、甘い感覚に、ゆきは目を開く。 高杉は、ゆきの脚を大きく開くと、その間に躰を入れてしまう。 高杉の男らしさを、ゆきは感じずにはいられない。 高杉の楔がゆきの入り口に宛がわれる。 熱くて硬い、高杉の男性的な部分を最も感じさせる場所。 ゆきはその力強さに驚かずにはいられなかった。 息が出来なくなる。 だが、ゆきの深い部分は、高杉の男らしさを求めて、呑み込もうと構えているのが感じられた。 高杉は、ゆきの深い部分に自分自身を慣れさせようと、先ずは入り口を先端で撫で付けてくる。 深いところで感じる男性に、ゆきの入り口は喜んでいるようで、沢山の蜜を胎内から滲ませていた。 熱い蜜が高杉に敏感に反応して、更に流れていた。。 「……ゆき、力を抜いて…。俺に身を任せてくれ……」 「はい」 ゆきは素直に頷くと、高杉に総てを預けるように強く抱き締めた。 そのタイミングで高杉が、ゆっくりと胎内に入り込んでくる。 高杉が現す力強さに、ゆきは天地がひっくり返ってしまったのではないかと思うぐらいに、強い衝撃を感じた。 苦しい。 そして高杉を受け入れるには、かなりの痛みを伴った。 これほどまでに苦痛を感じるなんて、ゆきは思いもよらなかい。 頭の先に突き抜けるような痛みと衝撃に、ゆきは思わず高杉に抱きついた。 しがみついたと言っても良いぐらいに。 ゆきが痛みに顔をしかめて、呻き声をあげると、高杉はなだめすかすように、甘いキスを顔に降らせてくれた。 「……ゆき、すまないが、もう、俺は……、止めてやることが……、くっ……! 出来ないっ……!!!」 高杉すら、もう自己コントロールが出来ないようで、とても苦しそうにしていた。 ゆきは痛みに耐えながら、必死になって高杉の逞しい肩にすがりつく。 「……大丈夫……!! やめなくてもっ……! 高杉さんには止めないで欲しい……!」 ゆきは激しく喘ぎながら、傷みに耐えて、高杉にあえて止めてくれとは言えなかった。 ゆきの呼吸は乱れる。 痛みで涙が滲んでどうしようもない。 身体が張り裂けてしまうのではないかと思うぐらいの傷みにも、ゆきは何とか耐えることが出来た。 これも、愛するひとと初めて結ばれる痛みだからこそ、耐えられるのだ。 高杉の腰が揺れて、ゆっくりと胎内に進んでゆく。 破瓜の瞬間、ゆきは痛みの余りに、涙が滲んだ。 どうしてこんなにも痛いのだろうかと思ったほどだ。 だが、痛くてたまらなくて、泣いているのに、与えられた痛みが、ゆきはとても愛しかった。 この痛みは、きっと生涯の素晴らしい思い出になると、ゆきは思わずにはいられなかった。 「……ゆき、深呼吸をして、躰から力を抜け……」 高杉は苦しげに優しく囁いてくれ、ゆきを慈しむように躰のラインを撫で付けてくれる。 こうされると、少しずつではあるが、痛みが少なくなっているような、そんな気持ちになった。 「……俺たちはようやく結ばれた……。ひとつになれた……」 愛がたっぷりと滲んだ高杉の囁きに、ゆきは嬉しくて、眦から止めどなく涙を流してしまう。本当に幸せだ。 高杉と結ばれたことが嬉しくて、ゆきは泣き笑いの表情を高杉に送る。 高杉にだけ夢中になり、他には何も見えなくなる。 高杉以外は、何もいらない。 高杉をもっと縛り付けていたい。 高杉が欲しい。 ゆきはその一心で、高杉を無意識に強く締め付けた。 「……くっ……!!! お前……、良すぎる……!」 高杉は低い声を乱しながら呟くと、ゆきの奥深い場所を、力強く突き上げてきた。 余りにもの激しさに、ゆきは躰を跳ねあげさせる。 高杉の男らしい突き上げに、ゆきは痛みを感じていたが、ダイレクトに愛するひとを感じることによって、痛みは素晴らしい悦びを生んだ。 息が上がり、マラソンをしているときぐらいに、息遣いは粗くなる。 だが、それでも、最後まで、高杉の激しい愛情を余すことなく感じたいと、ゆきは強く思った。 高杉にすがりつかなければいられない。 目を閉じなければいられない。 目眩を起こしてしまいそうになるぐらいの激しさに、ゆきはいっそ壊れてしまったら良いのにと思った。 「……ゆき、ゆき……」 高杉に何度も名前を呼ばれて、ゆきはその男らしい逞しい躰にすがり付いてしまう。 息苦しい。 だけど、言い様のない充足感がゆきを満たしてゆく。 あれほどまでに痛みを感じていたのに、今はそれも消えつつある。 ゆきは呼吸を乱しながら、何度も躰を仰け反らせた。 高杉は、ゆきの総てを奪うように、何度となく激しく突き上げてくる。 嵐の中に投げ込まれてしまったのかと思うぐらいに、ゆきは感じてしまう。 「……やっ……!」 深い場所を突き上げられる。 渾身の力で、高杉の楔を打ち付けられて、ゆきは躰を弛緩させる。 何も考えられない。 ただ、一気に高みへと駆け上がり、一気に高みから墜落してゆく。 ゆきは墜落の心地好さに、意識を闇に沈みこませた。 躰が少しだけ痛む。 だがそれだけだ。 それ以上に満たされた想いのほうが大きくて、ゆきは幸せでしょうがなかった。 満たされた気持ちで、ゆきがゆっくりと目を開けると、高杉が心配そうに見つめていた。 「ゆき、躰は平気か?」 「大丈夫です。ありがとうございます」 ゆきは礼を言うと、高杉を見つめる。 「今はとても幸せです、高杉さん……」 ゆきか満ち足りた声で呟くと、高杉はギュッと抱き締めた。 「……俺も幸せでしょうがない。ありがとう……。お前をずっと幸せにするから、そのつもりで……」 「はい、ありがとうございます。私も高杉さんをいっぱい幸せにしますね?」 「ああ」 ふたりはお互いにしっかりと抱き合うと、そのままキスをする。 幸せと愛情を分かち合いながら、ゆきは、これからもふたりで歩いてゆけるような気がした。 |