*幸せな結末*


 一番触れられるのに恥ずかしい場所に触れられて、ゆきはこのまま逃げ出したくなった。

 だが、相手が小松だから、逃げることが出来ない。

 顔を真っ赤にさせて恥ずかしがっていると、小松は額に優しくキスをしてきた。

 甘くて蕩けるスウィーツのようなキスに、ゆきはついうっとりとしてしまう。

 落ち着くのが不思議だ。

「君を、本当の意味で私の妻にする準備だから、ね。恥ずかしがらなくて、大丈夫だから……」

「……帯刀さん……」

 小松に優しく言われたものの、やはりゆきは恥ずかしくて、つい視線を逸らせてしまう。

「恥ずかしがらなくても、怖がらなくても、大丈夫だから」

 小松の声はとても優しいのに艶やかで、ゆきは更にドキドキしてしまう。

 もう既に裸身をさらしてしまっているから、これ以上に恥ずかしいことなんて他にはないのに、やはり触れられるのは別で、恥ずかしさの極みだ。

 なのに、小松には止めて欲しくはないなんて、とても矛盾した感情だと、ゆきは思わずにはいられなかった。

 恥ずかしい。

 ドキドキし過ぎて、ゆきはこのまま壊れてしまいそうになる。

 小松は、ゆきの敏感な場所に触れてくる。

 甘い感覚に、背筋が華やぐ。

 小松は熱い花びらを指先で押し広げる。

 ゆきは恥ずかしくて、思わず目を閉じた。

 花芯に指先で何度も擽られる。

 頭が痺れてしまいそうな感覚に、ゆきは震えた。

 快楽が中心からじんわりと伝わる。

 気持ちが良いのに、それを認められないぐらいに恥ずかしい。

「……恥ずかしい?まだ、慣れていないからね……。少しずつ慣れていけば、良いから……」

 小松は優しく囁きながら、ゆきへの愛撫を止めない。

 たっぷりと愛撫をされて、ゆきはこのまま溶けてしまうのではないかと思うぐらいに、感じてしまった。

 とろとろになりそうだ。

 元に身体の中心はすっかりと蕩けてしまっていた。

 熱い蜜を焦らすように絡めて、小松は愛撫を続ける。

「……ゆき、君は本当に綺麗だね……。肌も誰よりも滑らかで、触れていると極上の絹に触れているようで気持ちが良いよ……」

 肌をまさぐられて抱き締められる。

 もう、小松以外に何も欲しくはないと思った。

「誰よりも滑らかで、誰よりも熱いね……。君は……」

 小松はゆきの脚を更に大きく開くと、顔を中心に近付ける。

 熱い部分にキスされて、ゆきは墜落してしまうほどの快楽を感じた。

 本当の意味で身体や隅々まで愛されること。

 ゆきは、初めてその深さを感じずにはいられない。

「ゆき、君は本当に甘いね……」

 小松は、ゆきの更に深い部分を指先でまさぐられる。

「……ゆき、本当に熱いね……」

 小松の入り口に指先を添えてくる。そのまま、ゆっくりと指先を中心に入れてくる。

「ゆき、君は本当に可愛いね……」

「……やっ……!」

 入り口を押し広げられて、ゆっくりと胎内に入ってくる。

 指でゆっくりと胎内に擽られて、身体が焼けつくように熱くなっていった。

「……んっ、あっ、た、帯刀さん……!」

 ゆきは堪えきられずに、思わず甘い声を上げる。

 小松はその声を楽しそうに聞いていた。

「もっと、もっと、熱くなりなさい。私を既に狂わせているのだからね……。君は……」

 小松は意地悪に甘く囁くと、ゆきの胎内を更に激しく擽ってきた。

 腰が無意識に揺れてしまう。

 小松は舌先で甘く、ゆきの花芯を転がしてくる。

 全身が痺れてしまうほどに感じてしまう。

 ゆきはそのまま蕩けてしまうのを感じながら、意識だけを蕩けさせた。

 直ぐに意識は戻ってきたが、小松はゆきの脚を思いきり広げて、その間に自分の身体を入れてきた。

「……ゆき、私は、完全に君を私のものにするから……。そのつもりで……」

「……帯刀さん……」

 小松は、ゆきの入口に、自身の熱く高まった楔を押し当てると、そのままゆっくりと胎内に入ってくる。

 指とは違った、押し広げられる痛みに、ゆきは、涙を滲ませる。

 痛みのあまり、小松にしがみついた。

 痛くて涙が流れてしまう。

「……痛い?ごめん、優しくするけれど、誰もが痛みは感じると聞くからね……。初めての場合はね……」

「……大丈夫……です」

 ゆきは痛みに堪えながらも、泣きそうになる。小松を安心させるために、ゆきは笑った。

「……ゆき、私は君を本当に妻にするよ。良いね」

「……はいっ!」

 小松は更に腰を進めてくる。

 その度に痛みを感じたが、ゆきは耐え抜く。

 小松は息を乱しながら身体を推し進めた後、珍しくも呼吸をする。

「……ゆき、愛しているよ。幸せにする……」

「……はい」

 小松は触れるだけの甘いキスをした後、ゆっくりと動き始めた。

 この上なく優しく動かれて、ゆきの痛みは快楽へとじんわりと変化する。

「……あっ……!」

 思わず甘い声を上げてしまう。

「……君は予想以上に最高だね……っ!」

 小松は苦しげに呟くと、ゆきをしっかりと抱き締めながら、激しく動き始めた。

 小松自身もコントロール出来ないようで、呼吸を早めながら、強く突き上げてきた。

 世界がバラバラになり、新しい世界が構築されていく。

 ゆきは一気に快楽の高みまで引き上げられる。

 身体の中心で小松の熱を感じる。

「……あっ……!!」

「ゆきっ……!」

 小松の熱さが身体に放たれる。

 このまま何もかもバラバラになって墜落する感覚を覚えながら、ゆきは意識を手放した。

 

 ゆきは小松にしっかりと抱き締められながら、意識を取り戻した。

「ゆき、大丈夫?」

「……はい……」

 ゆきは小松に笑みを向ける。

「君は、私の妻になったんだよ。生涯、君だけを幸せにする、だから、覚悟して」

「覚悟します。私もずっと小松……、帯刀さんを支えて、あなただけを幸せにします」

「お願いするよ」

 ふたりは額を付き合わせると、甘い笑みを交わした後、キスをした。

 これからもずっと一緒にいられる。

 今日はその始まり。

 終わりなき幸せな日々の。

 ふたりはそう確信しながら、最高に幸せな眠りに落ちたのは、言うまでもなかった。

 



マエ モドル