波時計

後編


 裸の将臣に背後から抱きしめられているだけで、総ての細胞がざわめいてくる。
 毎日のように抱かれ、明るい時間にも求められるが、こんなに最高潮なまでに興奮してしまうのは、いままでなかった。
「マジ綺麗だぜ。ずっとお前を独占したかった…。ずっとこの肌を俺色に染めてやりたかった…」
 首の付け根を強く吸い上げられ、乳房を持ち上げるように揉み上げられる。
 それだけで下腹部が痛むぐらいに疼き、女の場所をとろとろとした蜜が覆った。
 腰が痺れて、力が入らないのが悔しい。
「望美…。泉を通して見えるお前は…、すげえ綺麗だぜ…」
 ちらりと視線を自分の下腹部に向けると、濡れてゆらゆらと漂うデルタの下草の下には、将臣を求めてか、脚が開かれてしまっている。
 当然、女の入口は口を開けて、将臣を深く求めていた。
 淫らな女でもいい。
 今はこの疼きを将臣に取ってもらいたいと、望美の本能が叫んでしまっている。
 将臣は片手で、硬くなった望美の乳首をくにくにと弄りながら、もう片方の手で望美の襞をくにくにと弄り始めた。
「…やっ、はっ…!」
 限界なぐらいに腰が痺れてくる。将臣に腰を押し付け、揺らすことを止められない。
 奥深くにある女宮がうごめいて、いとぎんちゃくのように収縮している。
 痛くてもとがしいのに、息が乱れて気持ちが良かった。
 花びらのような襞を、将臣がくにくにと擦り合わせた後、いよいよ肉芽に触れて来た。
 既に硬く敏感になっているそれは、将臣が指先で触れるだけで、電気が流れるような快楽をくれる。
「はあ、ダメっ…!」
 このままでは崩れ落ちてしまいそうになる。望美は子宮の疼きがたまらなくて、無意識に入口を広げ、蜜を滴らせた。
 将臣の攻めはまだ終わらない。まるで子供がおもちゃを弄りまわすように、指で花芯を激しく触れる。
 頭の芯からメルトダウンしそうになり、望美は腰から力を抜いてしまった。
 将臣はそれを甘い官能の悪魔みたいな顔をして見ている。
「…神子殿は、もう限界みてぇだな?」
 将臣は熱い吐息を含んだセクシィな声で囁くと、自分を強く望美に押し付けて来た。
 将臣も限界にきているようで、熱く硬くなった分身は、今にもはちきれそうになっている。
「あっ…!」
 その太いモノで、胎内を無茶苦茶にして欲しい。掻き回して、突き上げて、何にも考えられないようにして欲しい。
 だが将臣が先ずくれたのは、武骨な指先だった。剣を持つ彼の指は太くて力強い。
 胎内に侵入してくると、すぐに望美の内壁をくすぐりはじめた。
「…やっ…!!」
「望美…、感じてるみてえだな。ヌレヌレだぜ?」
「…やっ! それは水…だもん…!」
 将臣のいやらしい囁きを否定することが出来ない自分が悔しい。
「俺にはお前の蜜に思えるけれど?」
 将臣は愉しむように笑いながら、指を出し入れする。その刺激が気持ちが良すぎて、望美の頭はぼうっとした。
 だがこれよりももっと欲しいものがある。
 もっと太くて熱く、大きくて硬いモノで、胎内をしっかりとかきまぜられたい。
 将臣の指が、望美の最奥を引っ掻いた。背筋にぞくりとした電流が流れ、限界近くまで煽られてしまう。
「…あっ…もうっ…!!」
「…限界か? 俺もだ…」
 将臣は僅かに息を乱すと、望美から一旦指を引き抜いた。
 望美と向かい合わせになると、左足を大きく上げ、ふともものところで支え、入口を大きく開く。
 そこに自分自身を宛うと、一気に侵入してきた。
「ああっ…!」
 満たされた嬉しさに、望美は思わず声を上げてしまう。このままとろとろにとろけて水になってしまえばいいのにと、思わずにはいられなかった。
「…脚を腰にしっかりと絡めろ、俺が支えてやる…っ!」
 望美は言われた通りに将臣に絡めると、将臣はもうひとつのふとももも持ち上げた。
 完全に将臣の腰に、望美の脚が絡み付く。
 逞しい将臣の首に、望美は両腕を絡ませしがみついた。
「…将臣くん…っ!」
 将臣を逃がさないように締め付けると、喉から呻くような吐息が漏れる。
 ぴったりと躰を合わせたまま、ふたりは激しいキスをした。
 舌が淫らに絡む水音とふたりの性器が擦りあう音がする。
 いやらしい筈なのに、何故か最高のBGMに思えた。
 将臣が胎内で更に大きくなるのが解る。その圧迫が望美を更に幸せな気分にさせた。
 何度も果実の味がするキスを堪能し、何度もお互いの性器を擦り合わせて…。
 唾液が唇から漏れると、それを将臣が舐めてくれた。
 抱きしめられたい。
 望美は深く将臣をくわえこむと、無意識にうごめくいそぎんちゃくで締め上げた。
「くっ…! 望美っ!」
 ヒップを上下した後、将臣は望美の最奥に自分自身を突き刺してきた。
「…ま、将臣く…んっ!」
「すげぇな…」
 将臣に丘を突き上げられて、望美は狂いそうになる。尖端でえぐるように擽られれば、全身に鳥肌が立つぐらいに感じていた。
「ああっ!!」
 快楽を自分でコントロールすることなんて出来ない。
 気持ちが良すぎて、涙が零れ落ちた。
 心臓がこれ以上ないぐらいに興奮し、勝手に走り出してしまうのではないかと思う。
「望美…っ!」
「あっ、ああんっ!」
 強く強く将臣が突き刺さってくる。
 天国の階段を昇るみたいに、気持ちが良い。
 躰が弛緩する。
 視界に星が煌めいた瞬間、望美の躰に熱いものが注がれた。

 意識が冷静になっても、ふたりは絡み合ったままだった。
「すげえ良かったぜ? 綺麗にしてやるよ」
 将臣は繋がったままで、泉から出ていく。
 泉の辺にある柔らかな草の上まで来ると、将臣は立ち止まった。
「…じっと結んでいるとこを見ていろよ?」
「あっ…!」
 将臣は冷たい月の視線で、自分たちの絡み合った部分を見ていた。
 少しずついやらしい音を立てながら、黒光をした将臣が出てくる。
 精を出し尽くした筈なのに、熱く硬いままだ。
 自分から出てくる将臣を目の当たりにすると、いやらしくて目を覆いたくなる。
 だが見ているとどうしようめないぐらいに、慶びも沸き上がった。
 将臣は自分の男だ。
 そんな嬉しさが、望美を支配する。
「あっ!」
 将臣はピストン運動を始め、意地悪にも何度も刺激をしてくる。
 溢れ出す蜜を望美はどうすることも出来ない。
「やっ…!」
 望美の躰が弛緩しそうになるまで高まったところで、将臣は引き抜いた。
「やあっ…」
「…もっと俺が欲しくなっただろ?」
「もう、やだ…」
「後始末してやるよ」
 力がまだ入らない望美の脚を、将臣は大きく開き、女の入口を露出させる。
 そこからは将臣が大量に放った精と望美の蜜が、流れだしていた。
 将臣はそこに唇を寄せると、蜜を啜り、更には舌先で丹念に舐めてくる。
「あっ…ダメっ!」
 将臣の舌は望美の敏感な肉芽をちろちろと舐めたり、吸い上げたりしてきた。
 気持ちが良すぎて、もっともっと熱い刺激が欲しくなる。
 思わず将臣の唇に自分を押し付けてしまった。
「…あっ! 将臣くん…っ!」
 歯を充てられると、感じやすくなっている望美は、直ぐに達しやすくなる。
「もっダメっ…!」
 躰を大きくのけ反らせると、望美は簡単に達してしまった。
 息をつく暇なんてない。
 なのに意識を戻すと、将臣は望美の入口に、自分を宛っていた。
「あっ…! ちょっ、将臣くんっ…!」
「とことんまでお前を貰うからな…。覚悟しろよ?」
 宣言された瞬間、望美は言い返す暇すらも与えられない。
 将臣が深く入って来た。
「あっ…!」
 どくどくと力強く波打つものは、望美を完全に支配する。
 律動は速く、深く、情熱の余りに激しさを増す。
 一番硬く、大きくなったモノで、望美は思い切り突き上げられた。
「あっ…ああっ!」
 将臣の雄剣は望美んp奥を抉り、痛いぐらいの快楽をもたらしてくれる。
 将臣としかセックスはしたことはないが、間違いなく、今までで一番烈しい。
「ああ、ああ、ああんっ!」
 欲望のままに、将臣は何度も望美を突き上げ、総てを支配し、ぐちゃぐちゃにしてしまう。
「あ、ああ、あああっ!」
 乳首を音を立てて吸い上げながら、将臣は屈強に望美が一番感じる奥を突き上げてきた。
「いやあああっ!」
 悲鳴に似た嬌声は、空を突き抜ける。
 望美は生まれたままの姿で将臣に総てを託し、意識を手放した-----


 あれから何度抱かれただろうか。
 ようやく、睦み合いをやめたのは、もう夕方。
 また、ふたりだけの温かな家に戻る。
「もう、痛くて歩けないじゃない…! 将臣くんのバカ」
「はいはい」
 将臣におぶられながら、望美は嬉しそうに拗ねる。
 躰の奥は鈍い重さがあったが、それは幸せな重さであることを知っている。
 下着も穿けないぐらいに痛みはあるけれども、それでも最高に幸せな気分になる。
、望美は甘えるように将臣にもたれ掛かると、幸せな溜め息を一つ吐いた----



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