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将臣がホテルでチェックインしている間、望美は後ろで小さくなっていた。 将臣は年齢よりもかなり年上に見えるから、何も怪しまれることはない。望美も今日はいつもよりも念入りに化粧をしているから、何の問題もなかった。 将臣がチェックインを終えて、望美を見つめる。 静かな欲望と熱情が交差して、望美の魂を揺さぶってきた。 「行こうぜ」 「…うん…」 将臣と腕を絡めると、ゆっくりと部屋へと向かった。 その間、将臣は何も話さない。ただ黙って望美を捕まえていてくれる。 部屋に入り、ベッドに近付いていく間、心臓が激しく鳴り響き過ぎてくらくらした。 緊張の余りに震えてしまう。 すると緊張をとくように将臣が抱き締めてくれた。 「緊張してるのか?」 「実は俺も…」 将臣からの意外過ぎる告白に、望美は驚いて顔を見上げる。 「将臣くんは…慣れているかと思ったよ…」 「慣れてねぇよ、こんなこと…。これからお前に慣れさせて貰うんだからな」 将臣は更に深く望美を抱き締めると、自分の鼓動を聞かせてくれる。 確かに将臣の鼓動は、余裕がないほどに激しく鳴り響いていた。 「…ホントだ…」 「だからお互いにな、手探りでも愛し合おうな。お前が欲しくて欲しくてしょうがねぇから。ずっとこうやってふたりきりで過ごしたいって思ってたんだから…」 ドキドキするのに、少し怖いぐらいなのに、どうしてこんなにも幸せを感じるのだろうか。 将臣は望美を見つめて甘く笑うと、そのままベッドへと押し倒してきた。 優しく押し倒してくるから、怖いことなんてなかった。 サマーワンピースを脱がされる間も、震えはしたが、その先にある幸せを思うと、嫌ではなかった。 将臣は丁寧に衣服を脱がし、望美は一糸纏わぬ姿になる。 恥ずかしくて堪らないのに、抵抗することが出来なかった。 「…綺麗だな…。俺が夢見ていたよりも、お前すげぇ綺麗だ…」 「私そんなに綺麗じゃないよ…」 恥ずかしくて泣きそうになりながら、望美は躰をねじった。 「隠すなよ。お前は俺にとっては最高のプレゼントなんだから…」 将臣は目を細めながら、じっくりと望美を見つめたあとで、躰にリボンを掛けて来た。 「ど、どうしたのっ! これっ!」 「お前がバースデープレゼントでくれたやつのリボンだ。俺の最高のバースデープレゼントに、やっぱりリボンは必要だろう?」 将臣は満足そうに笑ったあとで、シャツを脱ぎ捨て望美を抱き締めて来た。 「…ヤバい…俺、マジで爆発寸前かもしれねぇ…」 「爆発して良いよ…。私も破裂しそうだから…」 「サンキュな」 将臣は生々しい角度で唇を重ねてくると、舌を深く入れてくる。 「…んっ…あっ…!」 今までで最も激しいキスに、望美は頭がくらくらした。 舌で口腔内の上顎を大胆に愛撫され、全身に快楽が走り抜ける。 気持ちが良くて、一気に躰が熱くなっていった。 キスだけでも気絶するほど気持ちが良いのに、将臣はそれを全身に伝えるように、あちこちに唇を押し当ててくる。 「…あっ…」 首筋や鎖骨周り、背中や項…。ありとあらゆる場所を強く吸い上げては、望美の細胞に快楽を伝えていく。 将臣は息遣いを荒くさせながら、大きな手を乳房に宛てて来た。 「…すげぇ綺麗だな…。勿体ねぇから、誰にもやりたくねぇな…」 将臣は柔らかさを楽しむかのように、望美の乳房をしっかりと揉みこんでくる。 直ぐに熱を帯びた乳房は、瞬く間に張り詰めていく。 「あっ…!」 痛いのに気持ちが良いだなんて、不思議だ。 望美が快楽に沈みこもうとしていると、将臣は乳首を唇で吸い上げてきた。 「…あっ、んっ…!」 刺激が与えられる度に、声が甘くなり、腰が砕けてしまうかと思うぐらいに快楽に堕落する。 自分でも信じられないぐらいに将臣を強く求め、躰を擦り付けてしまった。 熱い。熱くて堪らない。 将臣にどうにかしてほしい。 熱いものが、敏感な場所を満たしていき、どうしようもないほどの欲求を感じた。 将臣の手が熱い場所に伸びて来た。 触れられるのが嫌で、足をかたくなに閉じても、欲望に忠実な場所が、直ぐに開けてしまう。 将臣の指で触れられた瞬間、湿った音とともに、電流が流れているような気持ち良さに襲われた。 「あっ、将臣くん…!」 自分でも信じられないほどに甘えた声を出してしまう。 将臣を抱き締めて、望美は無意識にねだった。 将臣の指は、望美がとろとろに蕩けてしまうまで、丁寧に愛撫を繰り返してくれた。 気持ちが良くて、スパークしてしまいそうだ。 将臣の指が入口を広げていると、不意に将臣の舌が熱い場所に侵入してきた。 「あっ…! やだっ!」 そんな場所を舐められるなんて思ってもみなかったから、望美は気絶しそうになる。 将臣に舌で愛撫をされる度に、何も考えられなくなっていた。 将臣の指が胎内に入ると、道筋をつけ始めた。 ピリピリとして痛いのに、もっと触れてほしいだなんて、おかしな感覚だ。 入り口がとろとろにほどけて広がったところで、ようやく将臣は指を抜いた。 「あっ…!」 腰から下が怠くて重い。力すら入らない。 ぼんやりとしていると、将臣はジーンズを脱ぎ捨て、ようやく一糸纏わぬ姿になった。 そのまましっかりと望美を抱き締めてくれる。 「お前を愛しているぜ」 「私も大好き」 ストレートに愛の言葉を囁かれて、望美は泣き出したくなるぐらいに嬉しかった。 「足、膝から立てて、少し広げろよ。お前に俺がどれくらい好きか、教えてやるから」 「うん…」 子供の頃から、将臣に命令されると、不思議と逆らうことが出来ない。望美は言われた通りに足を開いた。 将臣はゆっくりと望美の足の間に入り込むと、信じられないくらいに熱く高まった屹立を、望美の入り口に押し付けてくる。 「あっ…!」 入り口を押し広げるように先端をねじ込んできた瞬間、痛みが脳天を突き抜けてきた。 「…ま、将臣くん…!」 今まで知らない種類の痛みに、どう対処して良いのかが解らない。 涙が出てしまうぐらいに痛いくせに、止めてもらいなくはなかった。 「…俺の背中…、引っ掻いても何をしても良いから…」 「将臣くんっ…!」 将臣の背中に必死になってすがりつきながら、望美はその痛みに耐えていく。 痛いのに気持ちが良くなってきて、将臣を離せない。 将臣は望美の胎内を奥へと進んで行く。 将臣の熱いものでいっぱいになって、これほど幸せなことはないと望美は思った。 将臣を離したくない。 強く締め付けながら、望美は将臣を飲み込んでいった。 将臣が大きな息を吐く。もう冷静にコントロールは出来ないようだ。 将臣は望美を抱き締めると、突き上げ始めた。 「…あっ…!」 力強い突き上げに、息が止まりそうになる。 痛みも忘れて、ただ愛しいと思う気持ちと快楽だけが遺された。 視界が揺れる。 黄色い靄がかかって、ただ快楽だけが感覚として遺された。 「あっ、あっ、ああっ…!」 将臣が渾身の力を込めて突き上げた瞬間、望美は意識を霧散させた。 将臣に抱き締められながら、ウトウトと漂うのはなんて気持ちが良いんだろう。 「…望美、最高のバースデープレゼント、有り難うな」 「私もいっぱい有り難うだよ」 望美が甘えて躰を擦り付けると、将臣は濡れるような微笑みを返してくれる。 「愛してるぜ」 「私も大好きだよ」 ふたりでギュッと抱き合いながら、笑いあう。 もうブルーじゃない。 今年は最高のバースデー。 |