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将臣に教えられたままにキスをする。舌を深く口腔内に入れ込んで、望美は擽るように動かす。 抱きしめてくれる将臣の腕がより強くなり、望美の柔らかな胸と将臣の逞しい胸がこすりあった。 それが気持ちが良すぎて、更に深く求めてしまう。 最初は自分が誘うようにキスをしていたというのに、いつの間にかリードされていた。 キスの巧さに腰がふらふらになりながら、望美は更なる強さを求める。 唇を離した頃には、将臣はより艶めいていた。 「…今日は大胆だな? 立てなくなるまでシテやるよ」 「私をおぶって鎌倉まで送らないといけなくなるよ」 「送るとか…言うな。今夜は帰るな」 熱い命令口調に、胸にズキンと大きな痛みを感じる。本当にそんな擬音語が聞こえてしまうぐらいに。 それは哀しいとか、辛いとかではなく、ときめく余りに、胸が高まるぐらいに出る、最上級の甘い興奮だ。 「…じゃあ、帰れなくなるぐらいに…シテ?」 濡れた唇を舌で舐めながら言うと、押し付けられた将臣が興奮して大きくなるのが解った。 「明日はベッドから起きられなくなるぐらいにしてやるよ」 将臣は宣言すると、望美の鎖骨あたりに唇の痕をつけていく。それは何時ものキスマークよりも薄紅で、桜の花びらに似ていた。 「ん…っ!」 乳房を下から持ち上げるように強く揉みあげられると、子宮の奥が更なる熱さを抱える。 秘密の場所が蜜で充満し、少しのことで水音を漏らしていった。 将臣の唾液で濡れて光ってしまうぐらいに、舌先で乳首を舐められる。 直接的な愛撫に、望美は頭がおかしくなると思うぐらいに感じていた。 腰がなまめかしく揺れる。 痛くなるぐらいに揺れて、望美はたまらなくなる余りに、甘い声を漏らした。 乳房の愛撫が心地良すぎて、眦に涙が滲む。将臣はそれに気付いてか、そっと唇をそこに寄せた。 「…将臣くん…っ!」 逞しい肩に縋りながら、望美は将臣にキスをねだる。すると触れるだけの可愛いキスをくれ、それが更なる興奮を産む。 「…お前はとんでもねぇぐらいに可愛いな…。閉じ込めたくなっちまうって言ったら、恐いか?」 「恐くないよ」 「…壊れるぐらいにお前を愛している」 将臣は、望美の平らな腹部に、唇を押し当てる。 総てが感覚になり、どこをキスされても感じてしまう。将臣の唇はマジックのようだ。 繊細に動く手が、望美のスカートとストッキングを脱がしにかかった。既に痺れてしまうぐらいに感じ始めている下半身は、抵抗する能力すらも欠落していた。 「…今日は一段と色っぽいな」 将臣は、望美の脚を撫でながら、太腿に手をかける。そのまま大きく脚を広げ、付け根を擽った。 「…あっ…!」 びくびくと躰が揺れて、熱い熱を生む。 一番感じる場所を避けてキスをされ、望美は溜まらなくなり首筋を綺麗にのけ反らせた。 「ま、将臣く…んっ」 「すげぇぴんく色だな…。桜よりも俺はこっちの花見のほうが良い」 「バカッ!」 頭を叩こうとしたところで、将臣はそうさせないように望美の花びらに舌を合わせる。 「…んっ! ああっ…!」 こんなに震えてしまって良いのだろうかと思うぐらいに、全身が震え、将臣に何かをしようとしても出来なくなる。 「あっ、ああん…!」 舌がぬるぬると花びらを割り、に花芯を捕らえてくる。形をなぞるように舐められてしまい、望美は更に蜜を垂れ流した。 いやらしいと思われるかもしれないが、将臣に献身的に愛撫をされるというのは、なんて自尊心がくすぐられて、気持ちが良いのかと思う。 望美は将臣の唇に自分の花を押し付けて、より濃密な愛撫をねだった。 将臣は解ったようにフッと笑うと、そこに息をかけてくる。 「あっ…! 将臣くんっ…!」 花芯をしっかり吸い上げられて、望美は入り口に空洞を感じた。そこに熱い圧迫を感じたい。 望美は求めるように、腰を激しく動かした。 将臣は収縮する望美の入り口を見るなり、少し武骨で器用な指を差し入れる。 胎内をしっかりと掻き混ぜられて、望美は嬌声を上げた。 指をきゅっと締め付けて、その圧迫を感じる。もっともっと熱い将臣がほしくて、望美は飢えた獣のように求めた。 将臣は指を二本に増やすと、胎内の奥をくすぐりはじめる。絶妙なリズムで突かれてしまい、頭の奥で何かが突き抜けてしまうぐらいに感じた。 「あっ…、ま、将臣く…んっ!」 躰が弛緩し、肌が化学変化を起こす前兆のようにざわめく。 涙が瞳から零れ落ち、望美は自分でも訳が解らないぐらいに感じていた。 視界に靄がかかり、光を帯びてくる。 将臣の指も、舌も、何かにかきたてられているかのように動きが活発になった。 「…ま、将臣く…っ!」 今までリアルなぐらいに感じていた将臣の愛撫が、まるで夢のなかにいるかのようになる。 ふわふわと躰が浮き上がり、まるで空の上を飛んでいるかのようだった。 何もかもが熱くなり、揺れている。 熱くてどうしようもない。 とけるぐらいに将臣を愛している。だからとことんまでバターみたいにとろけさせて欲しかった。 競り上がる気持ち良さに、望美は意識にしがみつくことが出来ない。 「…あっ、ああん!」 何かが望美のなかでプツリと切れる。 腰が浮き上がると、そのまま沈み込んでしまった。 冷たくて意識を戻すと、派手に快楽の印を吹き出してしまっていたようだ。 将臣は面白そうに笑うと、濡れた部分を舐めた。 「欲しいか? 俺が」 「欲しいよ」 望美が素直に言えば、将臣はご褒美のように唇にキスをした。 脚をだらりと広げたままの場所に、将臣が躰を入れてくる。口でスキンの袋を破ると、素早くそれを付ける。手慣れた仕草に恥ずかしくなるが、その艶やかさに望美は夢中にならずにはいられなかった。 そのまま熱くたぎったシンボルを押し当てると、望美の胎内に入ってきた。 「あっ、あっ、ああっ…!」 待望の圧迫が入りこみ、望美は至福を感じる。 胎内の奥にくるたびに、将臣は熱くて大きくなってきた。 すっぽりと情熱が入り込むと、将臣はこのうえなく優しく動き始める。 「ん…っ!!」 指先まで熱が充満する。息をすることすら忘れそうになるぐらいの快楽に、望美はしがみつくしか出来なかった。 花冷えをする宵なのに、ふたりの熱で寒くない。望美は官能に震えながら、背中に爪を立てた。 「…望美…っ!」 将臣は苦しげな声を出すと、最奥を激しく突き上げ始める。部屋に響き渡る水音が、とてもいやらしい。 だがもっと音を立てて欲しかった。 望美は将臣をしっかりと締め付けながら、与えられる熱を総て飲み込んでいく。 もっと将臣が欲しくて、深い場所に導いていった。 「やっ…! ああっ!」 瞼の裏に星がきらきら光る。将臣に痛いぐらいに突き上げられ、望美は総ての快楽を飲み込む。 そのまま快楽の強さに、沈み込んだ。 将臣が耳たぶにキスをしてくる。 「…今夜は泊まっていけよ」 「将臣くんがそう言うのは初めてだよね」 望美は心地良い熱を躰に抱きながら、ぽつりと呟いた。 「そりゃ決まってる。おじさんとおばさんに安心感を植え付けるためだ。じゃねぇと次のステップになんか、進めやしねぇからな」 次のステップ。 何だか想像するだけで、楽しくドキドキする。 「次のステップって?」 「決まってるじゃねぇか。同棲するんだよ。二十歳過ぎたら、お前とここに住むつもりで、実績を積んでいたんだよ」 背後から抱きしめられると、まるであやされるみたいに安心する。 「…一緒に暮らさねぇか?」 低い声で魅力的に囁かれたら、選択肢なんてないではないか。 「いいよ…」 「マジか?」 「うん」 将臣は余程嬉しかったらしく、望美を笑いながら抱きしめる。 「前言撤回はなしだぜ」 「解ってるよ」 将臣は望美を抱き上げ、裸のままで窓辺に向かう。 「この月と桜が承認だからな」 「うん」 「俺達の婚約の承認だ」 望美が何かを答える前に、将臣はキスをしてくる。 近いキスは何だか桜色がする。 この桜と月を望美は二度と忘れないと思った。 |
お花見です。 わしはベランダ花見 |