Rainy White Day

2


 望美が欲しくて全身がたぎるように熱かった。
 躰を押し付けるように抱きしめると、強引に舌を捩込んでいく。
 望美の口腔内は熱くて、将臣を狂わせる。舌先で上顎を擽る度に、望美は初々しい反応を見せる。はにかんだ態度が可愛いくて、将臣は強く抱きすくめた。
 望美の全てが欲しい。
 呼吸も唾液も総てを支配したいとすら思う。
 キスを一旦途切れさす頃には、お互いの息は乱れていた。
 キスをした後、望美は熱っぽい瞳で将臣を見つめてくる。こんなに艶やかな眼差しを見たのは、初めてだった。
 ぼんやりしている望美を強く抱きしめると、唇から甘い吐息が漏れる。
 僅かに震える肌は、寒さからなのか官能的感覚からなのかは、全く解らなかった。
「…寒いか?」
 掠れる声で囁けば、望美も思い詰めたように頷く。
「…寒いか…」
「…少しだけ…」
「だったら温めてやるよ」
 将臣は望美を軽々と抱き上げると、そのまま自分の寝室に連れていった。
「ま、将臣くんっ…!」
 部屋に入るなり、望美をベッドに寝かす。
 抵抗しない望美を、将臣はきつく抱きしめた。
 この温もりが肌に重なり、切なくも苦しい気分になった。
 もっともっと望美が欲しい。
 Gジャンを脱がせワンピース姿にすると、デコルテが美しい望美の鎖骨が表れる。
 綺麗過ぎるそこに息を呑んだ後、将臣は思い切り吸い上げた。
「…あっ…!」
 望美が自分のものだと、くっきりと痕つけてしまいたい。直ぐにキスマークだと解ってしまうぐらいに強い痕をつけた。
 背中を少しだけ浮かせて、ワンピースのファスナーを下ろす。あらわになる白い肌と、初々しい下着に、将臣の下半身は一気に火を吹いた。
「すげぇ、綺麗だぜ」
「見ないでよ…」
「俺しか見ないから大丈夫だ」
 将臣は、望美の首筋に舌を這わせながら、下着に囲われた乳房を持ち上げる。
 将臣の手は大きなほうだが、それでも望美の乳房は手に余るぐらいに零れ落ちた。
 憧れていた柔らかな感触。
 触れるだけで狂ってしまいそうだ。
 将臣はブラジャーのホックを音を立てて外した。
 解放された望美の豊かなそれは、優しく揺れて将臣を誘っている。
 まるで壊れ物を扱うかのように、緩やかに揉みしだけば、濡れた望美の唇から甘い吐息が漏れた。
 強い力を入れると、どこか痛そうにするくせに、肌は余計に熱くなる。
 未熟なのに、どこか禁断の香りを漂わせている果実のように思えた。
 胸が張り詰めてくると、望美の躰はしなやかに悶えていく。
 柔らかな乳房が、硬い蕾を付けた時に、将臣はそこに唇を寄せた。
「あっ…」
 まるで望美の背中に電流が走り抜けたように、綺麗に反られる。
 将臣は望美を受け止めるように抱きしめると、左右の乳首を狂うように吸い上げた。
「ま、将臣く…ん!」
 子供とは違い、自らの欲望で乳首を吸い上げる。こうして望美の総てを味わえるのは、とてつもなく興奮をした。
 未だかつてないほどの熱と強張りを自分の分身に感じ、将臣はいつ爆発してもおかしくはないほどの欲望を感じていた。
「…ま、将臣くん…っ! や…だ」
「何が嫌だなんだ?」
「…だって…、私は…殆ど裸なのに…将臣くんはっ…!」
 望美は泣きそうな声で言うと、将臣を切ない熱で抱きしめてくる。
「俺が…お前と同じように脱げばいいんだよな?」
 望美が恥ずかしそうに頷くのを、この上なく可愛く感じながら、将臣は抱きしめてやった。
 もどかしい服を手早く脱ぎ捨てる。
 その間、はにかんだ望美の視線を感じていた。
「見ろよ。おまえにならいくら見られても、俺は構わないぜ」
 将臣は躊躇うことなく全裸になると、望美に肌を重ねるようにして抱きしめた。
「これでいいか?」
「将臣くん…逞しくなったね…」
 望美は愛おしむように、将臣のボディラインをぎこちなく撫でてくれる。
 ただでさえ爆発してしまいそうなのに、こんなに官能的な動きをされてしまえば、堪らなくなってしまう。
 将臣は激しく息を乱した。
 抱きしめあって、暫く、ふたりはお互いの躰つきが違うことを確認しあう。
 幼なじみでずっと一緒に生きて来たはずなのに、その本質は随分と違う。
 滑らかな肌と硬い製鋼な裸。
 暫く抱き合った後で、将臣は望美のパンティに手をかけた。
「まだ、ダメっ!」
「待てるかよ…っ!」
 望美の抵抗も構わずに、将臣は一気にショーツを下ろしにかかる。
 現れた秘密の場所に、興奮を隠しきられなかった。
 下草に覆われたそこは、神秘的にすら感じる。
 早くここに入りたい。
 爆発しそうな欲望を押さえ込みながら、ずっと触れたかった襞を撫でた。
「あっ…!」
 想像以上の甘い声と反応に、将臣はもっと感じさせたくなる。
 襞をかきわけると、そこは底を知らない泉のように、蜜を溢れ還らせていた。
「あっ…、んんっ!」
 熱くてとろとろとした液体に早く包まれたい。
 中心の肉芽を捩込むように指先で触れると、望美の細い腰が不安定に揺れた。
「ん…っ!!」
 呻く声を上げながら、肌と表情を快楽に震わせる望美が、将臣には可愛くてしょうがない。
 もっと扇情的で、官能的な表情が見たくて、将臣は、恥ずかしがって閉じようともがいている望美の脚を、大きく開いた。
「…あっ! ややっ!」
 ぱっくりと望美の秘密の花園が開き、総てをさらしている。
 ひくついて震えるそこが、何よりも愛おしい。
「可愛くて綺麗だな…」
「そ、そんなことないもんっ!」
「俺にはそう見えるんだよ」
 将臣は、焦る望美を押さえ付けるように、花びらに唇を寄せる。
 キスをすると、甘い花の蜜を舐めているかと思った。
「あっ…! んんっ!」
 望美の下半身はだらりと力が抜けてしまい、将臣を誘うように開かれている。
 蜜を貪欲に啜るために、将臣は舌を襞の内側に這わせた。
 痺れるような重い感覚に襲われたのか、望美がもどかしそうに押し付けてくる。
 それがまた堪らなく可愛くてエロティックだ。
「すげぇ、美味いし、すげぇ可愛い…」
「ば、ばかっ!」
 いくら悪態をついたとしても、そんなことは将臣には通じない。
 たっぷりと蜜で喉を潤し、舌先で肉芽を擽る。
 どれぐらいに望美が熱くなっているのも知りたくて、入り口に指を這わせた。
「あっ…!」
 静かに胎内に指先を沈ませると、望美の躰が僅かな強張りを見せた。
「…痛いよ…」
「直ぐに馴れる」
「う、うん…」
 将臣は、指を更に深いところに沈ませ、胎内の熱さを計る。
 狂うぐらいに熱く、ぬかるみは将臣の指を強く締め付けてくる。
 内壁を擽ると、望美の腰が跳ね上がった。
「…ああ…」
 望美の切迫した声に、将臣の興奮は更に高まっていく。
 もっと望美を熱くしたくて、将臣は指を巧みに動かした。
「…ま、将臣くん…っ!」
 やる瀬ない声に、気持ち良くさせたくなる。狭く締め付ける内壁は、将臣に渇望を与えた。
「あっ…! もうっ…!」
望美の肌が小刻みに震えだし、将臣は更なる刺激を与える。
 刹那、望美は脚を痙攣させると、そのまま崩れ落ちてしまった。
「…望美」
 指を胎内から抜くと、しっとりと濡れていた。それを舐めると、海綿体を刺激される。
 入りたい、早く。
 将臣は強引に歯でスキンの袋を破ると、素早く取り付ける。
 望美のとろけた入り口に、自分を宛った。
 こんなに誰かを欲しいと、胎内に入りたいと思ったことはない。
 最愛のものとのセックスは、こんなにも余裕がなくなるものなのかと思った。
 望美が可愛い。
 壊してしまいたいぐらいに愛おしい。
 望美がうっすらと目を開けた。
「将臣くん…」
「しっかりつかまっていろ。痛むかもしれねぇから」
「うん」
 ギュッと望美は将臣に抱き着くと、縋るように総てを預けてくれた。
 将臣は、ゆっくりと望美のぬかるみの中に入っていく。
 躰が一瞬強張った。
「…痛いよっ…!」
「俺を引っ掻いてもかまわねぇよ」
 望美はその通りに爪を立てて、異物に胎内を広げられる痛みに耐え抜いている。
 だから背中が爪が入る傷みぐらいは我慢してやれた。
 将臣は深いところに自分の腰を進めていく。
 そのたびに狭い望美に抱かれて、快楽が増してくるのを感じた。
 破瓜の瞬間、望美は涙を滲ませて痛がったが、将臣には止めることなど出来るはずもなかった。
 抱きしめながら腰を進め、宥めるようにキスをしてやる。
 力が少しだけ抜けた。
 完全に望美に包まれると、もう余裕などなくなっていた。
 将臣は欲望のままに、腰を動かし始めた。
 緩やかにするだけでも気持ちが良い。
 やがてグラインドを加速させ、将臣は激しく突き上げ始めた。
「あっ! あっ! ああんっ!」
 お互いの熱も空気も沸騰させ、辺りを変質させていく。
 視界が陽炎のように揺れてたまらなくなる。
「ダ、ダメっ!」
 今までよりも激しく躰を弛緩させながら、望美は将臣を締め付けたまま達していく。
「望美…っ!」
 将臣は望美の胎内にせいを放つと、そのまま倒れ込んだ。
 望美から出た後、気絶した華奢な躰を抱きしめる。
「サンキュな。ホワイトディなのに、俺がいっぱい貰ったみたいだな」
 将臣は甘く綺麗に笑うと、望美の頬にキスをし、左手の薬指に指輪をはめた。
 約束の指輪を。
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ヴァレンタインのお返しのお話。



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