magic noodle

後編


 キスは今までにない躰の中心を熱くするもので、アンジェリークは唇を放されても、肩で息をしていた。
「・・・アリオス」
「ここじゃ続きは無理だ。まだ時間は早いが来い」
 アリオスは強引にアンジェリークの手をひっぱると、どこかに連れていく。
 何も言わないが、アリオスの手の熱さで思いは伝わってきた。
 車に戻って連れて行かれ、そのまま発進する。

 帰っちゃうのかな・・・。
 せっかくの外での初デートだったのに・・・。

 切なく思い詰めていると、運転の合間にアリオスが手を握り締めてくれる。
 その熱さで心が落ち着いてくるのを感じた。
 窓の外を見ると、帰るにしては違う風景だということに気がついた。
「すぐに着く」
 車は、眩しいほどに外壁が白いリゾートホテルに入っていき、そこの駐車場に止まった。
 すぐにベルボーイが来て、荷物を運んでくれる。
「お泊まりだったの?」
「おまえの着替えは適当に用意しているから心配するな」
「うん」
 少し緊張する。
 手の震えを察してか、アリオスは手を握り締めてきた。
 最初から、泊まるつもりでここに連れてきてくれたのだ。
 確信犯のアリオスの行動に、アンジェリークは嬉しいような恥ずかしいような、そんな複雑な気分だ。
 フロントで手続きを済ませた後、アリオスはすぐにアンジェリークと部屋に向かう。
「ごゆっくりどうぞ」
 ベルボーイに見送られて、部屋に入ると、その素敵さにアンジェリークは息を呑んだ。
「凄い素敵な部屋〜!!!」
 感嘆の声を上げながら、アンジェリークは部屋の中心に入っていく。
 見晴らしも海が見えて、とてもいい。
 だが、アンジェリークはぴたりと動きを止めた。
 ベッドは当然のようにひとつしかない。
 アンジェリークがベッドの前で唖然としていると、いきなりアリオスがベッドに押し倒してきた。
「きゃあっ!!」
「さっきの続きだぜ? 俺のご主人様。おまえの躰に、俺をいっぱい刻み付けてやるからな。もう、あんなことは、言えねえぐらいにな・・・」
「んっ・・・」

 アリオス、やっぱり怒っている!?

  抵抗なんてする暇も与えられぬまま、アンジェリークは深く唇を奪われる。
 凌辱するかのように、深く激しく奪われた-------
 後はベッドに深く沈んでいくだけだ。


 愛の烈しい行為の後、アンジェリークは暫く意識を漂わせていた。
「アンジェ…」
 甘く名前を呼ばれて、アンジェリークは目を開ける。
「アリオス…」
「おまえ最高だったぜ?」
 ぎゅっと抱きしめられると、妙に恥ずかしくなる。
「誰よりも?」
「ああ、誰よりもだ」
 胸の中でしっかりと抱きしめられると、とても心地よい気分になった。
「おまえ、ずっと俺のことを見ていてくれただろう?」
「知ってたの?」
 アンジェリークは驚いて思わず起きあがってアリオスを見る。
「ああ。毎日見てくれてたのは知ってた。だから、あのカップヌードルを買わせた」
「嘘!?」
 アンジェリークが目を丸くして驚いていると、アリオスにベッドの中に引きずり込まれる。
「本当だぜ。あのご主人様の話も嘘だしな? 確かに不思議なカップ麺の俺の一族に伝わる秘技だけどな。それだけだ。
 おまえに買わせて、最初からこういう展開を狙ってた。
「------アリオス…」
 アリオスの手がゆっくりと頬に触れる。
「”ご主人様”だからじゃねえぜ? 俺は大事な女にしかもうあんなことは出来ねえからな」
 アンジェリークはッ胸がいっぱいになって、思わず目を閉じた------
「ちゃんと言ってなかったな?
 愛している--------」
「アリオス…。私も!!! あなたを愛していま…」
 途中まで言って、唇をふさがれる。
「さっきの続きだぜ?」
「あり…」
 再びアリオスの手によって官能の糸を紡がれる。

 アリオスは、嘘だって言ったけれど、あのカップ麺は、やっぱり願いを叶えてくれるものだったわ…。
 だって、私はこんなに幸せなんだからね?

 アンジェリークは幸せを呼ぶカップ麺に、感謝しながら、ちゃんと心が通じ合ったアリオスの愛に、溺れていった-----

 THE END

コメント

172000のキリ番を踏まれたかなこ様のリクエストで、
お湯をかけるとあらビックリ!即席アリオスです(笑)
完結ですが、詳しいアダルトを含めたお話は、別館でご確認下さいませ。




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