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こちらのものは18歳以下のレディが読んではいけません。
ベッドのスプリングが軋む音が、こんなに艶めいているとは知らなかった。 アンジェリークはひんやりとしたシーツに寝かされながら、ゆっくりとアリオスを全身で想う。 間近に見つめるアリオスはなんて素敵何だろうか。 唇にアリオスの吐息がかかり、アンジェリークは甘く呼吸を浅くする。 「やっぱりおまえは可愛いよな」 アリオスに今まで言われていないようなことを言われて、アンジェリークは全身に情熱の戦慄が走るのを感じた。 「…そんなこと言ってくれたこと無いじゃない」 「言わなくてもずっと思ってたぜ?」 アリオスはニヤリとアンジェリークの心を征服するような笑みを浮かべてくる。全く、この男はつぼを心得ている。アンジェリークはそう思わずいられなかった。 アリオスの唇がしっとりと降りてくる。抱きしめられ、温かな肌を密着されると、アンジェリークの肌と呼吸が揺らめいた。 温かな肌がぴったりと寄り添いあう。アンジェリークは幸せに思いながら目を閉じた。 今欲しいものは”スモルニィ賞”なんかじゃない。欲しいものはアリオスだけ。 アンジェリークは唇を重ねながら、貪欲にアリオスを求めた。 アリオスが欲しい。 細胞のひとつずつまでにアリオスを刻み付けたい。 アンジェリークは自らも積極的になってアリオスに答える。 唇は炎になっていた。 アリオスは何度も執拗にアンジェリークを高めていく。舌を絡ませ合い、お互いの唇を吸い合うことによって、より熱い想いを刻み付ける。唾液が流れても、どちらのか解らなくても、お互いに舐め合うことが出来た。 キス、キス、キス…。 様々なキスをアリオスはくれた。 優しく気を遣った触れるようなキスから、雨の中で交わした激しいものまで。 どれだってきっと忘れやしないだろうと、アンジェリークは深く思った。 「…アリオス…」 キスの合間にアリオスの名前を呼ぶと、ご褒美のように包み込むキスをくれる。 軽いキスと熱いキスを交互に受けて、意識も躰もとろとろになるぐらいに感じる。 アリオスに総てを支配されている気分になり、アンジェリークは幸せだった。 酸欠になるような巧みなキスを唇に受けた後は、アリオスの舌が丹念に唾液を舐めてくれた。 首筋を舐められた時には、流石にアンジェリークもドキリとして、躰をばら色に染め上げた。 「…アリオス…」 名前を呼ぶだけでも、肌と息が熱くなる。熱がアリオスの総てが欲しいと呻いているような気がした。 「…好き…」 小さな声で呟いた愛の言葉に、アリオスは抱擁のご褒美をくれる。 アリオスの躰の形も熱も総てが完璧で、吐息ですらもアンジェリークを幸せにしてくれた。 ローブにアリオスの手がかかる。 優しさと強引の中間で、するりとぬがされた。 アリオスが余りにもじっと白い無防備な胸を見つめるものだから、アンジェリークは咄嗟に隠そうとした。 「隠すなよ」 「…だってへんだもん…。こんなにぶるぶるして、プリンのお化けみたいじゃない」 余り見ないでと視線で訴えても、アリオスには全く効果なんてなかった。それどころか、もっと情熱的に見つめてくる。 「柔らかくて、最高じゃねえか」 アリオスがまるでパンの生地を確かめるかのように、ぷにぷにと胸に触れてくる。 「あっ、ああ…」 アリオスは指で突いているだけなのに、アンジェリークは酷く感じていた。 白い肌に唇が深く刻まれる。音を立てながらきつく吸い上げられ、躰がびんかんな生き物になっていくような気がした。 「あっ、ああ…」 アリオスはあだめいた笑みを浮かべながら、唇と言う名の武器で、アンジェリークを翻弄していく。 首筋や鎖骨にしっかりと痕をつけられて、ちらりとのぞくそれに、アンジェリークは朱い花を思い出した。綺麗なアリオスが咲かせてくれた花。これからずっと散らなければいいと想う。 アリオスの形の良い綺麗な手が、乳房を掬うように持ち上げた。 「あ…!」 しっかりと揉みこまれていくうちに、まるで生理前の乳房のような張り詰めた痛みを感じた。同時に神経に障るような快楽が、アンジェリークを追い詰めていく。 「ああ…!」 総てをアリオスに支配されている。 アリオスに愛されると言うことは、総てを支配されること。同時に愛することは総てを支配すること。 色濃くなり痛いほど勃起した乳首を、アリオスの細長い指が、きゅっと摘みこんでくる。 「やんっ!!!」 アンジェリークは思わず躰を跳ね上げさせた。 小さな躰がシーツから浮き、乱れる。アリオスはそれを受け取るように、この腕の中で受け止めてくれた。 「あ…あうっ…!」 アリオスの唇に滑らかに乳首が包み込まれていく。音を立てながら立てて吸い上げられたり、舌で転がされたり、鋭い歯を宛てられたり。その度に、快楽がアンジェリークの躰を貫き、身もだえた。 胸を揉みこまれながら、しっかりと舌で愛されるものだから、アンジェリークは苦しいほどに喘いだ。 酸素が欲しい。 だがそれよりももっともっとアリオスの情熱が欲しい…。 胸だけが酷く敏感になり、感じているうつに、子宮の奥が爆発しそうな熱を感じた。 熱くてとろとろとした蜜が、アンジェリークの花を濡らす。 アリオスを激しく想った時にも、キスをして貰った時にも、とろとろと流れて湿らせたものだ。 それで花びらが濡れると興奮状態にあると気付いたのは、ついこの間。 今は、心も躰もひどく興奮状態にあった。 「あっ…、ああ…」 アリオスに煽られて、声が更に艶を持つのが解る。先ほどよりも悩ましい女の声だ。 アリオスの唇で愛撫をされる度に、花びらの奥が興奮してうごめくことをアンジェリークは知った。 「ああ…」 胸の上から移動せずに、まるで子供のようにアリオスが顔を生めている。 アンジェリークはアリオスが愛しくて堪らなくて、銀の美しい髪をくしゃくしゃに指で撫で付けた。 私が支配されるように、このひとの総てを支配したい。 アンジェリークはその想いをアリオスへの抱擁に込めた。 こんなに爆発するぐらいに切なくて、だけど熱いなんて感覚は、アンジェリークにとっては初めてだった。同時に、どうしようも無いぐらいに切なさを感じる。アリオスにもっと支配して貰いたいのに中々それがもどかしい。 苦しくて、でも花びらが蜜で濡れるのが恥ずかしくて、小さく脚の間を摺り合わせるとアリオスの指が恥ずかしい部分に伸びてきた。 「やだっ!」 躰を震わせると、アリオスが頬に手を宛ててくる。 「嫌じゃねえよ。アンジェリーク」 「あ…」 アリオスがそう言ってくれるなら、嫌じゃなくなってくる。恥ずかしいがアンジェリークは下肢に力を入れるのを止めた。 「アンジェリーク…素直だな…」 耳たぶを噛まれて、アンジェリークは全身を震わせる。 力がだらりと抜けて、アリオスの愛撫に身を任せていく。 「…アリオス、アリオスっ…!」 自分ですら、ダイレクトに触れたことがない場所なのに、アリオスは容赦無く弄ってくる。 アリオスのあの綺麗で細い指が、自分の秘密の場所を弄っている。万年筆を使うときの指の美しさを思い出して、アンジェリークは身震いをした。 「どうした? 恐いか?」 そんなことはないとばかりに、アンジェリークは首を左右に振る。するとアリオスは抱きしめながら、更に愛撫を続けた。 「あ…ああっ…!」 こんな艶と欲望が渦巻いた声を、自分で出したのが、アンジェリークには信じられなかった。何だか声が恥ずかしい。 「アンジェ…」 真っ赤になり硬くなった真っ赤な宝石を、アリオスは指で譲りながら、熱い蜜壷に指を突っ込んでくる。 「…やっ! 痛いです…!」 どこかの膜が刺激されている。アリオスの指がそれを突破していく。 「いや…アリオスっ! 痛いのっ!」 アンジェリークは泣いて痛みを訴えたが、アリオスは止めてくれない。 怨めしくてアリオスを睨むように見つめると、彼は口角を上げた。 「アンジェ…、力を抜け…」 唇を噛みながら僅かに躰から力を抜く。同時に、アリオスが脚を大きく開いて来た。 「…いやっ!」 そんなところを見られたくはないのに、アリオスは恥じらいもなく見つめる。事もあろうか、真っ赤なルビーに深いキスをしてきた。 「やっ…! ああっ!」 指の痛みを飲み込んで、快楽が渦になってアンジェリークに襲いかかってくる。 「はあ、ああっ!」 舌で転がされ、綺麗に被膜を取られてしまう。そこからは、初めよりももっともっと気持ち良くなれる。 「あっ、あ…!」 敏感になった肉芽が、アリオスの愛撫によって熱い敏感な塊になる。 「ああ…」 抵抗が出来ないぐらいに気持ちが良い。頭が白くなり。脚を突っ張らせて震えた瞬間、アンジェリークは崩れ落ちた。 「ああ…」 吐息が荒くなる。アリオスは抱きしめてくれると、アンジェリークの脚の間に腰を置き、ぴったりと着けて来た。 中心にアリオスの昂ぶりを感じて、アンジェリークは身を震わせる。 「大丈夫だアンジェ。恐くねえよ」 「アリオス…」 アリオスが面と向かって言ってくれると、アンジェリークの安堵感も増す。コクリと頷いて抱き着くと、アリオスが激しい昂ぶりをアンジェリークの入り口に押し当ててきた。 「いやあっ!」 アリオスが入り口をえぐる。えぐる余りに痛みが増して、アンジェリークは涙に震える。 痛くてしょうがない。だが、アリオスには離れて欲しくない。 「あっ…!」 アリオスはアンジェリークが一番敏感で感じやすい肉芽を指で弄ってきた。 「あっ、ああー!」 快楽と痛みが混じり合ってくる。涙が流れて、アンジェリークはよがった。 アンジェリークが躰を震わせて反応をする度に、アリオスは少しずつ自分を奥へと進めていく。痛さにかなりの涙を流した。 唇にキスをしてくれたり、胸を吸い上げてくれながら、アリオスはアンジェリークの痛みを取り除いていってくれた。 「あっ……!!!」 アリオスが更に力強く進み、とうとうすっぽりと入ってしまった。 「…おまえの胎内に完全に挿ったぜ」 「…アリオスっ!!」 ぎゅっと抱き着くと、胎内のアリオスもぎゅっと締め付けてしまい、息が乱れる。 「アンジェ…っ!」 アリオスは息を苦しげした後は、緩やかに動き始めた。 摩擦による痛みは多少あるものの、腰が痺れてしまうほどに感じている。 アリオスの動きが徐々に獰猛な動物のようになっていた。 「あ、あ、ああっ!」 突き上げられる度に傷みなどは忘れて堪らなく良い。 「あっーああっ!」 目を閉じれば瞼がしらむ。 アンジェリークはこのまま意識を混濁させ、激しい快楽の世界に溺れた。 |
| コメント アリコレ、新しいシリーズの開幕です。 BL作家アンジェと切れ者(?)編集アリオスの物語です。 楽しんでくださると幸いです。 恋愛編です。 |