*愛を聴かせて*


 中心が痺れてだらしなくなり、そのまま熱い蜜でいっぱいになる。

 そんな状態で、月子は意識を戻した。

 呼吸が早いのに、どうして苦しくないのだろうか。

 そんなことを考えながら、月子は琥太郎を真直ぐ見つめた。

「本当にお前は可愛いらしいな…」

 琥太郎は官能的に微笑むと、月子の脚を大きく開いた。

 いきなりこんなに恥ずかしい格好をさせられるのかと思うと、このまま走って逃げてしまいたくなった。

 だがそんなことを琥太郎が許してくれないかもしれない。

「…お前は本当に…何処を取っても綺麗だな…」

 最も恥ずかしいと思いながら、月子は琥太郎に逆らえなかった。

 琥太郎は、月子の欲望の蜜が滲んだ場所を、見つめる。恥ずかしくてたまらない。

 月子はどうして良いのかが分からなくて、脚を閉じようと踏ん張ったが駄目だった。

 琥太郎は、花びらを押し広げると、月子の花芯を舌先で丁寧に舐め始めた。

 こんな恥ずかしいことを、愛するひとがするなんて、堪らない。

 

 月子は恥ずかしくて止めて欲しいのに、琥太郎はそんなことなどお構いなしだった。

 丁寧に月子の宝石を舌先で愛撫してくる。

 それだけで堪らないぐらいに感じる。

 全身が痺れてしまい、涙がまなじりから流れてしまうぐらいに、月子は感じてしまっていた。

 このままではまた意識が溶けてしまうのではないかと思う。

 月子はシーツを一生懸命握り締めながら、快楽の余りに何度も背中をのけ反らせた。

 舌先で転がすように舐めたり、吸い上げたり。

 月子の快楽をどんどん押し上げてゆく。

 目の前が白くなるぐらいに感じてしまう。

 もう琥太郎にしがみつくことしか出来なかった。

「あっ! ああっ!」

 琥太郎にとことんまで追い詰められる。

 気持ちが良くて、どうしようもなくて、泣きそうになる。

 琥太郎に与えられる快楽は、月子が大人になった証しなのかもしれない。

 息を乱しながら、月子は琥太郎に総てを預ける。

 躰も心も総てだ。

 琥太郎は舌で月子の甘い果実を丹念に舐める。

 花びらの裏まで舐められて、躰が浮き上がるぐらいに感じた。

 頭の中が再び真っ白になり、月子は躰を小刻みに震わせながら意識を手放す。

 琥太郎に総てを預けて。

 

 月子は二度目の快楽に、躰も心も暫くぼんやりとさせていた。

「…月子…、愛しているよ…」

「琥太郎さん…、大好き…」

 月子の囁きに応えるように、琥太郎は思い切り抱き締めてくれた。

 抱き締められるだけで嬉しい。

「…月子…、お前を俺の者にする…」

「はい…。嬉しいです…」

 とうとう望んでいたように、琥太郎のものになれるのだ。

 それが嬉しい。

 月子は潤んだ瞳で、琥太郎を見つめる。

「…月子…、俺にしっかりと掴まっていなさい…」

「…はい…」

 琥太郎は月子の脚に手を掛けると、大きく広げる。

 恥ずかしくてしょうがない。

 だが、そのまま委ねていられた。

 琥太郎の分身が入り口に押し当てられる。

 それだけで、琥太郎の欲望と力を改めて感じられる。

 硬くて熱いしっかりとした楔から、愛情が迸っているのが感じられた。

 その愛があれば大丈夫だ。

 どんなことがあったとしても耐えることが出来る。

 琥太郎は月子の頬を撫でた後、ゆっくりと胎内に入り込んできた。

 琥太郎が入ってきた瞬間、全身を貫く痛みに、月子は思わず声にならない声を上げる。

 余りの痛みに月子は思わず琥太郎にすがりついた。

 痛みの余りに声すら出ない。

「月子、痛くはないか?」

「大丈夫です…」

 涙ぐみながらも、月子は思わず笑顔になった。

 琥太郎は苦しげに笑うと、月子に甘いキスをする。

「月子…、止めてあげられない…。すまないが…」

「止めなくて…大丈夫ですよ…」

 月子が答えた瞬間、琥太郎は思い切り抱き締めてきた。

 力強い抱擁に、月子は嬉しくて涙ぐむ。

 琥太郎は更に腰を推し進めてきた。

 また鋭い痛みが全身を貫く。

 それでも止めて欲しくはなかった。

「…お前は…やっぱり…俺好みだな…」

 キスをすると、琥太郎は更に深い場所に進んでゆく。

 進まれる度に痛みが躰を貫く。

 月子の痛みに気付いてくれたからか、琥太郎が何度も宥めるように口づけてくれた。

 ドキドキし過ぎて、胸が切ないぐらいに幸せで満たされる。

 月子は、胸を大きく上下させながら、潤んだ瞳で琥太郎を見つめた。

 琥太郎は最奥まで入り込み、真直ぐ月子を見つめた。

 胎内の奥深くの場所で、月子は琥太郎でいっぱいになる。

 痛みがあるのに満たされているという、とても不思議な感覚だった。

「…俺たちはこれで結ばれたから…」

「…嬉しいです…」

 月子が涙ぐみながら呟くと、琥太郎は切なそうで何処か幸せな表情を向ける。

「お前は素直で可愛い過ぎる…」

 琥太郎は、こちらの背筋がゾクリとしてしまうぐらいの甘い声で呟く、官能的な笑みを浮かべると、口づけてくる。

 それと同時に、この上なく甘美に月子の胎内で動き始めた。

 息が乱れる。

 月子も琥太郎も。

 月子の胎内は琥太郎でいっぱいになり過ぎて、このまま爆発してしまうのではないかと思うぐらいに力を感じていた。

 痛みと宝物のような動きに、月子は琥太郎の背中にすがりつく。

 最初は痛くてしょうがなかったのに、少しずつ慣れる度に、感覚が痺れて艶やかになる。

 琥太郎が苦しげに甘く乱れているのが、とても綺麗だ。

 大人の男として、月子をしっかりとリードしてくれるのは、とても嬉しかった。

 それと同時に、何だか嫉妬すら感じてしまう。

 こんなにも艶っぽい琥太郎を、恋人として独占したくなってしまった。

「…月子…」

 琥太郎はここまで来ると、もう余裕がないらしく、呼吸がおかしくなるぐらいに乱れて美しい。

 勿論、月子はそれ以上に余裕がなかったのではあるが。

 余裕がないが、琥太郎に着いて行けばきっと大丈夫だと思った。

 琥太郎はゆっくりと腰を動かしながら、先ずは月子を優しく慣らしてくれる。

 部屋に響くのは、ふたりの甘い吐息と、擦り合う水音だけだ。

 琥太郎の力が胎内で増してくる。

 月子は驚いて息が出来なくなる。

 嬉しくて激しい圧迫にどうにかなってしまいそうだった。

「…月子…」

 この上なく優しく名前を呼ばれて、月子はその場で泣きそうになってしまった。

 琥太郎が愛し過ぎて、思わず強く抱き締めてしまった。

「月子…っ!」

「琥太郎さんっ…!」

 琥太郎にすがりつきながら、月子は呼吸を乱した。

 琥太郎の動きが鋭く早くなり、月子を一気に違う世界に押し上げる。

 琥太郎は月子を更に快楽に追い詰めるかのように、繋がった部分をなぞったり、花芯をくすぐったり、乳房を愛撫したりする。

 快楽が塊になって月子に押し寄せて、どうして良いのかが分からなくなる。

 もう視界が揺れて、まともに見られなくなる。

 月子は息を激しく乱しながら、琥太郎に総てを任せてゆく。

 躰がふわりと浮き上がった瞬間に、琥太郎に一気に突き上げられた。

「…あ、ああっ…!」

 月子は躰を弛緩し、全身が痺れてしまうような快楽に飲み込まれて、そのまま意識を蕩けさせる。

「…月子…っ!」

 琥太郎は声を上げると、月子にきつく締め付けられ果てた。

 

 琥太郎は腕の中ですやすやと眠る月子を見つめている。

「…愛しているよ…。誕生日おめでとう」

 明日、どんな顔で目覚めるのかを楽しみにしながら、琥太郎もまた優しい眠りに墜ちていった。





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