*My Lady*

6


 今まで経験したことがない抱擁と熱がかなでを包み込む。

 ずっとスリムだと思っていた大地の肢体が、想像以上に逞しくてかなでを包み込んでいる。

 いつも精神的に支えて貰っていたけれども、こうしてしっかりと抱き締められることで、肉体的にも支えられていたのだ。

 熱いキスがかなでの唇な浴びせかけられる。

 今までこんなにも熱っぽいキスを受けたことはなかった。

 かなではその甘い熱さに酔っ払いそうになった。

 キスだけで全身が痺れて感じてしまうわ

 瞼の奥が熱でじんとした。

 息が出来ないぐらいのキスを受けた後、大地はパジャマに手を掛けてきた。

 パジャマは上からすっぽりと被るタイプのもので、襟口に手を掛けられるだけで、かなでは躰を大きく震わせた。

「…大丈夫だから…かなで…」

 大地は甘い声で、初めて“ちゃん”付ではなくて、名前を呼んでくれた。

 熱くて甘い響きに、かなではそれだけで蕩けるほどの熱さを感じた。

 躰からゆっくりと力が抜けていく。

 かなでは大地にされるがままに、躰を委ねた。

 まるで小さな女の子のようにパジャマを脱がされる。

 パジャマを脱ぐと、思わず胸元を隠してしまう。

「…かなで…、君はやっぱり誰よりも綺麗だ…」

 大地は掠れた声で呟くと、かなでを強く抱き締めてくれた。

 息が出来なくなる。

 最後の下着を取り払われると、流石に躰を震わせてしまった。

 大地の前で生まれたままの姿になるなんて、恥ずかしくてしょうがなかった。

 大地は感嘆とも取れるような熱い吐息を吐いた後、バスローブを一気に脱ぎ捨てた。

 今度はかなでが感嘆の溜め息を吐いた。

 大地の肢体はまるで完璧な芸術作品のように素晴らしかった。

 思わずうっとりと見惚れてしまう。

 かなでは頭が官能の熱で麻痺してくるのを感じていた。

「…かなで…、君は本当に綺麗だ…」

 大地の称讃する声を聴いているだけで、なんて幸せなのだろうかと思った。

 大地の唇が、首筋からデコルテへと下りてくる。

 熱くてロマンティックだ。

 大地に愛されている。

 大地を愛している。

 それをこれほどまでに感じたことはなかった。

 大地の手が、かなでの柔らかな胸にかかる。

 下から持ち上げるように、優しくゆっくりとマッサージしてくる。

 まるで柔らかさを楽しんでいるようだ。

  触れられるだけで、自分だとは思えないほどの甘い声が唇から零れた。

 こんなにも甘くて満たされる感覚は他にはない。

 かなでは身体の奥深い場所が燃え盛り始めたことを、感じずにはいられなかった。

 熱い。

 熱くて堪らないのに、どうしてこんなにも気持ちが良くて幸せなのだろうか。

 かなでは、小さな肢体をのけ反らせながら、大地の愛撫に応えていた。

 大地の唇が柔らかな胸にキスの雨を降らせてくる。

 舌先が薔薇色の蕾に当たると、かなでは堪らなくなって呻き声を上げた。

 躰の奥底が堪らないとばかりに爆発して、熱い愛の証を流してくる。

 かなでは初めての感覚に戸惑いながらも、更に熱くなりたいと思わずにはいられなかった。

「…あっ、んっ…」

 かなでが喘ぎ声を上げる度に、大地の愛撫が強くなる。

 躰も更にしっかりと抱き締められて、かなではトロトロに溶けてしまうのではないかと思った。

 大地の手が緩やかに腰の窪みから、ラインに触れて来る。

 まるで称讃するような手つきだ。

 かなでは躰を震わせながらも、もっと愛撫を続けて欲しいと思った。

 しっかりと愛されながら、かなでは溢れんばかりの幸せを感じる。

 大地の手はかなでのすんなりとした脚のラインなど、身体をくまなく愛するように触れてくる。

 指先から愛が感じられて、かなでは心から嬉しいと思った。

 くまなく躰のラインに触れられた後、大地は熱い場所に手を宛ててくる。

 これには流石に驚いてしまい、かなでもつい躰を跳ねあげさせた。

 大地はくすりと笑うと、かなでの熱い場所の中に指先を侵入させてくる。

 熱く敏感な宝石に触れられただけで、かなではビクリと腰を大きく持ち上げた。

 腰が痺れてしまうぐらいに感じてしまう。

 ただ触れられただけなのに、どうしてこんなにも感じてしまうのだろうかと、かなでは思った。

 大地が触れる度に、熱いものがゆっくりと流れてくる。

 流れる度にやるせない熱に支配されていく。

 かなではもう自分ではどうすることも出来ないぐらいに、熱に支配されていた。

 大地は指先でたっぷりと愛撫をしてくる。

 大地は、感じているかなでを見るのが嬉しいのか、くすりと甘く笑った。

 大地の熱い唇が、かなでの熱い場所にかかる。

 唇が触れた瞬間、かなでの意識はグチャグチャになった。

 腰が揺れて、痺れてしまうぐらいに感じてしまう。

 恥ずかしくなるぐらいに感じてしまう。

 快感が高められる度に、かなでから恥ずかしさが消え去っていった。

 熱い。

 だが、とても気持ちが良い。

 酔っ払ってしまいそうになる。

 かなでは全身が震え、心臓がマラソンをした後よりも激しくなるのを感じる。

 追い詰められているのに、もっと追い詰められるぐらいに感じたい。

 躰も魂も一つになって、総てで大地を求めているのを感じていた。

 大地が欲しい。

 どうしようもないぐらいに。

 大地がいれば、他には何もいらないと思うぐらいに。

 かなでは大地の胸に縋って抱き締める。

 大地の指先が、熱い蜜が溢れる場所に入ってくる。

 最初は痛かったのに、徐々に感覚が痺れてきて、心地好くなる。

 もう何もいらない。

 そう感じてしまうぐらいに熱い。

 頭が白くなり、何も考えられない。

 躰に痺れてしまうぐらいの感覚がやってくる。

 かなでは意識を真っ白にさせて、その場に崩れ落ちた。

 

 意識が戻ってくると、更に大地が欲しくてどうしようもなくなっていることに、かなでは気付いた。

 身体が大地を求めて震えている。

「…かなで…」

 甘い声で囁かれると、それだけで息が出来なくなる。

 かなでは大地を求めているのを示すために、全身に手を這わせた。

 どうしてこの気持ちを表現して良いのかが、かなでには分らなかった。

 かなでが触れる度に、大地から呻き声が上がる。

 大地はかなでを思い切り抱き締めると、身体の間に自分の逞しい身体を入れた。

「…かなで…。俺に掴まって貰って構わないから…」

「はい」

 大地は、熱くて今にも爆発しそうな分身を入口に押し当ててくる。

 その勢いに息を呑んだのも束の間、大地はゆっくりと侵入してきた。

 大地に侵入された瞬間、涙が滲むような痛みに襲われる。

 逃げたいほどの痛みにもかかわらず、全く逃げたくはなかった。

 これは自分でも不思議だと、かなでは思わずにはいられない。

 激しい吐息を感じながら、かなでは痛みに耐える。

 大地はと言えば、激しく息を乱しながらも、かなでに気遣うようにゆっくりと先に進んでくる。

 押し広げられる痛みと、それに伴う幸せを感じずにはいられなかった。

 痛くても離れて欲しくはなかったから、かなではしっかりと大地を抱き締めた。

「…かなで…っ」

 大地は苦しげに名前を呼ぶと、かなでを強く抱き締めてくれた。

 やがてゆっくりと大地が動き始める。

 その官能的な動きが、かなでに快楽を生んでいく。

 今までの痛みが信じられないぐらいに快楽が襲い、どうしようもないぐらいに心地好い。

 このまま漂っていたいと思った瞬間、突き上げられる。

 激しく突き上げられて、かなでは意識を朦朧とさせる。

「…あっ…!」

 今までに経験したことがないぐらいの心地好さに包まれて、そのまま意識を失った。



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