10
吉羅の綺麗で大きな手のひらが、香穂子の豊かな胸が、張り詰めて行くまで、しっかりと揉み上げてくれる。 胸が痛いぐらいに敏感になる。 だが、それは決して不快なことではなかった。 恥ずかしくてしょうがない。 なのに、どうして、こうしてずっと愛撫をして欲しいと思ってしまうのだろうか。 究極の欲求だと、香穂子は思ってしまう。 淫乱なのだろうか。 だが、淫乱になりえるほど、香穂子の経験はほとんどないと言っても良かった。 それぐらいに香穂子は今まで、男と女のことを知らなかったのだ。 「……君の乳房は芸術品だね……。私をひどくそそるね……。素晴らしく美しいよ……」 吉羅にうっとりとした声で呟かれるだけで、香穂子は今にもおかしくなりそうになる。 吉羅に賞賛されることが、香穂子にとっては、今や、究極に嬉しいことだった。 「……ん、吉羅さん……」 吉羅は柔らかい香穂子の乳房の感触を楽しむかのように、じっくりと、そしてしっかりと揉みこんでくる。 吉羅が相手だから、このようなことも許せるのだ。 それ以外では絶対に許せないと、香穂子は思わずにはいられない。 吉羅だから。 吉羅は特別。 それは、愛人契約を結んでいるとかは、全く関係ないのだということを、ゆきは感じていた。 本当に吉羅個人を許してしまえるからだ。 今、愛人らしいことをされているかもしれない。 だが、それはひとりの女性として香穂子が望んだことだった。 吉羅の手が、柔らかにボディラインをゆっくりとたどってくる。 ボディラインに触れられるだけで、肌がざわついてきた。こんなにもドキドキする感覚は生まれて初めてだった。 「……香穂子、君は本当に反応が良いね……」 「……解らない……」 香穂子は譫言を呟くように言う。 「私は君を離さないから、そのつもりでいるんだ。君をどこにもやらないから……」 吉羅は低いのに、とても情熱的な声で呟くと、香穂子の敏感な場所に指を伸ばす。 「……!!!」 初めて触れられて、香穂子は飛び上がってしまうぐらいに恥ずかしくなった。 思わず足を閉じようとしても、上手くいかない。 吉羅は、香穂子の秘密の花の表面を丁寧に撫でたあと、花弁を開ける。 身体が震える。 どうしようもないぐらいに、身体が熱くなる。 恥ずかしくてしょうがなくて思わず目を閉じる。 「……香穂子、ちゃんと顔を見せなさい……」 「恥ずかしいです……」 「恥ずかしくないから」 吉羅は指を巧みに動かして、香穂子の敏感な果実を擽ってきた。 頭の芯に今まで知らなかった快楽が走り抜ける。 触れられるだけで、どうしてこんなにも感じてしまうのだろうか。 吉羅に指先で弄られるだけで、香穂子はそこが熱くなり、熱い蜜が流れるのを感じた。 吉羅の指は、香穂子が敏感な部分を知っているのか、唸るぐらいに気持ちが良いように煽る。 恥ずかしいのに、もっと感じたいと、思ってしまう。 吉羅に弄られるだけで腰がしびれて、香穂子は淫らにもふらふらと揺らしてしまった。 すると吉羅は更に弄ってくる。 お腹の深い場所がジンジンしてしまう。 もっと熱くなりたいと訴えるかのように、蜜が大量に溢れだしてきた。 香穂子の鼓動は最早、暴走している。 吉羅は太ももに手を当てると、突然、足を大きく開いてきた。 「……やっ……!」 既に生まれたままにされているのに、更に足を大きく開けなければならないなんて、羞恥の極みだ。 吉羅は、香穂子の滴で濡れた中心を見つめたあと、ゆっくりと顔を、開いた花の中心に近づけてくる。 香穂子の赤い茂みをかき分け、そのまま中心に唇を寄せてくる。 こんな恥ずかしいことは、本当に信じられない。 吉羅はどうしてこんなにも淫靡なことをするのだろうか。 吉羅は、舌先で、繊細に花芯を舐めてくる。 こんなことをされるなんて思ってもみなくて、香穂子は羞恥の極みに泣きそうになる。 どうしてこのようなことをするのだろうか。 吉羅に非難じみた想いを抱きながらも、止めて欲しくないと思ってしまう自分がいる。 腰から全身に快感が広がった。 吉羅は、親指の腹で、香穂子の一番敏感な花芯をクリクリと刺激してくる。 息ができない。 吉羅が与えてくる快楽を拒絶する気力なんて、香穂子には持ち合わせてはいなくて、むしろ、積極的に受け入れたいだなんて、考えてしまっていた。 甘くて恐ろしい感覚。 だが、香穂子にとっては最も本能と情熱に従った快楽だった。 吉羅が欲しい。 欲しくてたまらない。 香穂子は吉羅の、艶やかな髪を、ヴァイオリンを奏でる指先で、くしゃくしゃとした。 吉羅の愛撫はエスカレートしてゆく。 香穂子の花芯を吸い上げて味わいながら、入口に指を押しあて、なぞってくる。 「……んっ、あっ……」 「もっと乱れるんだ……。香穂子……。私にしか見せない、艶のある君を見せてくれ……」 「……吉羅さんっ……!」 吉羅の指が、香穂子の胎内に入り込む。 異物感に香穂子は一瞬、顔をしかめた。 「……あっ……!」 吉羅の指先が内壁を擦ってくる。 まるで香穂子を味わい尽くすかのように、吉羅の指先は激しく動く。 その度に、快楽は激しくなる一方だ。 もう、止めて欲しいなどという想いは、香穂子のなかには微塵もなくなっていた。 はだが、細胞が、すべてが、快楽に震えて、吉羅を求めた。 香穂子は、身体がどうにかなってしまうのではないかと思うぐらいに感じてしまう。 「んっ、あっ、吉羅さんっ……!」 快楽が先ほどよりもきつく感じる。 大きな波に、そのまま浚われてしまいそうだ。 香穂子は全身を小刻みに震わせた。 粗相をしてしまうのではないか。 そんなことを考えてしまうほどに、香穂子は敏感に快楽を感じていた。 全身が熱くて堪らなくなる。 爆発しそうな快楽に最早、自分が自分でいられなくなるような、気がした。 「……あっ、あ、あ……!」 香穂子は唇から甘い声を洩らす。 吉羅の愛撫はそのまま激しくなり香穂子はそのまま、ベッドに沈みこんだ。 身体が蕩けてしまうほど熱くなり、香穂子は初めて知る快楽に瞳から涙を溢す。 吉羅が与えてくれる快楽に、香穂子は、知らない世界の扉を開いた気分だった。 |