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ずっと妹としては見ていない。 だったら、きちんとひとりの女として見てくれているのだろうか。 香穂子が、吉羅を異性だと、ひとりの男だと見ているように。 吉羅がそう思ってくれているのなら、こんなにも嬉しいことはないのにと、香穂子は思った。 「…私は…、暁彦さんを…、ずっとひとりの男性として見てきました…。お兄さんだなんて思わなかった…。ずっと、大好きな男性として見てきました…」 香穂子は素直に吉羅に告げる。 「…私もずっとそう思っていたよ…。君が中学生になる頃には…、君に夢中だった…、普段の私ならば…絶対に有り得ないことなのに…。中学生ぐらいの少女に恋をするなんてね…」 吉羅は、香穂子を抱き寄せると、その瞳を覗き込んできた。 「…血は繋がってはいないが…、私たちは今まで兄妹として生活をしてきた…。私たちが愛し合うと堂々と宣言をすれば、奇異の目で見る輩も少なくはない。だが、そのようなまなざしから君を守る。厳しいことは色々とあるかもしれないが、私はそれに堪えられると思っている…。…君はどうかね? 君は堪えることが出来るのかね?」 吉羅が守ってくれる。 その言葉だけで香穂子は充分だと思った。 幸せになれるのは解っているから。 だから香穂子は堪えられると思った。 どんなことになったとしても、我慢することが出来ると思う。 香穂子は、真っ直ぐ吉羅を見た。 そのまなざしには嘘偽りは何処にもなかった。 「暁彦さん…。私…、暁彦さんがいるから、守ってくれるから、頑張れるよ」 香穂子は素直な笑顔で言うと、吉羅を見た。 「解った…。私は君を全力で守るから…。何も心配しなくても大丈夫だ…」 「…はい…」 吉羅にしっかりと抱き締められる。 妹としてではなく、ひとりの女として抱き締めてくれている。 香穂子は、それが嬉しくてしょうがなかった。 吉羅の唇がゆっくりと下りてくる。 正真正銘、吉羅は、ひとりの男として、香穂子の唇を奪った。 吉羅のキスは甘くて、それでいてかなり情熱的だった。 その熱さに、くらくらしそうになる。 舌先で口腔内を愛撫されながら、香穂子は躰が蕩けていくのを感じた。 余りに気持ちが良くて、どうかしてしまいそうだ。 頭が痺れてしまいそうになるぐらいに、吉羅の愛撫は巧みで、香穂子はそれに溺れた。 「…香穂子…」 甘くて深みのある低い声で名前を呼ばれるだけで、幸せでしょうがなくなる。 こんなに満たされた気持ちは初めてかもしれない。 ゆっくりと吉羅は香穂子を抱き寄せると、耳元で囁いてきた。 「…君が欲しくて…しょうがない…」 掠れた声に、香穂子は思わず震えてしまう。 そこには吉羅の想いが沢山詰まっているように思える。 ずっと吉羅のものになりたかった。 ずっと吉羅に愛されたかった。 だから、迷うことなんてかけらもなかった。 「…私も…暁彦さんが欲しいです…」 我ながら大胆だとは思ったが、それが素直な気持ちだった。 吉羅が欲しくてどうしようもなかった。 吉羅は、香穂子が素直に自分を欲しいと言ってくれたことが嬉しくてしょうがなかった。 今直ぐにでも香穂子が欲しい。 ずっと兄として振る舞わなければならないことに、嫌気がさしていた。 異性として愛する者を、妹としてはもう扱えなくなっていた。 吉羅は、香穂子を抱き上げると、寝室へと連れていく。 想いが通じれば、もう、“兄妹”の枷は簡単に外れる。 今までは、両親の手前、遠慮をしていたが、それももうしたくはない。 両親が切ない想いをしたとしても、吉羅はしょうがないと思った。 もう、香穂子が欲しいという気持ちは、止めることは出来ないと感じていた。 吉羅にスプリングが効いたベッドに優しく寝かされる。 胸が甘くドキドキしてしょうがない。 「…私は君を誰にも渡したくはなかったんだよ…。だから、嫉妬もした…」 「嫉妬…!?」 吉羅暁彦が嫉妬するなんて考えられない。 香穂子が驚いて吉羅を見ると、フッと微笑んだ。 「それだけ、君に夢中だったということだよ」 吉羅は微笑むと、深い角度でキスをしてきた。 甘い甘いキスに、香穂子は溺れていく。 吉羅のキスに溺れるなら、ずっとずっと溺れていたいと思っていた。 キスで頭が幸せに痺れた後、吉羅が服を脱がしにかかる。 恥ずかしいが抵抗は一切なかった。 「君は本当に綺麗な肌をしている…」 今度は吉羅が溺れるように囁いてくれたから、香穂子は嬉しくてしょうがなかった。 吉羅は、香穂子の白い肌に唇を寄せて、堪能している。 強く吸い上げられる度に、香穂子は息を弾ませていった。 こうして吉羅に女性として扱われるのが本当に幸せで泣きそうになった。 「…暁彦さん…っ!」 吉羅の唇が、香穂子の首筋から鎖骨に移り、やがて乳房を捕らえる。 吉羅の大きくて綺麗な手が、香穂子の乳房を優しく、そして柔らかく包み込んで揉みしだいていく。 「やっ…」 甘い吐息を漏らしながら、香穂子は喘いだ。 躰の奥深くが熱くなって蕩けてくる。 まるで沸騰しているのではないかと思うほどの熱さだった。 蕩ければ蕩けるほどに、吉羅が欲しくなり、欲望は高ぶってくる。 吉羅が欲しい。 明確に心と躰がそう呟いている。 吉羅は、乳房が張り詰めるまでしっかりと揉みしだいた後、薔薇色の蕾を唇に含んできた。 音を立てて吸い上げられて、全身にざわざわとした快楽が走り抜ける。 熱くなり、蕩ける愛の蜜はそれ以上になった。 熱くてしょうがない。 吉羅は舌先で左右の蕾を転がして味わっている。 吉羅は静かに香穂子を抱き寄せると、そのまま頭をずらした。 平らなお腹にキスをされる。 それだけで細胞の総てが反応する。 吉羅の唇がゆっくりと香穂子が自分のものであることを宣言していた。 熱い場所に手が伸びてくる。 触れられた瞬間、香穂子は華奢な躰を綺麗にのけ反らせた。 恥ずかしくて脚を閉じたくなる。 だが、吉羅は香穂子にそれを許してはくれなかった。 吉羅の指先が、熱い場所をくすぐってくる。 そのまま、吉羅は指先を熱い場所に侵入してきた。 「…やっ…!」 触れられた瞬間、敏感になっている熱い場所は蜜を大量に流す。 躰の奥が情熱で溶けて来るのが解った。 吉羅の指先が敏感な宝石を愛撫する。 それだけで腰が痺れておかしくなりそうだった。 「…暁彦さんっ…!」 吉羅にたっぷりと宝石をくすぐられて、躰が熱くてしょうがないと思うぐらいに、発熱する。 細胞の総てが吉羅が与えてくれる快楽を求めて揺れていた。 「…暁彦さん…っ!」 香穂子の躰が吉羅を求めて開く。 吉羅の指先が、胎内にゆっくりと入っていった。 「ん…っ!」 少しだけ違和感があり、香穂子は躰の内側から震わせる。 吉羅は探るように香穂子の内側をほぐしていった。 「…暁彦さんっ…!」 吉羅の指の動きに翻弄されて、香穂子はくらくらする。 蜜が更に溢れ出して、香穂子はどうしようもなかった。 吉羅の息が中心にかかり、香穂子はびっくりしてしまう。 そのまま溢れる蜜をたっぷりと吸い上げられて、香穂子は躰を綺麗にのけ反らせた。 快楽が襲いかかってくる。 頭の芯が痺れて、何も考えることが出来なくなる。 吉羅の愛撫が、気持ちも躰も総てを満たしてくれる。 気持ちが良い。 香穂子はそのまま躰を震わせると、快楽の縁に落ちていった。 |