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小松はゆきの耳許で囁いてくる。 とても艶やかな声に、ゆきは身体が蕩けてしまうほどに潤ませた。 逃げられない。 だが、逃げたくない。 「……私もこうしていたいです……」 「有り難う、ゆき」 小松はフッと甘く微笑むと、ゆきの額に唇を寄せる。 小松に、全身にキスを受けたいだなんて、淫らなことすら考えてしまう。 小松は、ゆきの浴衣をゆっくりと脱がしていく。 裸になるなんて、本当に恥ずかしくてしょうがない。 だが、焦らすように浴衣を脱がす小松に、ゆきはもどかしくてしょうがなかった。 身体を捩っていやがると、小松はクスリと笑う。 「本当に初々しい反応が可愛くてしょうがないね。君は」 小松にからかうように言われるとときめいてしまう。それはきっと小松だからだと、ゆきは思わずにはいられない。 小松は不意にスッと目を官能的に細めると、ゆきの浴衣を完全に脱がしてしまった。 下着姿にされてしまい、ゆきは恥ずかしくてしょうがない。 隠そうとすると、小松に腕を掴まれて、阻止された。 「……あ」 「たかが、下着姿でしょ?どうして隠すの?裸じゃないんだよ」 「だ、だけど、恥ずかしくて……」 ゆきが恥ずかしがるのを楽しむかのように、小松は下着のラインを指先で意味深に撫で付けてくる。 本当に恥ずかしくて堪らない。 ゆきが目を強く瞑ると、小松は下着をはずしてくる。 「ダメ、自分が何をされているのかちゃんと見なきゃ」 小松は甘い声でピシャリと言うと、ゆきの下着を丁寧に脱がしてくる。 ドキドキするというよりは、恥ずかしさが先行して、ゆきは真っ赤になる。 「私のものになるんでしょ?だったら、総てを見せて……。私も君の総てが見たい……」 耳許で小松の艶声で囁かれると、ゆきは胸が切なく甘くなる。 ゆきは小松がどのような眼差しを向けてくれるのか、見たくなってしまい、目をゆっくりと開けた。 「……良い子だ……」 小松はご褒美とばかりに、ゆきの唇にとっておきの甘いキスをくれた。ドキドキしてしまうほどの甘いキスに、くらくらするほどの幸せを感じた。 「君は本当に綺麗だ。この私が言うんだから、自信を持ちなさい」 「……はい」 ゆきは、小松に言われると、世界で一番素敵な女の子のような気がしてならなかった。 小松はゆきの長い首筋に唇を押し付けてくる。 「……んっ!」 背筋が震えてしまうほどの快楽に、全身が騒ぎだした。 緊張するほどの幸せに、ゆきは息が出来なくなる。 本当に幸せだとゆきは思った。 小松はデコルテに唇を熱心に押し付けてきた。こんなにも沢山キスをされたら、深く愛されているのではないかと、一瞬、思ってしまう。 小松はゆきの柔らかな乳房を、下から持ち上げるように掬うと、そのまましっかりと揉み込んできた。 張りつめるまで胸を刺激されて、ゆきは甘い呻き声をあげる。 小松の愛撫にこのまま溺れてしまいそうだ。 初めての経験に、ゆきは戸惑いを隠せなかった。 張りつめるまで胸を揉みあげられた後、小松は敏感になった胸の頂きを、指先で摘まむ。 くすぐられるように愛撫をされるだけで、ゆきはお腹の奥が熱くなり、もどかしい熱を感じた。 キスだけでは、感じたことのない感覚だった。 ゆきはお腹のモヤモヤした熱を取ってくれるのは、小松しかいない。 小松が指先で薔薇色の蕾で刺激をされるたびに、呻くような痛みを感じてしまう。 甘くて苦しいこの感覚は、どのようなものなのか。ゆきには分からなかった。 小松はゆきの肌を楽しみ、慈しむかのように、掌でたっぷりと愛撫をする。 愛しげに愛でられて、ゆきは世界で一番愛されていると感じずにはいられなくなる。それほどまでに、愛されていると、ゆきは感じる。 今だけは、小松に心から愛されていると、ゆきは思う。 今だけは、契約をした愛人ではなく、一人の女性として心から愛されていると感じた。 「……ゆき、君は本当に肌は滑らかで、綺麗だね……」 小松は息を乱しながら囁き、ゆきをたっぷりと愛してくる。 ゆきの滑らかな肌を愛でるように、唇を全身に押し付けてきた。 「……やっ……」 全身に口付けられると、それだけで、身体が蜂蜜のように蕩けて、甘くなる。 幸せが広がって、細胞のひとつ、ひとつが、小松を求めて、華やかに燃え盛る。 小松は、胸の先端に薔薇色に 輝く蕾に唇を寄せてきた。舌先で、チロチロと先端を舐めてくる。 吸い上げられて、ゆきは身体を大きく震わせた。 甘くて切な快感に、ゆきは何度となく、華奢な背中をのけ反らせる。 余りにもの心地好さに、ゆきは思わずシーツを強く掴んだ。 「……君の初々しい反応が、いちいち可愛いね……」 小松は円を描くように、掌でお尻を撫でてくる。その優しいリズムに、ゆきは胸がいっぱいで、蕩けてしまいそうだ。 「……君は本当に可愛いね……」 小松はゆきを背中から抱き締めると、うなじからキスの雨を降らせてくる。 その間も、掌で柔らかな乳房を撫でてきた。 ゆきの総てを慈しんでくれている。それが嬉しい。 「……ゆき、君は私だけのものだから……。それを忘れないで……」 小松は囁きながら、ゆきの全身にキスで自分を刻んでいった。 小松の指先が、ゆきの熱い場所をゆっくりと撫で付けてくる。 「……やっ!」 どこよりも敏感なそこは、触れられるだけで、全身に電流が走ってしまうのではないかと思うほどに感じてしまった。 「……やっ……!」 小松の指先が、ゆきのあついはなびらを開いて、中心に触れてきた。 指先で触れられるだけで、淫らな水音が響いてくる。切ないぐらいに響く。 ゆきが感じるたびに、水音は大きくなる。 熱い蜜が身体の奥から流れてしまい、ゆきは自分で止めることが出来なくなっていた。 中心の花芯を指でくにくにと押さえつけながら弄られる。 「……ん、あっ、んんっ……」 そこを愛撫されるだけで、腰がしびれてしまい、目眩く快楽を覚えた。 粗相をしてしまうかもしれない。 そう危惧してしまいそうになるぐらいの、快楽がゆきを襲った。 指で弄られるだけでも、堪らないぐらいの気持ちよさに、ゆきは揺れる。 小松は更なる愛撫のために、ゆきの太股に手を描けると、脚を大きく開いてくる。 恥ずかしくて堪らなかった。 |