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いや、それほどゆきに溺れているということだろうか。 小松はそう思わずにはいられない。 小松には、ゆきが完璧に見えた。 白い滑らかな肌も、身体つきも、総て自分の為だけに作られたのではないかと思う。 ゆきすらいれば、本当に誰も要らない。 小松は、ゆきの身につけているものを綺麗に剥ぎ取った。 肌が真珠のように煌めいて美しい。 自分の印を着けてしまうことを憚ってしまうほどに。 だが、同時に、自分色にしっかりと染め上げたくもなる。 ゆきを自分だけの色に染めたい。 さぞかし美しいだろう。 その色が、自分だけのものになるのが、小松は嬉しかった。 ゆきの肌に唇を落として、自分だけのものにしてゆく。 自分のものである印を刻み付けて、小松の胸の奥からは、温かなものが込み上げてきた。 ゆきの柔らかな乳房に触れる。 甘い砂糖菓子に触れているかのように柔らかい。 蕩けてしまいそうだ。 それだけで、小松は、うっとりとした気分に浸った。 何度も揉みしだいてゆく。 するとゆきの胸は張りつめて、とても弾力が出てきた。 息が出来ないほどに、最高の感触だった。 白い膨らみの先が、ピンと張りつめて小松を誘っている。 目が眩むばかりだ。 小松は尖端に唇を寄せると、甘い気持ちで吸い上げてゆく。 溺れる以外にないと思った。 ゆきは、自分に何が起こっているのか、具体的には分からなかった。 ただ、自分を取り巻く甘い感覚に溺れてしまう。 小松の妻になること。 それが、具体的に何を表すのか、ゆきには分からない。 ただ、こうして、視線で、手のひらで、舌で、小松に慈しまれることは、決して不快ではなかった。 むしろ、もう少し慈しんで欲しいと思っている自分がいた。 小松は、ゆきを自分色に染めるとばかりに、唇で肌を吸い上げてくる。 肌の内側が甘く震えて、ゆきは息が出来なくなる。 浅い呼吸を繰り返すことしか出来ない。 乳房を下からしっかりと揉みしだかれて、ゆきは目眩がした。 瞼の奥が熱くなってしまうぐらいに、感じてしまう。 息が出来なくなるぐらいに緊張してしまい、ゆきは上手くいかなかった。 「……あっ……」 頭の奥が痺れるほどの快感が、走り抜けた。思わず身体を小刻みに揺らしてしまう。 ゆきは、お腹の奥が沸騰したような熱さを、感じずにはいられなかった。 「……ゆき、君は本当に綺麗だね……」 官能的な低い声で、小松はゆきに囁いてくる。 甘酸っぱい感覚に、ゆきは身体を捻る。 艶やかな賞賛。 それがゆきを更に甘い快楽に導いて行く。 このまま小松に溶けさせても良い。 ゆきはそう感じずには、いられなかった。 小松の大きな手のひらが、ゆきの身体を柔らかく撫でてくる。 撫でられるだけで、ゆきは全身を震わせた。 これほどまでに蕩けるように感じたことは、いまだかつてなかった。 ゆきは夢中になりながら、小松に初めてすがった。 「……大丈夫……。怖がらなくても。ただ、君は私に夢中になっていれば、良いから……」 小松の艶のある声に、ゆきは肌を震わせる。 小松に総てを任せれば大丈夫。 小松が与えてくれる快楽に、ただ呑み込まれてゆけば良い。 ゆきは、小松に総てを預けるために、ぎこちなく抱きついた。 「……そう、良い子だ……」 小松は艶やかな声で呟くと、ゆきに唇を重ねる。 小松の口づけは、熱い愛と情熱を感じるに充分な甘さと激しさを兼ね備えていた。お互いの唾液が往き来し、その情熱を確かめあうようなキスに溺れてしまう。 キスが深くなるほどに、ゆきの身体の奥からは、熱情が溢れ始めていた。 身体の中心が、何だか甘くしびれている。 甘くもあり、鈍くもある感覚に、ゆきは支配されていった。 小松の器用な指先が、ゆきの熱い部分を撫で付けてきた。 中心を無防備に撫で付けられて、ゆきは震え上がりそうになった。 こんなにもおかしくなるほどの快楽を、ゆきはそもそも知らない。 甘く狂ってしまいそうになる。 このままでは、溶けてしまう。 小松によって溶かされて、自分がなくなってしまうことが、ゆきには恐ろしくて、しょうがなかった。 ゆきにとって未知なる場所に誘われるような、そんな気持ちになった。 不安で迷子になりそうになったところで、小松に抱き締められる。 「……大丈夫。私に総てを任せてくれたら、良いから……」 小松が耳許で甘く優しく囁いてくる。 すると、身体から力みがなくなるのが不思議だ。 ゆきが身体から力を抜くと、小松は、熱い花びらの内部に指先を這わせていった。 花びらを押し広げられて、ゆきは恥ずかしさでくらくらする。 その奥に潜んでいる宝石に、小松の指先が伸びた。繊細で美しそうな小松の指先で、ゆきの宝石が擽られる。 身体の奥深い場所が更に熱くなり、痺れるような快楽が、ゆきの全身に駆け抜けていった。 狂ってしまいそうになる。 甘くて激しい快楽は、ゆきを高みへと押し上げる。 熱くてぬるりとしたものが、情熱の花に染み込んできた。 ゆきは吐息を甘く激しくさせてゆく。 頭がくらくらしそうになる。 それほどに感じていた。 小松の危険な指先に、ゆきはすっかり溺れてしまう。 羞恥がせりあがってくる。 だが、それが気にならないぐらいに、ゆきは小松の愛撫を求めていた。 はしたない。 だが、小松が与えてくれる快楽には逆らえなかった。 淫らな水音が響き渡り、ゆきは思わずに耳まで赤くした。 小松は不意に、ゆきの脚を大きく開く。 顔から炎が出そうになる。 だが、抵抗をしても、小松は止める気配を見せなかった。 小松は、ゆきの中心に顔を埋めると、舌先で丁寧に熱い蜜を舐める。 舌は蠢くように動くと、ゆきの宝玉を擽る。 頭が痺れるほど感じて、このまま墜落してしまいそうになった。 このまま堕ちても構わない。 ゆきは、小松の与えてくれる快楽があれば、何もいらないとすら思った。 これ以上は必要ない。 本当にそう思えた。 小松の指先がゆきの入り口を押し広げる。 指が生きているように胎内へと侵入し、なかをかき回してきた。 快楽が身体の中心から外へと広がって行く。 じんじんと痺れるような快楽が、全身を支配する。 身体が震え、ゆきの意識が白くなった。
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