*ホワイトディの魔法*


 小松に揉みしだかれた乳房は、張りつめて、痛いぐらいだ。

 小松は親指をぐいぐいと押し付けるようにして、胸に煌めく薔薇色の蕾を愛撫する。

 痛くて気持ちが良い、不思議な感覚に、ゆきはすっかり降参してしまっていた。

 こんなにも熱くて甘い想いに、総てが支配される。

 小松は、楽しそうに笑うと、舌先で、ゆきのつぼみを転がし、時には歯を甘く当てる。

 ゆきの華奢な腰が不安定にゆらゆらと揺れて、甘い痺れが全身に鮮やかに走り抜けた。

 甘く呻き声をあげると、ゆきは小松をしっかりと抱きしめた。

 ゆきの左右の薔薇色の蕾は、唾液によってすっかり濡れてしまっている。

 淡い証明に、官能的に輝いている。それが妖婉に見えた。

「……帯刀さん……」

 腰が不安定に動く。

 身体が小松が欲しいと囁いている。

 中心部からは、熱い欲望の蜜が滲んで流れていた。

「良い顔をするね。でも、もっともっと楽しませて貰わなければね」

 小松はゆきのすんなりとした脚を、ゆっくりと撫でていく。

 肌が敏感になっているせいか、戦慄いてしまう。

「……触られるだけで、こんなにも感じるんだ……。君らしいけれどね、ゆき……」

 脚を触れられるだけで、感じてしまう。それに反応して、ゆきの胎内から、たっぷりと熱い蜜が流された。

 少し動くだけで、蜜の音が響き渡り、ゆきは恥ずかしくて堪らない。

「抱くたびに、君は感度がよくなるのかな?」

 小松は何処か嬉しそうに言うと、まろやかでふっくらと上向きな、ゆきのヒップに触れた。

 溢れてくるのが分かる。

「……触って欲しい?」

 何処を指しているのか、ゆきはもう知っている。

 ゆきは羞恥など総て捨て去り、はにかみながらも、素直に頷いた。

 本当に触れて欲しかった。

「……そう。君は素直で良い子だね……」

 小松はくすりと笑うと、秘裂に触れた。

 焦らすように宝玉に触れられて、くにくにとなぶられる。

 腰に快感が走り抜けて、ゆきは背中をのけ反らせた。

 小松はその反応を楽しむように笑った後、熱い蜜の壷に、指を焦らすように差し入れた。

「……あっ、んっ!」

 小松の綺麗で大きな指先が、自分の胎内にすんなりと呑み込まれる。

 ゆきはもう知っている。指よりも遥かに素晴らしい快楽を与えてくれる、力強いものを。

 胎内を擽るように指を動かしてくる。それだけで、ゆきは腰を動かして、締め付けてしまう。

 はしたないことをしているのは、分かっている。だが、小松に愛されたくてしょうがない。

 小松が指を抜き差しする度に、水音が大きく響いてくる。艶やかな音に、ゆきは呻き声をあげる。

 小松の指が増やされると、更に水音が艶やかに響き渡る。快楽も高まってきた。

 身体の奥が痺れてしまい、ゆきは熱っぽくなる。

 もっともっと欲しい。

「……まだまだ飲み込みそうだね。まあ、私を飲み込むことが出来るんなら、当然かな」

 小松は本当に楽しそうだ。

 ゆきの脚を大きく広げると、小松は蜜のありかに唇を寄せた。

「……やっ……」

 何度されても恥ずかしい。どうしてこんなことをするのかが、わからない。

 だが、身体は、小松にキスをして貰いたい、敏感な場所を舐めて貰いたいと言っている。

 いつも、理性が負けるのだ。

 羞恥心と欲望が闘い、いつも羞恥心が負ける。

 小松は、それを分かっていて、ゆきをこうしていじめるのだ。甘く、切なく。

「ゆき、君は分かっている?君の身体は、こんなにも喜んでいるよ」

 小松は甘く微笑むと、溢れる蜜を舌先で舐めとる。舌で宝玉を転がされて、指で胎内を弄られる。

 快楽が押し寄せて、めまいがしそうだ。

 腰がしびれて、子宮がうねる。これ以上ないぐらいに、感じてしまう。

 息が出来ないぐらいだ。

 意識が朦朧としてくる。

 そのまま快楽が全身を駆け抜ける。

 快楽がうねりを上げたかと思うと、ゆきは身体を弛緩させながら、快感に沈みこむ。

 一瞬、意識を無くした。

 意識が戻ると同時に、熱い蜜口に、熱く猛る屹立がおしあてられているのに気付いた。

 尖端で入り口を擦られる。

「……ゆき」

 熱く艶やかな声で名前を呼ばれたかと思うと、そのままゆっくりと入り口を押し広げて、小松が胎内に入ってくる。

 すっかり小松によってほぐされ押し開かれたそこは、情熱を求めて収縮する。

「……君は運命の女性だね……。こんなにしっくりとくる女性は、君が初めてだからね……」

 小松は息を乱して、ゆきの胎内を進んで行く。

 小松の情熱によって充たされて、ゆきは何度となく呻くような声を上げる。

 小松をもっと感じたい。最奥で強く激しく感じたい。

 ゆきは、小松の情熱と精を余すことなく搾り出すように、絡めてキュッと締め付けた。

 小松の吐息が艶やかに乱れる。とても美しい。

 ゆきを更に近づけるように、小松は抱き寄せる。

「帯刀さん!」

 ゆきは甘く声を乱す。

 小松は、ゆきの総てを奪うために、最奥を激しく穿つ。

「……んっ……!ああっ……!」

 甘い嬌声が部屋に響き渡る。

 お互いが絡み合い、蠢き、擦れあう、淫らな水音が響き渡り、身体が激しくぶつかりあう音がした。

 小松も低く艶やかに声と息を乱す。

 艶やかに顔を歪ませる小松は、とても綺麗だった。キラキラしていて、美しすぎる。

 ゆきは気持ちが良いと感じながら、潤んだ瞳で、小松だけを見つめた。

「……君はとても綺麗だね……。もっと君が欲しい……」

 小松は更にゆきの最奥を激しく突き上げてゆく。

 小松の動きが激しくなったのと同時に、ゆきは一気に快楽の高みまで持ち上げられる。

「あっ、ああっ……!」

 まぶたの奥に光を感じるほどの快感に、総てを支配されて、墜落して行く。

 小松もまた、激しく身体を反らせ、ゆきの胎内をで一気に情熱を爆発させる。

 熱い情熱が、ゆきの子宮に吐き出される。

 そのまま小松は、ゆきを抱き締めた。

 

 ふたりで抱き合い、情熱の余韻に浸る。

「ゆきくん、君は大丈夫かな?」

「はい」

 小松に甘えるようにゆきは身体を寄せる。

「君を本当の意味で私のものにしたから。孕んでしまうようなことをね。だが、それは私が最も望んでいることだから……。愛している」

 子供。

 ひょっとしたらもう出来ているかもしれない。

 それならば、ゆきは幸せだった。

「私も愛しています」

 ふたりはお互いの愛情を確かめるために、唇を重ねる。

 幸せなホワイトデイ。

 ふたりにとっては、始まりの一歩。

 




 ウシロ マエ