片恋の姫君


 将臣に肌を直接なぞられるだけで、望美は心が締め付けられるような気がした。
 大好きなひとに触れられるのは、嫌ではない。だがその先を触れられたら、自分が自分でいられなくなるような気がして、緊張する。
 絵理と肌を、躰を比べられたらどうしようかと、無駄にそんなことを考えたりもする。
「恐いか?」
「緊張しているだけ」
 将臣は抱きしめてくると、望美を宥めるように触れるだけのキスをしてきた。
 柔らかいキスに元気を貰うと、望美は将臣に微笑み返した。
「好きだぜ」
「私も大好きだよ」
 将臣もまた、どこか緊張したような笑みを浮かべている。
 同じだと望美は思った。
「将臣くん大好きだよ」
 もう一度念を押すように言うと、深いキスを与えてくれた。
 望美の熱を全部奪っても足りないかのように、腫れ上がるほどに唇を吸い上げてくる。
 舌は望美の口腔内を独占するかのようにしっかりと凌辱してきた。
 躰が痺れてくる。
 唾液等総てを奪われてしまうようなそんな気分になった。
 全身が痺れてしまっているせいか、ベッドに寝かされていて良かったとすら思う。
 呼吸も将臣にコントロールされて、望美は頭の中まで大好きなひとでいっぱいになってしまった。
 貧るようなキスの後、将臣は興奮したように息を乱す。
「あっ…!」
 首筋に唾液で冷えた将臣の唇が押し当てられる。強く吸い上げられて、肌が敏感に粟立つ。
 今まで識らなかった爆発するような快楽に、望美は思わず呻いた。
 将臣は、もう望美を離さないとばかりに腕でしっかりと捕らえたまま、唇を白い肌に激しく押し当ててきた。
「ま、将臣くんっ…!」
 躰が自分のものでないと思うほどに敏感になり、肌が激しく震えた。
 滲む快楽に、躰の奥深い場所が収縮するのを感じる。
 自分が女になっていくような気がする。
 もう少女に戻れない。
 だが将臣の手でそうなるのであれば、それは幸せなことだと、望美は思わずにはいられなかった。
 バスローブを脱がされる。早急さに驚かずにはいられなかったが、それほど 愛されているのが嬉しかった。
 将臣の大きな手が、下から持ち上げるように、乳房を揉みこんでくる。柔らかな乳房が、痛いほど張り詰めてきた。
「あっ…! 将臣くん…っ!」
 白い乳房が寄せ集められ、いやらしい丘を形成している。
 将臣の息遣いが、なまめかしい程に荒くなり、望美の乳首にかかった。
「やっ…!」
 吸い込むように、将臣は望美の乳首を唇に含み、優しく吸い上げてくる。
「んっ…!」
 背筋に言いようがないほどのざわめいた感覚が立ち上がってくる。ぞくぞくとしたそれは、冷たいのに熱くて、どうしようもないぐらいに気持ちが良かった。
 下腹部が激しく収縮をして、熱くなる。脚を広げなさいと命令しているように思えたが、望美にはそれが出来なかった。
 将臣は味わうように乳輪を舐め上げ、指でも刺激をしてくる。
 たまらないぐらいにもどかしい気持ち良さが頭まで競り上がってきて、望美は熱い吐息を幾つも漏らした。
 将臣が歯を宛ってきた。
 カリリと乳首を甘く噛まれてしまい、痛みと快感が突き抜ける。
 やる瀬ない表情に、将臣はセクシャルな笑みを浮かべた。
「すげぇ可愛いな」
「…解らないよ…」
「誰にもお前のこんな表情を見せるわけにはいかねぇからな」
 将臣は望美の鼻にキスをした後、指を下着の中に入れて来た。
「やっ…!」
 そんなことをされるなんて思ってもみなかった。一番恥ずかしい場所を、将臣は我が物顔で触れてくる。
 襞を撫でられただけで、奥深い場所がじんと痛んだ。
 それはいつもの痛みとは違い、ロマンティックでどこか野獣のような本能が見え隠れする痛みだ。
「…可愛い…」
 クールな将臣がこんなにも何度も可愛いと囁いてくれたことなど、今までになかった。
 心が薔薇色に満たされて、望美は世界で一番幸せな女の子の気分を味わう。
 うっとりとしていると、将臣は産まれたままの姿の望美を抱きしめる。
「すげえ綺麗だな。誰かの手垢がつかなくて、マジ、ホッとしている」
 将臣はまじまじと望美のボディラインを眺めると、指で襞を掻き分け、中心に視線を注いで来た。
「やだっ! 見ないでよ…」
「…女の躰ってこんなに綺麗だったんだな…」
 どこか畏敬の念すら感じる呟きに、望美の躰から強張りが消えた。
 将臣は壊れ物を扱うかのように、望美の花芯を指で弄り始めた。
「あっ! やっ!」
 今まで触れられたどこよりも敏感な花芯は、触れられるだけで思考が真っ白になる。ただ残るのは、幸せな白い光だけだ。
「ま…、将臣くん…!」
 将臣が指に力を加える旅に、望美の細い腰が無意識に揺れる。水音が激しく響き始め、部屋をエロスな空間にしていく。
「あっ!」
 これ以上指で弄られたらどうにかなってしまう。
 快楽が喉の奥まで届き、望美は意識が混濁していく。
 躰から力が抜けたせいか、将臣は突如、望美の脚を大きく開いた。
「やっ、あっ…!」
 抵抗する暇などないままに、将臣は中心に唇を寄せてくる。襞の内側を執拗なまでに舐め、望美の花芯を吸い上げていく。
「…やっ、あっ!」
 絵梨にもこんなにも献身的な愛撫を重ねたのだろうか。
 言いようのない嫉妬が、望美を更に快楽へと追い詰めていく。
「あっ! ああっ!」
 将臣の指が乱暴に胎内に入ってくる。中まで掻き交ぜられ、痛みが快楽になって腰や細胞に伝わって来た。
「あっ、ああ…!」
 マラソンランナーのように激しい呼吸になり、望美は追い詰められる。
「あっ…!」
 将臣が奥深い場所を指で突いた瞬間、意識が堕ちていくのを感じた。

 バックルを外す音が聞こえたかと思うと、将臣の熱い欲望が、痺れた望美の入口に宛われていた。
「優しくするから、頑張ってくれ」
「うん…」
 将臣はゆっくりと先端を沈み込ませてくる。激しく入口を押し広げられて、望美は痛みに悲鳴を上げた。
 抱き着いた背中に思わず爪を立てる。
「…もう少しだけ我慢してくれ」
「…う、うん…っ!」
 将臣が腰を進めて来る度に、泣きそうな痛みが全身を貫く。
 だが望美は唇を噛んで、必死にしがみついた。
 ようやく痛みが治まると、将臣は望美の涙を唇で拭ってくれた。
 優しく動き始める。
 将臣の動きは、まるでゆりかごのように心地が良い。
 傷みが快楽に代わり、激しい嵐を引き起こし始めた。
「あっ…! ああんっ!」
 将臣の動きが早急になり始める。望美の最奥を激しく突き上げ、快楽の高みへと押し上げてきた。
 ここまで剥き出しの快感が露骨なまでに燃え上がると、望美にはもうどうすることも出来ない。
 キラキラと幸せな星屑が視界に舞い、ただ将臣に縋るだけだ。
「…あっ! ああっ!」
 望美は躰を激しく弓なりに反らせると、意識を安楽の闇に沈み込ませた。
コメント

パラレルな幼なじみです。
もう少しおつきあい下さいませ。




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