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望美が驚いて将臣を見上げると、欲望と束縛に煌めく瞳とぶつかった。 確かにその可能性があれば、望美はイギリスには行くことは出来ない。 複雑な感情と対峙する前に、将臣は総ての思考を奪い去るように抱きしめてきた。 「…あっ…!」 うなじにも鎖骨にも、自分の噛み痕をつけるように、キスの雨を降らせてくる。 音を立てて肌を吸い上げられる度に下腹部が酷く震えて、切ない熱を持つ。 腰のラインを瞬間的に撫でられて、望美は喉の奥からうめき声を漏らした。 縋り付きたいのに、腕の自由がきかずに、大好きなひとに縋り付くことが出来ない。 浴衣の裾を捲くられ、足首を撫でられた。 「…ま、将臣く…ん…」 欲望が全速力で駆け出し、もう止めることなんて出来ない。 全身が将臣を求めて震えている。総ての細胞が、将臣を求めてうごめいている。 将臣は、望美の胸元を唇で辿りながら、合わせを大きく開いてくる。浴衣は肘のところで引っ掛かり、丸く豊かな乳房が露出した。 露骨にもエロティックな姿に、望美は思わず顔を背けてしまう。 「恥ずかしいか?」 ドキドキが爆発してしまうほどに恥ずかしくて、肌を紅に染め上げてしまう。 将臣はくすりと笑うと、熱くなった耳たぶに冷たい唇を寄せてきた。 「俺だけに見せるんだから恥ずかしくねぇだろ?」 「…ま、将臣くんだから…恥ずかし過ぎてドキドキするんだよ…」 喉はからからに渇いてしまうし、心臓は胸から飛び出してしまうほどに跳ねてしまうし。 望美はどうしていいか解らなくて、不安げに将臣を見上げた。 「綺麗なもんは俺以外に見せるなよ」 乳房の輪郭を撫でられるだけで、肌が小刻みに震える。 切羽詰まった感情が細胞レベルで伝わり、肌が熱く張り詰めて望美を煽った。 将臣の舌が同じように乳房を辿る。 こんなに痛いのに、肌は止めないでくれと偲び泣くように震えていた。 将臣は望美を抱きかかえると、乳首に舌を這わせる。尖端を舌先で転がされただけで、今まで識らなかった電流が背中に流れた。 下腹部に衝撃が走り抜け、どうしていいか解らないほどの欲望が突き上げてくる。 「ん…っ!」 まるで小さな子供が母親から栄養と愛情を得るように、将臣は乳首を強く吸い上げる。 望美の愛情が欲しいと、叫んでいるようだ。 望美もまた、全身のあらゆる場所から噴き出してくる血潮のような愛情を、余すことなく将臣に与えたかった。 深く、激しく吸い上げられて、望美はむせび泣く程に感じる。 縋り付けないのがもどかしい。 将臣の逞しい肩に縋り付いて、甘えてみたい。 望美が呻くような声を上げたからか、ようやく将臣は帯を抜き取り、腕を自由にしてくれた。 「将臣くん…っ!」 自由になったのが嬉しくて、望美は将臣を強く抱き竦める。 苦しそうに官能の吐息を漏らすと、将臣は貧りつくように望美の乳房に擦り付けてきた。 「あっ…!」 激情が関を切り、逆めいて流れ込むように、将臣の愛撫は激しくなっていく。 「…望美…っ!」 「…まさおみ…くん!」 どうしてこんなに気が遠くなるほどに感じてしまうのだろうか。 望美が乳房の愛撫に意識をぼんやりとさせていると、将臣は浴衣を取り払った。 「汚すといけねぇからな」 「汚れるの?」 将臣が言っている意味を、望美は上手く理解出来ずに小首を傾げた。 「…俺がお前をとことんまで激しくするからな」 軽くキスをした後、将臣は下着を一気に下ろしにかかった。 乳房が愛撫されている間から、下腹部がもどかしい熱に左右されている。慣れている生理痛とは違い、どこか悩ましい感覚だった。 それが強くなる。 将臣は、むきだしになった望美の無防備な女の部分を、愛おしそうに撫で付け始めた。 「…やっ! あっ…!」 股を閉じようとして、足をジタバタさせても、将臣は余計に大きく開いてくる。 そこが痺れ、腰に激しい快楽のシグナルが響き渡る。 「…っ…!」 将臣の指が、望美の襞を押し開き、まだ熟してはいない紅の肉芽を探ってきた。 「あっ…!」 衝撃が走り、望美の背中が浮き上がってくる。 指でくにくにと肉芽を捏ねくり回される。 下腹部が上下をして、腰が無意識に揺れ動いた。 最初はただ痺れるだけだったのに、今は気持ちが良いと感じずにはいられなくなる。 キスよりも愛撫よりも、もっと近いところで将臣を感じたい。 中途半端な熱にもどかしくなりながら、望美は肌を熱くさせた。 「あっ…!」 「もっと感じさせてやるよ…」 将臣は望美の太腿に手をかけると、大きく開いて中心に顔を埋めてくる。 「…まっ、将臣く…んっ! み、見ちゃいやだよ…」 こんなところまで見られてしまうなんて、泣きそうになる。 「…綺麗だから良いじゃねぇか…。それと、俺以外の男にこんなところや胸を見せるんじゃねぇぞ」 指先でツンツンと肉芽が突かれて、望美は腰を大きく浮き上がらせた。 「こんなに綺麗なもんは、見ていいのは俺だけだからな」 低い声で囁かれる言葉は、あからさまな独占欲が感じられる。 激しい歓喜と恥ずかしさで、望美は瞳を熱くさせた。 「誰にも見せるなよ」 「…そんなえっちなことをするのは、将臣くんだけだよ…んっ!」 敏感な場所に熱い吐息がかかる。 全身の感覚や熱が下腹部に集まり、将臣の愛撫を求めてうごめいた。 生暖かな舌が、濡れた襞の内側を辿ってくる。背筋が冷たくなったかと思うと、痺れる程の快感が全身を支配した。 「…ま、将臣くん…っ!」 このまま溶けてなくなってしまいたいと思うほどに、気持ちが良い。 とろとろに蜂蜜みたいに溶けて、将臣とひとつになれれば良いのに…。 首筋を綺麗にのけ反らせながら、望美は総てを歓喜に預ける。 何よりもの幸せが全身を駆け巡っていった。 将臣の唇が、望美の肉芽にしゃぶりついてくる。 淫らな水音を立てて吸い上げられ、腰に痛点がなくなってしまうのではないかと思うほどに、鈍い快楽が滲んでいた。 長い髪を乱しながら、望美は将臣に縋り付く。 まるで嵐の中で、必死に立とうとしているかのように。 「あっ…!」 蜜口に突然指を宛てられた。まるでナイフを突き立てるように、将臣は鋭く胎内へと侵入してくる。 息苦しくて、頭がくらくらして、痛くて…。なのに止めて欲しくなんかなかった。 違和感に軽く唇を噛みながら、望美は将臣に総てを預ける。 ぎこちない反応が、将臣の牡を刺激しているようだった。 骨っぽい指が、望美の胎内を味わうようにじっくりと侵入してくる。 内壁を擽られて、異物感よりも生まれたての熱が更に沸騰していく。 欲望をぐらぐらとたきつけられて、細胞が化学変化を起こしていく。 「あっ、あっ、あっ!」 最奥を擽られて、何もかもが官能色に染め上げられていく。 脚がピンと伸び、こむら返りを起こしたような痛みが走る。 痛みすらも相殺してしまうような快楽に、望美は意識をとろけさせた。 |
| コメント 想い合うのことに気付くのに遅れてしまったら? のコンセプトの、パラレル的な物語です。 恋の甘さと切なさ、愛の厳しさがテーマです。 果たしてちんくまんは完走出来るか(笑) |