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〜将臣視点〜
小さな頃から、有川兄弟のお姫様は望美と決まっていた。 昔からの決まり事。 ふたりの王子にひとりのお姫様と、バランスはかなり悪かったのだが、望美は彼等のかけがえのないプリンセスだった。 それはお互いに高校生になっても、違う時空に飛ばされた時も、変わらなかった。 だがプリンセスもいずれは選びとらなければならない。 許されるキングはひとりだけ。 将臣か譲。 そして望美が選んだキングは、将臣だった。 将臣はこれ以上の幸福はないと感じながらも、弟のことを考えると、切ない。 つい気を使ってしまう。 それ故に、本日迎える弟には、細心の気を遣う。 それが望美を得たもののルールだと、将臣は思っている。 それに親にはまだ言えていない「秘密」があるから、少し後ろ暗い。 いつもはふたり揃って仲良く眠るが、今日は将臣は譲と布団を並べて眠るのだ。 「おやすみ、望美」 「おやすみなさい…」 精神的に不安定なせいか、泣きそうな顔をする望美が可愛い過ぎて、このまま抱きしめてしまいたくなる。それを何とか堪えて、将臣は寝床についた。 譲は安心したのか、ゆっくりと眠りについている。寝息を見届けた後、暫くしてから将臣はダイニングに出た。 玄関先で煙草を吸っていると、ベッドルームの扉が開く。 「将臣くん、いたの?」 パジャマ姿の望美を見つけるなり、将臣は慌てて煙草を揉み消した。 「寝てなきゃダメだろ? おまえは大事な時何だからよ」 「うん…だけど…。将臣君が一緒じゃないと、中々眠れなくて…。10分だって離れたくないから」 望美は力無く笑い、将臣を上目使いで見上げる。心許ない、こんな可愛い顔で見られてしまうと、将臣の理性の糸がプツリと音を立てて切れる。 「将臣くん…」 将臣は望美をあやすように抱きしめる。安心したような溜め息が小さな唇から漏れた。 「望美…」 「----将臣君が一緒じゃないとベッドが広いよ…」 「明後日の夜には一緒に眠れるだろ?」 「明け方までで良いから、一緒にいて?」 「しょうがねぇな…」 結局、将臣は望美の愛らしさに負けてしまい、ベッドルームに抱き上げて連れていった。 「明け方までは、一緒にいてね?」 「ああ、解ったよ」 将臣は困ったように眉を寄せると、望美をいつものように抱きしめる。 「ったく、我が儘だな?」 「将臣君が一緒にいないと私は眠れないんだよ。こうやって甘えられるから、一緒に寝るのは好きなんだ」 望美は満足したとばかりに息をはくと、将臣にぴったりと躰を重ねてくる。それが可愛いくてしょうがなかった。 下半身が鎌首を上げて立ち上がる。 拷問だ。 将臣の下半身が熱くなったのを感じ、望美は真っ赤になった。 「あ、あの…」 「一緒に寝るとこうなるの解ってたからな…」 将臣は苦笑いをしながら呟く。 「したいの?」 「まあな。だが譲が起きるからな。出来ねぇよ」 「いいよ…、声は我慢するから…」 望美が精一杯の譲歩をしてくれたのだろう。可愛い気遣いに、更に躰が興奮してきた。 結局、パジャマに手をかけ、望美の白い肌を自分色に染めていく。 これは誰にも譲れない。 将臣だけの特権であるからだ。 望美の肌からパジャマとブラジャーを取り去った後、深いキスをしていく。 暑い吐息は全て自分のものだから、とことんまで味わっていく。 唾液の糸が引くようなキスを何度もくりかえしながら、将臣は望美の躰を味わい尽くしていく。 美しいボディラインを意味ありげに撫でながら、乳房の外側を愛撫していく。 呼吸も出来ないような激しいキスをした後、首筋にも強いキスをしていく。痕をつけ、望美の所有を宣言する。 感じているくせに、声を殺しているのが可愛い。愛しさで爆発してしまいそうだ。 将臣は望美の乳房に顔を埋め、その柔らかさを堪能した。 「好きだぜ」 「ん…」 望美の柔らかなそれを肌で感じるだけで、将臣は感じてしまう。 柔らかな乳房に触れたら、とろけてしまいそうだ。 今夜は禁断の香りがし、何だか燃えてしまう。 「昨日、やりためたのにな?」 「もう、バカなんだから…」 望美は恥ずかしそうに将臣を睨みつけると、その躰が引き寄せるように腕を伸ばした。 望美の躰なら、我を忘れて溺れてしまう。 柔らかな乳房を手で、唇で堪能しながら、将臣は所有欲にかられた。 しどけなく乱れる望美の肢体。そう出来るのは自分だけなのだと、優越感に満ちた気分になる。 昨日自らが付けた痕を、更に色濃く刻み付けたくて、強く吸い上げていった。 快楽の硬さであるふと腿を撫でながら、蜜壷に指を近付け、どれだけ感じているかを確かめる。 その丘を愛しげに撫でると、既に湿ったいやらしい音が響いた。 声を殺して悶え、乱れる望美はいつにも増して艶やかだ。 「何時もより、感じているか?」 望美にしか聞こえない小さな声で、将臣は耳元で呟く。 真っ赤になって反応する望美がかわいくてしょうがなかった。 禁断の花びらを指で開きながら、たっぷり蜜を含んだ花芯を愛でる。 望美の肌が粟立ち、将臣は満足の笑みを浮かべた。 「譲除けの印、打っておかねぇとな」 「ん…っ!」 タオルケットを噛んで、声を押し殺す望美が可愛い。 将臣は、望美のすんなりとした脚を思いきり広げると、その付け根を強く唇で吸い上げた。 「ん…っ!」 「お前の総てが見えているぜ? 俺にしか見せるなよ。そんな綺麗なもんは…」 「将臣…っ!」 望美の脚が恥ずかしさで突っ張る。それはそれでそそられる。 将臣は、いつもより溢れ出す蜜を舐めとる為に、そこに顔を埋める。 「んん…っ!!」 声を押し殺すほど、可愛い。 将臣は花芯を吸い上げながら、望美の深い所に指を入れる。 「…んっ…!」 胎内を淫らな音を立ててかきまぜる。望美のそこは、最高の締め付けと熱さを持っている。 早く胎内に入りたい。 将臣の欲は、激しく渦巻いていく。 「…望美」 「んっ…!!!」 将臣が突いた場所に反応し、望美は脚を震わせて、軽く果てる。 将臣はそれを見届けると、指についた蜜を美味しく舐めた。 望美が色っぽい眼差しを、将臣に送ってきた。 可愛い過ぎる。 「挿れるぜ」 恥ずかしそうに頷きながらも、望美は期待で腰を揺らしていた。 いつもよりも沢山の蜜が溢れかえる場所に、将臣は膨れ上がった欲望のシンボルを宛う。 それだけなのに、望美の唇からは満足そうな吐息が漏れた。 尖端を入れると、そこからはするすると将臣は飲み込まれていく。 望美の熱と締め付けに、気が遠くなりそうだ。 今度は自分が声を押し殺さなければならない。 将臣は深く深く自分を埋め込んだところで、呼吸を押し殺した。 「んん…っ!」 容赦なく締め付けてくる望美のそこに酔いながら、将臣は腰を滑らかに動かしていく。 今まで女は何人も抱いたことがある。だが、これほどの快楽を得られる相手は、望美が初めてだった。 将臣は最初はゆっくりめで、徐々に力を増していく。激しく動くと、望美の躰も自分の躰も、信じられないぐらいに快楽に反応する。 脳天が突き抜けるぐらいの快感に、将臣は動きを激しくした。 柔らかな望美の躰が、烈しく弛緩する。 こちらも同じタイミングで達してしまいそうだ。 「んっ…! んんんっ…!」 望美が達してベッドに沈み込む。 将臣もまた追い詰められて、躰を烈しく揺らし、熱い精を望美の中に放出する。 天国を見たと錯覚するぐらいに、快楽を覚えた。 朝方まで望美と一緒にいてやった後、将臣はそっと和室に入って浅い眠りについた。 譲が寝ていることを確かめて布団に入る。 心の中で、一番眠っているのは望美だと気付きながら。 何時ものように晴れ渡る笑顔で、望美が朝食を用意してくれていた。 珍しく和食だ。譲に気を遣っているのだろう。 えのきとワカメの味噌汁に、常備菜のひじきの煮物、だし巻きに納豆、フルーツまである。 朝ピシリと起きてくる譲ではあるが、今日はどんよりと暗く、寝不足のようだった。 将臣はそれに気付き、昨日はやはり起きてしまったのだろうと、悟った。 それでも望美に悪いと思ったのか、朝食だけはきちんと食べていた。 ただし、将臣には全くの無視を決め込んでいた。 「先輩、有り難うございました。夕方には戻りますから、鎌倉に帰りましょう」 「うん。じゃあ夕方に!」 譲は望美の首筋を一瞬見つめる。それを目敏くも将臣は気付いていた。 譲が出て行った後、将臣はこれみよがしに望美を背後から、抱きしめる。 「アイツ、俺を無視をしていきやがった」 「そうね」 望美はくすくすと笑いながら、将臣の腕を優しく撫でる。 「アイツ、ガキの頃からお前のこと、好きだったもんな」 「私もずっと将臣君が好きだったよ。運命を書き換えようが、生まれ変わろうが、それは変わらないよ」 「サンキュ」 そのままふたりでじっとしている。 幸福と愛しさが零れそうだった。 |
| コメント ED設定のキリ番リクエストです。 320000hitを踏んで下さった空豆様のリクエスト。 らぶいちゃ将望&物分りの悪い可哀相な譲です。 あと一回に続きます。 譲君、気の毒に…。 |