Dream's End

〜夏の恋の物語第九章〜

*この回は18歳未満のレディの閲覧は禁止です…*


 唇が重なった瞬間、砂の感触と塩の味を感じた。きっとアリオスも同じ感触を感じているだろう。
 だが、砂なんて気にしない。アンジェリークはアリオスに成されるがままに、キスを受けた。
 ここの場所がどこかすら、忘れてしまう。唇に火がつき、もっと燃え尽きたいっ思う。
 キスに夢中になる余りに、アンジェリークはそれ以外のことは感じられなくなった。
 なにもいらない。
 アリオスさえいれば、たとえここが地獄であっても構わない。
 ただここは最高の天国だが。
 アリオスのキスはしっとりとしていて、甘い優しさを感じさせてくれる。うっとりとしてしまう。
「…あっ、んっ…」
 しっとりとしたキスは、唇が熱くなるにつれて、激しいものになっていく。
 アリオスの舌がうごめくように口腔内に入って来て、アンジェリークを愛撫した。
 アリオスに深いキスを受けるのも、深いキスをするのも初めてなのに、ずっとこの感触を知っていたような気がする。
 それぐらいアリオスのキスは、アンジェリークの感じる場所を的確に押さえていた。
 キスが深まるにつれて、気持ち良さは全身に広がってくる。アンジェリークは腰が痺れてしまい、躰を旨く支えることが出来なくなった。
 じんわりと気持ち良さに躰を支配される。アンジェリークはアリオスの逞しい腕に、無意識に縋った。
 気持ちが良すぎて立っていられなくて、その上、呼吸すらも奪われてしまう。
 アリオスに支配されている。
 アンジェリークはそう感じずには、いられなかった。
 支えがあっても立てなくなるぐらいキスで攻められたところで、アリオスはようやく離してくれた。
 呼吸困難に陥っていたのか、アンジェリークは唇を離されてから、酸素を求めるように肩で息をしていた。
 言葉を紡ぐことができずに、ただ潤んだ瞳をアリオスに向けることしか出来ない。アンジェリークが出来る精一杯の”会話”だった。
 アリオスもそれを解ってか、何も話しては来ない。ただ、野性味のある艶やかな眼差しで射抜いてくるだけだ。
 意味深に濡れた躰をなぞられる。それだけでも腰が痺れた。
 海水で濡れて、明らかに透けている躰を見つめられて、アンジェリークは躰が燃えるように熱くなるのを感じた。
「…アンジェ…」
 苦しげに名前を呼ばれるだけで、胸の奥まで感じる。
 アンジェリークはただ息を乱して、アリオスを見ることしか出来ない。彼が何をしても許してしまえるような、そんな雰囲気を醸し出していた。
 べったりと躰に張り付くワンピースの背中に、アリオスの手が回る。
 ファスナーを下ろされ、張り付くワンピースを脱がされる。
「…アリオス…、誰か来たら…」
「誰も来ない。ここには俺達しかいない」
 アリオスは有無言わせずに、アンジェリークのワンピースを剥ぎ取り、下着すらも取ってしまう。
 外は薄曇りになり、俄かに風が吹き始める。もう、秋の香りがした。
「きゃっ!」
 そのまま抱き上げられ、砂浜に寝かされる。アンジェリークは戸惑いを隠しきれなかった。
 アリオスが抱き締めてきて、肌が敏感になった。
「アリオス…、汚れちゃう…」
「大丈夫だ…。俺も脱いでしまえば済むことだからな…」
「あ…」
 アリオスが手早く裸になる様子を、アンジェリークはじっと見つめる。
 逞しい胸が曝され、妖しいときめきが内側から込み上げて来た。
 アリオスに触れたい…。
 アンジェリークは獲物を求める雌のように、唇を舌で舐めた。
「…触れたいか?」
 誘惑されて、アンジェリークは正直に頷いた。
 アリオスに触れたくてしょうがない。指先に欲望をたぎらせて、アンジェリークは震える指先をアリオスの精悍な胸に伸ばした。
 触り心地は最高だった。きちんと筋肉がついており、そこが滑らかでスムースだ。
 もっともっと触れたくて、アンジェリークはアリオスの胸を何度も撫でた。
「…気持ち良い…」
 アンジェリークは思わず言葉に出してしまう。それぐらい、触れることは気持ち良かった。
「俺はこっちを触れるほうが、余程気持ちが良いけれどな」
「アリオス…っ!」
 剥き出しの胸を、下から掬うようにして持ち上げられて、アンジェリークは甘い声を上げた。
 柔らかな部分にアリオスの指先が食い込んで、アンジェリークは肌がびりびりと震えるのを感じる。
「あっ、あっ、あっ!」
 まるで自分の声だとは思えない程の甘い声が唇から漏れ、アンジェリークは驚いてしまった。
 これが自分の本来持つ声なのか。
 アリオスによって、ようやく得られた声なのか…。
 艶やかになる自分を、アンジェリークはもっと識りたかった。
「…あっ、ああ!」
 アリオスの手が、感触を楽しむかのように、激しく揉みこんでくる。
 その度に、胸が烈しく張り詰めて、痛いのか気持ちが良いのか、解らない程になっていた。
 張り詰めて、アリオスにもっとして欲しいと総てが求めている。
 アンジェリークは躰の奥が熱の塊になり、徐々に熱を帯びていることを、敏感に察していた。
「…アンジェ…」
「あっ!!!」
 唇から、思わず大きな声が漏れていた。
 アリオスが剥き出しの胸に顔を埋めたのだ。
「あっ、やあ、ああんっ!」
 アリオスはアンジェリークの胸を舌で丁寧に舐めた後、勃ちあがった乳首を唇に含む。
「…んっ! ああっ!」
 音を立てて乳首を吸い上げられた後、舌先で柔らかく転がされるのが、気持ち良くて堪らない。全身の毛が気持ち良さで、逆立ってしまうかと思う程だ。
「やあんっ!」
 柔らかい愛撫に漂っていると、不意打ちを喰らうように、アリオスが乳首を噛んで来た。
 痛いのに気持ちが良い。まさにそんな感じだ。
 腰が快感で無意識に揺れる。中心がぬるぬるとした感触になる。
 アンジェリークはすっかり、アリオスがくれる”気持ち良さ”に翻弄されていた。
「あっ!」
 唇を受けていない胸も、アリオスの指先に摘みあげられる格好になる。
 感じ過ぎて、アンジェリークは益々訳が解らなくなっていた。
「いやあんっ!」
 アンダーヘアを撫でられたかと思うと、最も恥ずかしい部分に指を挿入された。
 湿っぽい音が恥ずかしい。
 アンジェリークは恥ずかしさと未知の快楽に、躰をよじらせていた。
「やんっ…、アリオス…、しちゃっ…」
 襞を指先で撫でられた後、敏感過ぎる紅く咲いた花芯を、アリオスの指は羽根のようなタッチでなぶってくる。もどかしい程の優しい 動きに、アンジェリークの中心は更に熱くなる。
 ぬるぬるとした熱い液体がたっぷりと流れ出していることは、アンジェリークにも感じられた。
 アリオスがくれる愛撫は気持ちが良いけれど、少し物足りない。
 もっともっと熱くなって狂ってしまいたい…。アンジェリークは無意識に、アリオスに熱い場所を押し付けていた。
「おまえのここが俺を好きだって言ってるぜ」
「あっ! ああっ!」
 硬くて熱を持ったそこを、アリオスは綺麗な指で摘みあげる。びりびりとした重い快楽が、躰の深いところでのしかかって来た。
「あっ!」
 ぴりっとした痛みを感じ、アリオスの指が胎内に入って来たのを感じた。異物感と痛みを伴ったが、アンジェリークは徐々にそれが甘い痛みに感じ始めた。
「…痛いか?」
 顔をしかめたのを直ぐにアリオスが気付き、労るような眼差しをくれる。優しい心が深いところに届き、アンジェリークは幸福を感じた。
 アリオスが優しくゆっくりと指を出し入れしてくれると、アンジェリークは徐々に力を抜いていく。
 余りに優しい動きに、気持ち良さがやってきた。
「ああ…」
 腰に感覚が集中する。アリオスに指を動かされて壁を摺られる度に、腰を浮かせてしまうぐらい、感じていた。
「…あっ、ああんっ!」
 アリオスの頭が下に下がった。
「あっ、アリオス!嫌だっ!」
 恥ずかしくて見られたくなくて、脚をじたばたするものの、アリオスに完全に押さえ付けられた。
「ダメだぜ、そんなことをしても」
「だって…、見られたくない…」
「俺は見たいんだよ」
 アリオスの唇が熱く濡れた花びらに吸い付く。花びらを舌でこじ開けられて、襞の中を丹念に舌で舐められた。
 舐められるなんて恥ずかし過ぎて、アンジェリークは頭がくらくらする。
「アリオス…!」
 止めて欲しいのに、本当は止めて欲しくない。アンジェリークは泣きそうになりながら、アリオスの銀の髪を掴んだ。
「やあ、ああ…」
 舌で紅くふくらんだ中心を転がされながら、アリオスは指を胎内に侵入させてくる。
 痛みなんかどこかにいってしまったと簡単に思えるぐらい、感じてしまっていた。
「あっ…!!!」
 アリオスの指が奥を突いた。識らなかった感覚が、みるみるうちに広がっていく。アンジェリークは気持ちが良すぎて、頭の中が空っぽになるのではないかと思った。
「あっ! ああっ!!」
 指と舌で敏感な場所ばかりを攻められてしまっては堪らない。
 快感は全身に広がり、びくびくと肌が震えてしまうほど感じていた。
 涙が滲むほど感じて、何かが躰の奥から溢れ出す。アンジェリークは全身総てでアリオスがくれる愛撫に感じていた。
溢れる。
下半身が痺れを起こして、快感が全身を襲った。
「あっ、あああああんっ!」
 波の音と共に嬌声が掻き消されて、あたりが暗くなって崩れ落ちた。

 波の音で意識を回復すると、アンジェリークは緩やかに目を開けた。アリオスの眼差しとぶつかるのが、些か恥ずかしい。
 まだ躰の奥は疼いてしょうがない。中心は熱くてじんと痺れていた。
 胎内の奥に空洞を感じる。それが治まらなければ、アンジェリークはずっと疼いたままだろうと感じた。
「…アリオス…」
 夢うつつで名前を呼ぶと、大きくて硬い熱を持ったものの尖端で、緩やかに入口を撫でられる、
「…や、ああっ…」
 うごめく自分が、アリオスを求めている。包み込みたい。
「…アリオス…」
 アリオスが欲しくて堪らなくて、アンジェリークは無意識に入口にいる彼に摺り着いた。
「…入ってやるよ…」
 アリオスの雄剣が、捩込むように胎内に入ってくる。次の瞬間、衝撃としか言いようがない痛みが、アンジェリークを襲った。
「やっああああ!」
 痛みがつらすぎて、アンジェリークは悲鳴を上げる。胎内の襞がひくつき、アリオスに絡み付いた。
「…痛いっ…!」
 爪が食い込む。
 余りに痛くて涙がたっぷりと流れた。
「直ぐに痛くはなくなる。心配するな…」
「…んっ!」
 本当に最初は酷い痛みでどうなるかと思ったが、徐々に緩やかになってくる。アリオスはこのうえなく優しく動いてくれた。
「あっ、ああ!」
 硬い先で、胎内の奥深い場所をなぞられる。指よりも何よりも、熱く硬いもので撫でられた。
「はあああんっ!」
 アリオスは巧みに腰を動かしながら、アンジェリークを更に快楽の淵に導いてくる。
 視界が揺れ、段々と全身が熱を帯びる。何度も突き上げられて、アンジェリークは堪らないぐらい感じていた。
「あっ、あっ、ああんっ!」
 アリオスは最奥を重点的に突き上げられ、もうどうでもよくなるぐらいだった。
「あっあああ!」
アンジェリークは甘い感覚に総てを任せ、結局は達してしまい、肌を震わせなが絶頂期に身を任せた。
コメント

夏なので、リゾートものを書きたかったです〜。
8月中には終わらせます!




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