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ゆきがずっと夢見ていたことだ。 愛する人との取って置きのデートは、本当にロマンティックだ。 ゆきはそれが目の前で叶うことに、幸せな気持ちと同時にひどく緊張もしていた。 小松は、ゆきのことを更に子供だと思わないだろうか。 経験もなにもない自分を、小松は苦々しく思わないだろうか。 そんなことばかりをゆきは考えてしまう、ら 小松相手になると、どうしてこんなにも卑屈になってしまうのかが、ゆきには解らない。 それだけ、小松のことを深く愛している裏返しなのかもしれないと、考えたりもした。 部屋に入り、緊張し過ぎてしまい、ゆきは身体を固まらせていた。 動けない。 それを察したのか、小松がいきなり背後から抱きしめてきた。 「……あっ……!」 自分の声だとは思えないぐらいの甘い声を、思わずあげてしまう。 すると小松は、ゆきの首筋に、唇を押し付けてきた。 体温よりも少しだけ冷たい唇に、ゆきの肌は粟立つ。 いつも以上に敏感で、いつも以上に感じやすくなっている。 息が自分で上手くコントロール出来なくて、乱れていった。 首筋に音を立てて、少し強くキスをされる。 「……ん、小松さん……」 自分の声だとは考えられないぐらいに、甘えた声が部屋に響き渡った。 腰にダイレクトにきてしまい、ゆきは上手く立っていられなかった。 苦しい。 息苦しくて堪らない。 ゆきは、胸を上下させながら呼吸をする。 自らの足で立っていられなかった。 小松はそれに気付いたのか、ゆきをしっかりと支えるように、更に強く抱き締めてくれる。 胸元に小松の手が器用に入ってきた。 デコルテをまさぐられるだけで、ゆきは身体の芯が蕩けてしまうのではないかと思った。 ワンピースのファスナーに、小松の指がかかる。 「君は知らないの?このワンピースを着た君がどんなに綺麗なのかを……。この私が、君を閉じ込めて、誰にも見せたくないと思うぐらいにね……」 小松は艶と狡猾さを滲ませた声で囁きながら、ゆっくりと焦らすように、ファスナーを下ろしてきた。 「今日の君は憎らしいぐらいに綺麗だった……。それこそ、誰にも渡したくないぐらいにはね……」 小松はクスリと艶のある笑みを滲ませると、ゆっくりとゆきのワンピースを脱がしてゆく。 ストンと音を立てて、静かにワンピースが落ちた。 「……小松さん……」 「君は綺麗な肌をしているね……。たまらなくなる……」 小松はゆきを自分と向き直させる。 ゆきは恥ずかしくて、小松の目をまともに見つめることが出来なかった。 「ゆき、顔をあげて。私に、その可愛い顔を見せて」 小松の魅惑的な声で囁かれると、ゆきは従わずにはいられなくなる。 すれぐらい小松の声は魅力的だ。 頬をほんのりと紅潮させながら、ゆきが顔を上げる。 すると小松は深い角度で唇を重ねてきた。 キスがこんなにも濃密なものだなんて、ゆきは全く知らなかった。 濃密すぎるキスに、ゆき自身がなかなか着いて行くことが出来ない。 小松のキスは、しっとりと唇を深く重ね、舌をやんわりと口腔内にねじ込んでくる。 何度も、何度も、激しく唇を吸い上げられ、丁寧に舌でくまなく口腔内を愛撫された。 ゆきは身体を支えてはいられなくて、小松に抱きつくことしか出来なかった。 すると小松は、更にゆきを強く抱きしめてきた。 キスをしていると、お互いの熱い気持ちを交換しているような気分になる。 幸せでしょうがない。 小松と本当の意味で、愛情を交換している。 それは確信が持てた。 唇がふんわりと腫れ上がってしまうぐらいにキスをされた後、ゆきは頭をぼんやりとさせる。 ぼやけた瞳を小松に送ると、頬にキスをされた。 「……君は本当に可愛いね……」 小松は、もう自分自身ではコントロール出来ないとばかりに、何度もゆきの顔にキスをした。 「……堪らない……」 小松はゆきにキスをしながら、下着に手をかけてきた。 もうランジェリー姿にされてしまったのだ。 恥ずかしい。 こんな淫らな格好で、ゆきは小松とキスをし続けていたのだと思うと。 そして、ゆっくりと下着を脱がされる。 恥ずかしくて堪らないのに、ゆきは抵抗することが出来なかった。 「……君は本当に素晴らしいね……。ね、ゆき、誰にも見せてはいけないよ。私以外の男に、生まれたままの素晴らしい君を見せるのは、ご法度だよ……」 「小松さん……」 勿論、こんなことをしているのは、相手が小松だからこそ、許せるのだ。ゆきが愛するひとだからだ。 それ以外の相手はいない。 小松は胸の圧迫を取ってくる。むき出しになった胸をじっと見つめてくる。 「……綺麗だ……」 「……あっ……!」 自由になった、柔らかな乳房を、小松は下から持ち上げるように、やんわりと揉み上げてくる。 「君の柔らかさは、最高だね……」 小松は、その柔らかさを楽しむかのように、ゆっくりと揉みあげてくる。 お腹の奥から熱いなにかが込み上げてきて、ゆきの情熱的な花が甘い蜜でしっかりと潤ってきた。 恥ずかしくて、脚の間を閉じるしかなかった。 小松は楽しそうに微笑むと、胸の先を指先で擽ってきた。 身体の中心が蕩けて、ゆきはこのままだと、支えられても立っていられないのではないかと思う。 それぐらいに小松は濃密なものを与えてくる。 激しい艶に、ゆきはどうして良いかが解らない。 小松は本当に心から楽しそうで、ゆきの胸から手を離すと、いきなり下着の中に手を差し入れてくる。 そんな恥ずかしいことをするなんて、ゆきには信じられなくて、身体を大きく震わせた。 熱い蜜でいっぱいになっている、ゆきの禁断の花を、小松は指先で弄り始めた。 「……んっ……」 身体の奥からさらにトロリとした熱いものが溢れてきて、ゆきは息が出来なくなる。 苦しい。 小松が僅かに指を動かす度に、ゆきの快楽は爆発しそうになった。 もう立っていられない。 腰がゆらゆらと揺れて、安定が保てなくなっていた。 すると、小松はゆきから最後の下着を剥ぎ取り、いきなり抱き上げる。 「大人のデートの続きは、ベッドでしようか? ゆき」 「小松さん……」 ゆきがぼんやりとしていると、小松はお姫様のようにゆきをベッドへと運び、丁寧に、かいがいしく寝かせてくれた。
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